The Beatles F1 Racing Is Comming!2025/04/01 00:00

 このたびビートルズ・F1 レーシングが、F1 グランプリに参戦することが発表された。2027年からフル参戦予定。シャシー、エンジンともに自ら手がけるワークスチームだ。
 チーム・オーナーはビートルズのメンバーとその遺族、および管理会社のアップル。スポンサーにはギブスン、フェンダー、リッケンバッカー、グレッチ、ヘフナー、ラディック、その他多数の楽器メーカーなどが名を連ねている。



 チーム代表はゲルハルト・ベルガー、顧問にデイモン・ヒル。広報にダニー・ハリスン。チーフエンジニア兼、ファースト・ドライバーとして、ゼバスティアン・フェテルの現役復帰が決定している。
 当初ファクトリーはリヴァプールに新設することが検討されたが、初期設備費用投資額の評価から判断し、初年はマンチェスターに置かれる。デザイナー、エンジニア、メカニックの多くは、ジョージ・ハリスンが太いパイプを持っていたウイリアムズ、マクラーレン、ジョーダン、スチュワートなどの OBおよび研修生などが名を連ねている。

 ビートルズ・F1レーシングはその豊富な資金力から、現在 F1 サーカスの中心で働いている有能なストラテジストを引き抜くのではないかと噂されている。少なくとも、適切なタイミングで適切なタイヤ交換作戦を立てることが必須だ。
 ドライバーの人選に関しては経験豊富なフェテルが決まっている一方、もう一人は若手を起用すると言われている。ただし、トラック・リミットを逸脱するドライバーだけは絶対に採用しないと、パドックではもっぱらの噂だ。
 ベルガーは「トラック・リミット内で走る限り、クラッシュしないから」とその理由を述べている。

 また、地球温暖化とそれに伴う異常気象への関心の高いフェテルは、雨のレースがさらに増えると予想している。その上で、「雨の」タイトルの付く人材には積極的に声が掛かっているとみられる。このため、サトル・ナカジマのビートルズ・F1レーシング入りは秒読み段階だと言われている。

 昨年から、F1 勢力図は大きく変わりつつある。この新しいワークスチームの参戦は、さらなる混戦激化を生むのか、パドックの人々の思惑は、早くも2027年へと向いている。
(2025年4月1日 ドイツ「 ディー・リューゲ・モーターシュポルト」誌)

Eddie Jordan2025/03/23 21:54

 ついこの間シーズンが終わったと思ったのも束の間、早くもF1 の2025年シーズンが始まった。アマチュアとプロの野球(日米)、そしてフィギュアスケートと、スポーツ観戦的に最も忙しくなる時期だ。
 開幕早々、 Back to Back で、しかもスプリント・フォーマット、雨も相まって早くもドラマが頻発している。どうしてルイスのお父さんはハジャーを慰めるに至ったのかなぁ?通りすがり?なにか関係があるのだろうか。
 レッドブルのセカンド・ドライバーについては、早くも意見が噴出しているようだが、角田くんにはレッドブルみたいな難しいチームでプレッシャーに潰されるよりは、伸び伸びと走ってほしいと思う。でも万が一、本当に乗せててみたらもしかして…?という、複雑な心境だ。私個人としてはレーシング・ブルズで優勝して、セバスチャンが会長を務める「トロロッソ優勝者の会」に加入してほしいなぁ。もう一人のメンバーは親友のガスリーだし。
 ともあれ、去年からマックスしか勝てないマシンを作ってしまっているチームには、必ず何等かの問題がある。フォーミュラカーなのだから、ドライバーによってあそこまで大きな差が出るのはおかしいだろう。ローソンだって去年11戦走っているのだから、彼だけを責めらないだろう。
 ルーキーの多い年だが、気になるのは多くの人と同じく、アントネッリ。まだキャラクターは掴めていないが(なにせラジオが聞けない)、とても長い目で見て、将来的にイタリア人ドライバーがフェラーリでチャンピオンに…?なんて楽しい想像が膨らんでいる。

