Trailer ― 2016/03/29 21:17
マッドクラッチの「新曲」 "Trailer" を早速購入して聴いている。何となく [Highway Companion] に入っている曲っぽい。歌詞を見なくても、悲しくて切ない曲だということは分かる。
ハートブレイカーズのオリジナル・バージョンは [Playback] に収録されているが、どちらも捨てがたい。今回のマッドクラッチ・バージョンは、フェイドアウトせずに終わってしまうのだが、これがちょっと惜しい。素晴らしい演奏なのだから、もっと長く続けてほしい。
ハーモニカは誰が吹いているのだろうか。スコット・サーストンは居ないのだから、トムさんだろうか。ジミー・ファロンがディランの真似をする時に吹くハーモニカに似ている。
[Conversations with Tom Petty] で、ハートブレイカーズ・バージョンの "Trailer" も話題になっている。Cool Dry Place から引用なので、私の訳。
Q:"Trailer" は、"Don't Come Around here No More" のB面曲です。[Southern Accents] 向けに書いたのですか?
TP:うん。この曲をアルバムに入れなかったのでは大きな間違いだった。どうして入れなかったんだろう。あのころ、ものすごく色々なゴタゴタが起こっていたんだ。体を悪くしたりとか何とか。とにかく、この曲はアルバムに入れるべきだった。
この曲は重要だと思う。あの時期のある部分を表している。アルバムに入れるべきだったけど、B面になった。ぼくらはアルバムに入らない、B面を作るのって、好きなんだ。
Q:どうして?
TP:さらに稼げるから。アルバムを持っていても、シングルを購入する動機付けになる。
ぼくがシングルを買うときも、それが楽しみだったんだ。アルバムに入っていないものを聴けるんだよ。だからぼくらはいつも、アルバムに入っていない曲をシングルに入れようとしてきたんだ。
Q:あなたは、"Trailer" に関して、「ぼくらは実際トレイラーで生活したし、そのことをよく理解できている」と述べていましたね。
TP:そう、そのとおりだ。ぼくらは、トレイラーで暮らしている人も沢山知っていた。
これは一種の悲劇だよ。高校の恋人同士が勢いに乗って結婚してしまい、それは早すぎてトレイラーで暮らす羽目となり、上手く行かなくなってしまう。
"I could have had the Army / I could have had the Navy / but I had to go for a mobile home / kept up the payments / kept up my interest..." ある意味悲しい曲だ。"We used to dance to Lynyrd Skynyrd...she used to look so good at times..."
とにかく、アルバムに入れなかったのは、返す返すも残念だ。
「さらに稼げるから」という、B面曲の制作動機を正直にコメントするトムさんが好き。LPはジャケットがでっかいから好きだし、歌詞カードは自分の発音が悪いから必要。トムさんのそういう飾らないコメントがとても格好良い。
歌詞に登場するレーナード・スキナードの曲は、どの曲を想定しているのかも、興味をそそる。
B面だけの収録曲で終わらせてしまったのが、よほど惜しかったと見える。そのほとんど後悔のような心残りを、今回のマッドクラッチで解消したらしい。マッドクラッチがハートブレイカーズの曲を演奏,収録するというのはまったく想定していなかったし、本人たちも当初はしていなかっただろう。それでもこの曲を選んだのだから、余程のことだ。
新譜 [2] は、この雰囲気の構成になるのだろうか。発売がとても楽しみだ。
それにしても。
例のジャケット。
発表されるやいなや、「ダサい」の大合唱なのだが ― なんだかジワジワくる。いわゆる一つの、「ジワジワくる」。完全に意味不明なところが…ジワジワくる…
二つ並べると、さらにその意味不明っぷりが徹底している。これは好きだ。下手に意味「ありげ」を狙うよりも、ずっと良いと思うのだ。
ハートブレイカーズのオリジナル・バージョンは [Playback] に収録されているが、どちらも捨てがたい。今回のマッドクラッチ・バージョンは、フェイドアウトせずに終わってしまうのだが、これがちょっと惜しい。素晴らしい演奏なのだから、もっと長く続けてほしい。
ハーモニカは誰が吹いているのだろうか。スコット・サーストンは居ないのだから、トムさんだろうか。ジミー・ファロンがディランの真似をする時に吹くハーモニカに似ている。
[Conversations with Tom Petty] で、ハートブレイカーズ・バージョンの "Trailer" も話題になっている。Cool Dry Place から引用なので、私の訳。
Q:"Trailer" は、"Don't Come Around here No More" のB面曲です。[Southern Accents] 向けに書いたのですか?
TP:うん。この曲をアルバムに入れなかったのでは大きな間違いだった。どうして入れなかったんだろう。あのころ、ものすごく色々なゴタゴタが起こっていたんだ。体を悪くしたりとか何とか。とにかく、この曲はアルバムに入れるべきだった。
この曲は重要だと思う。あの時期のある部分を表している。アルバムに入れるべきだったけど、B面になった。ぼくらはアルバムに入らない、B面を作るのって、好きなんだ。
Q:どうして?
TP:さらに稼げるから。アルバムを持っていても、シングルを購入する動機付けになる。
ぼくがシングルを買うときも、それが楽しみだったんだ。アルバムに入っていないものを聴けるんだよ。だからぼくらはいつも、アルバムに入っていない曲をシングルに入れようとしてきたんだ。
Q:あなたは、"Trailer" に関して、「ぼくらは実際トレイラーで生活したし、そのことをよく理解できている」と述べていましたね。
TP:そう、そのとおりだ。ぼくらは、トレイラーで暮らしている人も沢山知っていた。
これは一種の悲劇だよ。高校の恋人同士が勢いに乗って結婚してしまい、それは早すぎてトレイラーで暮らす羽目となり、上手く行かなくなってしまう。
"I could have had the Army / I could have had the Navy / but I had to go for a mobile home / kept up the payments / kept up my interest..." ある意味悲しい曲だ。"We used to dance to Lynyrd Skynyrd...she used to look so good at times..."
とにかく、アルバムに入れなかったのは、返す返すも残念だ。
「さらに稼げるから」という、B面曲の制作動機を正直にコメントするトムさんが好き。LPはジャケットがでっかいから好きだし、歌詞カードは自分の発音が悪いから必要。トムさんのそういう飾らないコメントがとても格好良い。
歌詞に登場するレーナード・スキナードの曲は、どの曲を想定しているのかも、興味をそそる。
B面だけの収録曲で終わらせてしまったのが、よほど惜しかったと見える。そのほとんど後悔のような心残りを、今回のマッドクラッチで解消したらしい。マッドクラッチがハートブレイカーズの曲を演奏,収録するというのはまったく想定していなかったし、本人たちも当初はしていなかっただろう。それでもこの曲を選んだのだから、余程のことだ。
新譜 [2] は、この雰囲気の構成になるのだろうか。発売がとても楽しみだ。
それにしても。
例のジャケット。
発表されるやいなや、「ダサい」の大合唱なのだが ― なんだかジワジワくる。いわゆる一つの、「ジワジワくる」。完全に意味不明なところが…ジワジワくる…


二つ並べると、さらにその意味不明っぷりが徹底している。これは好きだ。下手に意味「ありげ」を狙うよりも、ずっと良いと思うのだ。
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