Keep Me Alive2010/11/14 22:01

 13日づけで、Cool Dry Place に「カントム」のChapter 6. who got lucky をアップした。アルバム [Long After Dark] 制作時期の話だ。

 最終的にアルバムに収録されず、トムが惜しく思っている2曲は、私にとっても惜しい。あの2曲は大好きだ。特に "Keep Me Alive" が素晴しい。
 TP&HBファンになったばかりのころ、見ることができた数少ないTP&HB映像の中に、"Keep Me Alive" のレコーディング風景が入っていた。RDADにも登場する、スタンのヘッドフォンの音が大きすぎて演奏が中断したり、マイクが大音量に飛び上がったりするあのセッション。トムの金髪の美しさや、曲の良さもあって、何度も見入ったものだった。
 だから、この曲がPlayback ボックスに入った時は嬉しかった。もっとも、Playback に収録されたのは、あの風景とは別の音源で、ややぼんやりした雰囲気の音になっている。
 だから、RDADのDVDボックスについていたおまけCDに、まさに「あの風景での」音源がフルで収録したときは嬉しかった。トムの輝くようなアコースティック・ギターに、爽やかな歌、マイクの格好良いリッケンバッカーによる、エッジが利いたソロ。そして絶妙なスタンによるハーモニー。TP&HBの良さが溢れている。
 この曲がアルバム収録から漏れたことに関して、未だに未練が残るのは、当然だろう。

 そのアルバムから外させた張本人(ジミー・アイヴィーン)との関係の変容が、興味深い。ロックンロール小僧の仲間が、ビジネスマンになっていく様子は、たしかにイラつくだろう。ハサミで電話線をぶったぎるに至るのも想像できる。
 それでも、いまだに仲良くしているのだから、基本にあるのは友情なのだろう。

 ビデオを作りに関する話題のところで、出演したくない番組の名前が出てくる。どういうわけで出たくなかったのかは、よく分からない。登場した二つの番組とも、著名な番組のようだ。  両者ともYouTubeでいくらか映像が見られるが、これといった面白いアーチストの顔は見られない。ただ、後者、ドン・キーシュナーの方で、スティーヴ・ミラーの "Joker" を見つけた。



 首がないぞ、スティーヴ・ミラー。このアコースティックな演奏も良いけど、やっぱりバンドサウンドが良い。

 トムが最近はビデオを作らない理由について、製作費の問題を言っている。レコード会社は出してくれないとのこと。…本当だろうか?しかし、よくよく考えてみると…。そういえば、ビデオを作るお金ってどうなっているのだろう?トムに言わせると、レコードの売り上げから差っぴかれるとのこと。他の会社、アーチストもしかりなのだろうか?