 そんな中、訃報が届いた。エディ・ジョーダンが亡くなったという。私にとっては、ジョーダン・グランプリの人で、好きなドライバーも何人か走っていた。1998年、雨のスパ・フランコルシャンでのワン・トゥー・フィニッシュは忘れられない。あれがデイモン・ヒルにとって最後の優勝レースとなった。

 川井ちゃんも言っていたが、エディは明るくて楽しい人だった。私がF1 を見始めた頃に、英国流(もっとも彼はダブリン出身のアイルランド人。アイルランドも紅茶の消費量が多い)の紅茶の入れ方講座をやっていて、大好きになった。イタリア人のアンドレア・デ・チェザリス(故人。通称走る障害物)を従えて、「沸騰したお湯が重要です!あくまでも完全に沸騰したお湯です!イタリア人はそこを理解していません!」



 これまた川井ちゃん情報で、ドラマーでもあり、Pit Stop Boys なるバンドを組んで演奏を披露することもあったそうだ。ちなみにその名前で今検索すると、マックスの追っかけおじさんたちがヒットする。
 何を演奏するのか…?そりゃぁ、ストーンズで決まりでしょ!どうやらマクラーレンのヴィジター・ルームらしい。ルイスやバトンが乗っていた頃のマシンが置いてあるのかな?天国から今年のレースの安全と良い勝負を見守っていてほしい。

Gunnar Nilsson Memorial Trophy (Donington Park 3 June 1979)2025/01/23 21:49

 ガース・ハドソンが亡くなった。彼に関する記事は、また改めて。週末のラジオの反応も聴いてみたい。

 去年、イモラでセバスチャン・ベッテルが、アイルトン・セナ・トリビュートとしてマクラーレンMP 4/8 ショウ・ランをしたときに被っていた、スペシャル・デザイン・ヘルメットのミニチュアがセブの公式ショップで発売されるなり、速攻でポチってしまった。なかなかのお値段だが、推しは強い。



 左側がブラジル国旗をベースにしたセナのデザイン、左側は白にドイツ国旗カラーをあしらったセブのデザインだが、赤の横線オーストリア国旗デザインと、ローランド・ラッツェンバーガーの名が描かれている。1993年におなじイモラで亡くなった、二人をトリビュートしているというわけだ。



 箱を見れば分かるのだが、このミニチュア・ヘルメットを制作したのは、ヘルメット・メーカーの Bell だ。
 でも、セバスチャンといえば、カートの頃から一貫して Arai の愛用者として有名。実際、セブが被っていたヘルメットは、もちろん Arai 製なのだ。でもミニチュアは Bell かぁ … 微妙だなと思っていたら、なんと後ろにちゃんと Arai のロゴが入っていた!ミニチュア・ヘルメット制作ってそいういう物なんだ…



 ヘルメットを眺めていて思い出した。ジョージが F1 ファンだった脈絡でよく登場するのが、ジョージがレーシング・スーツにヘルメット姿で、レーシング・カーを運転している写真。そもそも、あれは何なのだろう?



 1979年6月に、ドニントン・パークで行われた、グンナー・ニルソン・メモリアル・トロフィーの時の模様だそうだ。前年に現役 F1ドライバーながら癌で亡くなったニルソンを追悼し、癌基金を作るための二日間のイベントで、有名なレーサーたち ―― もちろん、ジョージの親友ジャッキー・スチュワートを含む。ほかにも、ニキ・ラウダ、ジェイムズ・ハント、マリオ・アンドレッティ、ネルソン・ピケなどなど ―― が参加したレースも行われた。そのなかのドライバーの一人として、ジョージも参加したというわけ。
 運転しているのは1961年ロータス、スターリング・モスのマシンとのこと。F1マシンが大きなウイングを備える前のマシンなので(そもそもフロント・ウイングらしき物が登場するのは1979年頃から)、いわゆる「葉巻型」というやつだ。
 ジョージのヘルメットは、Bell ―― Arai が F1 で用いられるようになる前なので、致し方なし。

