Ohta-san & Herb Ohta Jr.2013/10/27 20:01

 コットン・クラブに、オータサン&ハーブ・オータ Jr.のライブを見に行った。



 東京駅丸の内南口からすぐのコットン・クラブ。アクセスが非常に良い。
 私はコットン・クラブにもブルー・ノートにも行ったことがない。そのようなわけで、ライブ・レストランという形式が初めてで新鮮だった。もっとも、ややお高い食事は遠慮して先に安く腹ごしらえをして、コットン・クラブでは飲み物だけを注文したのだが。

 恥ずかしながら、私はウクレレの神様と称されるオータさんを知らなかった。びっくり仰天されそうだが、本当である。私がウクレレをギターの代替品として弾き、ハワイの音楽に全く興味がないせいだろう。私にとってのウクレレ弾きは、せいぜいジョージくらいなのだ。
 最近、私がウクレレを習い始めたことを知った友人が、「あの神様オータさんが来日!行こう!」と誘ってくれたおかげで、コットン・クラブ参上となった次第。ありがとう。

 まずは息子のハーブ・オータ Jr. が登場して、40分ほど演奏。ウクレレの大きさは…コンサートかな?親指にフィンガー・ピックをつけ、人差し指、中指を使ってオリジナルや、アレンジ曲を披露。
 そして、1934年生まれ生ける伝説オータさん登場。数日前がオータさんの誕生日だったとのことで、ジュニアのリードで "Happy Birthday to You" をみんなで歌い、いよいよオータさんのソロパートとなった。
 コットン・クラブのチラシには「絶妙なトークと卓越したウクレレ奏法」…と、なぜかトークが先に出てきてしまっていたが、今回は本人曰く「あまりジョークは言わないことにした」とのこと。それでも曲と曲の間で、独特のテンポ感を持ちつつ、トークを披露した。
 ウクレレは、多分ソプラノ。とても小さい。

 オータさんが世に広めたと言われている Low Gを張り、ほとんど親指だけで弾く様は凄かった。人差し指もストロークの時に使うが、ほぼ親指だけが4本の弦を駆け回る。私はピアノ弾きでもあるので、あれはかえって凄いと思った。
 曲はおもにオータさんが作った曲。そしてやはり印象深かったのは、"Here Comes the Sun" と "Something" のメドレー。友人も「よかったね」と言ってくれた。
 オータさんが一人で弾いていたのは30分程度だったか。「あまり弾くと息子に怒られる」とのこと。最後にジュニアが加わり、2曲弾いてライブは1時間15分ほどで終了した。

 つい先日まではやれトム・ペティをやろうとか、アイリッシュに挑戦しようとか考えていたが、やはり "Here Comes the Sun" を弾く以上、"Something" は弾かなければならない!…そのように考え直させられた。
 とりあえず、私はオータさん流ではなく、ジュニア流に、親指以外にも少なくともあと2本は使って弾けるようにこれから頑張ることにする。いや、本当の問題は右手ではなく、コードが押さえられない左手なのだが。Low G は意地でも張らないことにしている。
ともあれ、とても刺激になるコンサートだった。