CRT & レココレ新春ジョージ・ハリスンまつり!!2009/01/22 22:21

 CRTとは、「カントリー・ロッキン・トラスト」の略。
 もともとは、「カントリーの名盤再発促進」を目的とした半ば架空の団体のようなものだそうだが、雑誌「レコード・コレクターズ」との共同企画で、月に一回イカした音楽をトークを交えながら紹介するイベントとなった…らしい。
 毎年1月は「ジョージ・ハリスン祭り」と決まっており、ゲストの本秀康さん(漫画家,イラストレーター。「レコスケくん」でおなじみ。超ド級のジョージ・ファン)。毎回、萩原健太さん(音楽評論家)&寺田正典さん(レココレ編集長)と共に、熱く愛にあふれたジョージ・トークで盛り上がっている。
 私が観客として参加するようになってから、たぶん6年目くらい。毎回、何かしらジョージの作品発売に絡んだイベントを受けたテーマが存在するが、当面は何もなさそうなので、今回はあえて「原点に戻ってAll Things Must Passの魅力を語り尽くそう!」というテーマになった。

CRT & レココレ Presents Vol. 112
「新春ジョージ・ハリスンまつり!!~あけおめハリスケくんの巻~」

 萩原さんによれば、本さんの愛情あふれるジョージ語りは、「妄想」の域に達しているのだが、それを聞いてたまらなく面白いのだから、私もやはりジョージが大好きなのだと思い知る。

 本さん(の、妄想)によると、「ATMPは、四つのもので出来ている」のだそうだ。
 1.スワンプ
 2.ディランとの友情
 3.神
 4.○○嫌い (伏字。まぁ、この時期のジョージが嫌いなものだから…アレですよ)

 ディラン・ファンの私としては、やはり二項目が興味深かった。"If not for you"はディランの作品だが、この曲における You は、まさにジョージとのこと。ああ、そうかもしれない。納得する。
 続く "Behind that locked door" はジョージの作品であり、むろんディランを示唆した歌だが、さらに本さんによれば、" I live for you " (ニュー・センチュリー・エディションに収録された曲)の You も、やはりディランじゃないだろうか。
 だとしたら、この二人のつながり,絆は、70年代初頭にして既に計り知れないほど深いところにあり、「およそ格が違う」ということになる。
 、「コンサート・フォー・ジョージ」にディランが出なかった理由は、「俺とジョージとの関係は、お前らのとは次元が違うんだ!」…だったりして?
 これはもちろん冗談だが、それほどにこの二人の関係は深く豊かなもので、ジョージの他多数の親友たちとは一味違ったものだったことは、想像に難くない。
 (私の見解。CFGはあの構成で既に完璧であり、ディラン様が入る場所はない。ディラン様自身も自分が出ることがどう全体に影響するのかを理解しているので、親切にも辞退したのだろう。クラプトンに対する友情も働いたかもしれない。)

 ディランはCFGに出られない代りに、"Something" を自分のライブで歌ったが、その音は公式サイトで聞ける。
 さらに、YouTubeにはオーディエンスのカメラでの映像があるとのこと。

 

 マディソン・スクェア・ガーデンの不審者…。
 マーティン・スコセッシ監督のジョージ伝記映画の製作は既に始まりつつあり、リンゴもインタビューを受けたとのこと。さて、ディラン様はお出ましになるのか?そしてもちろん、トムさんやマイクにもチャンスはあるのか、今から楽しみだ。