 ジョージと言えばその素晴らしい髪のボリュームがシンボリックだが、さすがにヘルメットをかぶるとペッタンコになっている。凄く珍しいと思う。

Tag Heuer Is Back!2025/01/11 20:56

 F1 のオフィシャル・タイム・キーパー,つまりタイム計測に、2025年からタグホイヤーが復帰することになった。



 タグホイヤーというと、高級腕時計のカテゴリーで語られることはあまりないが、そのブランド・アイコンがスティーヴ・マックィーンとアイルトン・セナというだけあって、モータースポーツ・ファンの間では人気のあるメーカーだろう。
 実際、私も F1を見始めた頃のタイム計測がタグホイヤーだったので、セナの素敵な広告ポスターに憧れていた。今も愛用していて、腕時計は基本的にこの一本しか持っていないというタグホイヤー WK13 は、青い文字盤に特に惹かれて、社会人2年目に購入したのだと思う。

 このタグホイヤー復帰告知の映像には登場しなかったが、セバスチャン・ベッテルも、もちろんタグホイヤーを使っている時期がある…と思って検索したら、凄く若いころのウルトラ可愛いティーン・エイジャーがヒットして、悶絶している。



 ミュージシャンにタグホイヤー・ユーザーがいるだろうかと検索したのだが、そもそもミュージシャンと腕時計は相性が悪い。演奏の邪魔だし、楽器に傷がつく。演奏時は腕時計を外すのが普通だ。
 トップ・カテゴリーのスターは、タグホイヤーよりもさらに高価格帯の時計を使っているらしいことは、なんとなく分かった。
 そんな中、タグホイヤー使用者発見。それはミック・ジャガー。ロックスターの腕時計に関する記事で、ミックはタグホイヤーとセイコーを使っていると報じていた。「そう、あのミック・ジャガーがセイコーを使っている」というイヤミつき。
 なによー?!セイコーは良いメーカーだぞ!!自分は使っていないが、なんとなく腹が立つ。
 ともあれ、ミックが若い頃にタグホイヤーを身につけている写真がけっこうある。ミックと言えばファッション・アイコンでもあるが、腕時計についてはコンサバというか、実用性重視 ―― あれでかなりクレバーなキャラクターであることの、一つの発露かも知れない。

Last Dance2024/12/09 19:56

 2024年のF1 GPが全戦終了。コンストラクターズ・チャンピオンにはマクラーレンが輝いた。ランド・ノリスの Pole to Win は圧巻で、来年のさらなる活躍を予感させるものだった。いまから来シーズンが楽しみだ。ただ、ランドは性格が良すぎるのが心配。あのセバスチャンだってアレコレやらかしている。gentle 過ぎると、F1 ワールド・チャンピオンにはなれない。それとも、あの良い性格のまま、ぶっちぎりで勝ち逃げてくれるか。それはそれで、私の心が穏やかで良いのだが。
 フェラーリの復活も今年を面白くしてくれた。二人のドライバーがどちらも脂ののった時期にきていたし、フェラーリ名物の不手際も最小限で、良かったと思う。
 レッド・ブルは前半に絶対的な強さを誇り、後半は強いのか弱いのかよく分からず、ドライバーによるのか、何かうまくマネージメントされていないのか、不思議な展開だった。こういうF1 の政治、経済、テクノロジーが現代の最高次元で駆使されつつも、びっくりするような失敗や悪循環があるようなところが好きだ。

 ルイス・ハミルトンは長年共に戦い、6度のワールド・チャンピオンとなった、メルセデスでの最後のレースとなった。特別なお別れセレモニーも許可されており、やはり格が違う。うっかり、引退でもするのかと勘違いしそうだが、来年はフェラーリ。サインツを押し出しての移籍だ。色々な意味でドキドキする。
 
 同じ週末に、フィギュアスケート・グランプリ・ファイナルが行われた。男子のフリーの録画を失敗するという凡ミス…!佐藤のフリー、見たいぞ!
 女子は、我が坂本花織が珍しく大舞台でミスり、男女ともアメリカが勝つという近年では珍しい展開になった。ジャンプはもちろんだが、調子の良い時に比べて、完成度がイマイチ。まぁ、坂本にも調子の悪いときはある。彼女が完璧な演技を揃えたとき、グレンがどんな点をたたき出すのか、二人の勝負が楽しみだ。グレンには 3Aというかなり確実性の強い必殺技があるが、演技構成的には坂本に劣る。世界選手権では良い勝負になるのではないだろうか。

 今回のGP ファイナルで目立ったのは、なんと言っても女子2位の千葉百音だろう。あのコーチのところの選手としては、例外的にけっこう好き。特に今年の SP は凄く良い ―― というか、今年のGPシリーズの選曲のなかで、一番良いのが、千葉のSP ドナ・サマーの "Last Dance" だ。
 調べてみると、1979年のヒット曲とのこと。いかにもこの時代の最先端ポップスで、特に後半にアップテンポになるところが格好良い。千葉はかなり頑張っているが、もっと!もっと弾けて良い!こういうのは、高橋大輔、鈴木明子、友野一希という、私のなかの「三大ダンサー」を見習って、ぶっ飛ぶくらい弾けなきゃ!
 日本選手権が楽しみだ。

右京さんとジョージさん2024/11/25 19:35

 F1 ラスベガスGP で、今年の年間チャンピオンが決定した。本来なら、もっと早くに決まっていても良さそうだったが、シーズン中盤から俄かに王者が調子を崩し、マクラーレン,とりわけノリスの猛追が今シーズンを面白くした。のこす2戦、さらに面白いレースを期待している。 ―― たしかに、今のチャンピオンは偉大な業績を残しているが、私個人的には今回が4度目のワールド・チャンピオンだとは思っていない。彼の1度目のチャンピオンタイトルは、手違いで彼の物になったといのは、私の解釈。
 角田君も良いパフォーマンスが続いていて嬉しい。彼は、これまでの日本人トライバーにはないキャラクターで、かなりびっくりさせられるが、その分結果も出してくれる。大好きなお友達の近所にも引っ越したことだし(笑 きみらは、現代版セブ&キミか…?)、これからもどんなチームにしろ、がんばってほしい。

 片山右京さんが、インスタグラムにジョージとの思い出を語ったというので、話題になっている。
 ジョージは言わずと知れた F1 の大ファンで、ドライバーやチーム関係者にも友人が多い。今回の右京さんのコメントはというのが…

ジョージさんはF1が大好きで、ジャッキー・スチュワートさん​の頃からサーキットに足を運んでて僕も彼の世界中にあるだろう別荘に何度も誘ってもらった。ただ現役の頃は余裕無くてなかなか遊びに行けなかったんだよね。
ジョージさんは日本の文化が大好きだったから、僕のことも凄く応援してくれてたのに、いま考えたら申し訳なかったなーって、彼の愛にあふれた笑顔を見て思った


 実は私、右京さんにファンレターを出したことがある。私がこれまでの人生で出した、たった2通のファンレターのうちのひとつが、右京さん宛てだ。しかも結構最近。数年前のことだ。
 ふと思い立って、ジョージのピクチャー・シングル [Faster] を2枚手に入れ、1枚を自分のものとし、もう1枚をファンレターと一緒に右京さんに贈ったのだ。右京さんはご丁寧に返事を下さり、このときも「ジョージさんの優しい笑顔を思い出します」て書いていた。
 そう、右京さんて、ジョージのことを「ジョージさん」って呼ぶんだよね…

 やっぱり右京さん、ジョージの別荘に招待されていたか!さすが「人たらし」のジョージ。カミカゼ・ウキョウを逃すわけがないよね。
 面白かったのが、右京さんとジョージの記念撮影の写真。これは右京さんのインスタグラムで確認してほしい。

Ukyo Katayama ukyokatayama8163

 右京さん、首ふとっ!!!!当時、ほかのドライバーに比べて華奢だと思ってたけど、さすがに首は太い!!というか、角田くんそっくり!!!やっぱり F1 ドライバーたるもの、この強靱な首の太さは生命線だよな…。ラスベガスでのコラピントのクラッシュなんて、"I'm OK." とか言ってたけど、全然 OK じゃないよ!
 F1 は本当にスポーツか疑問を持たれる点も多いけど、最後はフィジカルなのであって、強靱な肉体がないと20人のF1レーサーにはなれないし、やっぱりお金だけではないのだと思う。"Paydriver" という言葉もあるけれど、彼らだって首は強靱なはずだ。

Finding Out2024/11/03 22:03

 本来はもっと早くこの記事を書くつもりだったが、ビジネス・デイはチャレンジングでハード。かなり遅くまで働く日が続き(work from home であることが救い。仕事を終えて30分でシャワーを浴びて就寝できる)、今日になったら今日になったで、地球の裏側の F1 予選がとんでもないことになって大騒ぎをしている。しかも、日本プロ野球も横浜が1998年以来の日本一。
 ほんとうに、色々なことが一度に起きる。あと二時間半で F1 の決勝だ。

 今回の [Long After Dark] のデラックス・エディションに関して、私は完全に誤解をしていた。Bluray discが付くと聴いた時点で、動画が収録されていると信じて疑わず、即ち例のトムさんが首にブルーのバンダナを巻いている "French TV" とやらの完全版とかが、収録されると思ってウキウキしていたのだ。
 平日の激務の後、いよいよと思って Bluray disc を再生してみて、ぽかんとしてしまった。ただの静止画コラージュとサウンドだけではないか。
 これは私がどこかでメニューを間違えたに違いないと思って、人に訊いてみると「Bluray Audio って書いてあるでしょ。そもそも動画が収録されているとは報じられていない」と言われて、しばし目が点になり、そして悶絶した。ええ、私が馬鹿でしたよ。

 気を取り直して、公式が YouTube にアップしている、いわゆる "French TV" を鑑賞する。昔から思っているのだが、金髪サラサラに青いバンダナのトムさんが、ゴールデン・レトリーバーに見えて仕方がない。
 しみじみ思うに、私にとってトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのベストメンバーは、ハウイとスタンのいた時期だった。バンド全体に若さがみなぎっていて、ロックンロールで、コーラスワークが最高に充実している。スティーヴ・フェローニと比較してスタンのドラミングに難ありとする人も居るが、私はそれほどとは思わず、むしろ躍動感があって、溌剌としていて好きだ。スタンのドラミングが合わなくなったのは、すなわちトムさんの変化ゆえであり、歩調を合わせるマイクやベンモントの変化ゆえだったのだと思う。

"Finding Out" はマイクとトムさんの共作らしく疾走感があって、すごく格好良い。



 マイクの手つきが無性に好きだ。私は手に ―― 特に男性の手に魅力を感じる性質で、とりわけマイクのこの手つきがたまらない。ジョージも同じような手をしているが、細くて骨張っていて、指の間がしなやかに伸びて離れている。そういう手が好きで、実は自分がピアノを弾くときも ―― 骨張ってはいないが ―― 類似の手をしている。
 トムさんのマイクを見るまなざしが愛しくていい。「良いギタリストがいるなぁ」という視線。初めて会ったときから、こいつを絶対に離さないを決めたトムさんの意志は、その後何十年と、彼らの人生とロックンロール・ミュージックを、より豊かなものにしたに違いない。

Do you know Tom Petty?2024/08/26 21:00

 オランダGP決勝。右京さんから、さらっと良い言葉でました。
 「F1 に根性はない」
 勝つために必要なのは根性ではない。その通り!

 ふだんは快適な Work from Home なのだが、月に1回程度は都心のオフィスに出社する。今日は、新しく就任した偉い人(アメリカ人)とのミーティングだった。
 自分のプレゼンのために資料とデータを用意し、喋る内容もスクリプトにしておく。どうせ喋る間に質問が挟まるので、それに答えるのに英語瞬発力は温存するのだ。ちなみに、スクリプトは毎回手書きしている。筆記体でアルファベットを綴るのが好きなのだ。最近は安物の万年筆を買って、ドイツ語を書いたりしている。

 ともあれ、私のプレゼンが終わり、偉い人たちは客先へ出かける前のブレイク。
 ここで、初対面のアメリカ人に対する我が必殺技が炸裂する。
ぶち「アメリカ人に会うと毎回同じ事を訊くのだけど…
Do you know Tom Petty?"

「イェイ!もちろん知ってるよ!」
"I love Tom Petty! I'm a big fan of Tom Petty and the Heartbreakers!"
「ワァオ!アメリカ人はみんな大好きだよ!」

 ほぼ間違いなくこの展開になり、小柄ジャパニーズの私は、「トム・ペティの人」で認識されるのである。
 しかも今日の偉い人の場合、好きな曲は?などと訊き返してきて、"American Girl" とか "Free Fallin'" とかいってワオワオ盛り上がり、しかも彼女はコンサートにも2回行っていると言う!おっと負けちゃいられないぜ、私だって…!…とまぁ、必殺トム・ペティ作戦は今日も成功するのであった。

 アメリカの会社に勤めているので、ロック好きとはいってもビートルズやストーンズは、やっぱり UK だし、ボブ・ディランとなるとちょっと固いかなぁとなる。ザ・バーズとか、ザ・バンドなんて話は、かなりロック友情を深めないとならないだろう。
 その点、トム・ペティはアメリカ人にとって「みんな大好きトム・ペティ。」一瞬でがっちり心を掴む。最悪、トムさんを知らなくても "Free Fallin'" を歌うと、「ああ、あの人か!」となる。



 ちなみに、アメリカ人と言っても様々な人種があるので、トムさんがヒットしない希な場合は、スモーキー・ロビンソンである。

One Hit (To The Body)2024/07/02 20:41

 F1 オーストリア GP, フェルスタッペンとノリス君のバッドエンド。ああ、とうとうやってしまったなという感じ。
 ずっと1位、2位をこの二人が占めていたし、レースの展開としても終盤にノリスが追いつくようになっていた。フェルスタッペンのアドヴァンテージがみるみるうちになくなり、とうとう接触、双方パンクという結末におわった。
 私はこれを待っていたような気がする。とにかくフェルスタッペンが好きではないのだ(別に致命的に嫌いなのではなく、なんとなく好きじゃ無いポイントが多いだけ)。そこへ、お気に入りのノリス君が追いついたのだ。
 チャンピオン交代劇のファースト・コンタクトというべきだろう。双方真剣であり、譲れない勝負だった。どちらが思慮不足だったとは思わない。
 「友情の危機!」などと言われているようだが、それほどの友情でもあるまい。基本、仕事の仲間であり、同士であり、ライバルなのだ。セブとキミのような友情を想定してはいけない。

 男の友情の危機 ―― と言う音楽となると、だいたいは女性がらみになり、ほぼ間違いなく友情は破綻する。まぁ、本当の友達だったら、彼女を好きになっても自制できるのが人間の理性というものだろう。野生動物じゃあるまいし。(ジョージとクラプトンだけは人類の例外…じゃなくて、ジョージが特異なのだ)。
 ロックバンドというものは、往々にして友達同士で組む場合がある。しかし、その音楽的能力の差や、価値観の違いで仲違いをしてしまうことも多い。バンドがたくさん組まれると同時に、たくさん解散するのは当然の流れだ。

 1985年、ローリング・ストーンズは解散の危機にあった。ミックとキースがかなり険悪な関係になったためである。主な理由はミックが秘密裏にソロ契約を結んでいたことらしいが、ストーンズ第一のキースにはそれが許せなかっただろう。
 40年経ったいまなら、ソロ契約なんてそれほど深刻に考える必要もなかったことがわかるが、当時は本当に厳しかったようだ。でも、ミックもキースもストーンズを解散させることはさすがに考えなかったらしい。そこでロニーの力も借りてなんとか曲を「共作」し、アルバム [Dirty Work]を完成させた。
 "One Hit (To The Body)" のミュージック・ビデオは、その頃の二人の険悪な関係をよく表しているとも言われているが、それにしてもうまく撮れている。
 二人の仲はアルバム発表後もさらに悪化したとされているが、1989年までには関係修復している。誰かが言っていたが、ミックとキースは「なんとなく仲直りしてしまう」そうだ。


At Last ... Lando Norris Won !2024/05/08 20:38

 F1 第6戦、マイアミGP でランド・ノリスが優勝した。まさに誰からも祝福される、素敵な優勝だった。
 ノリスはデビューした時からその才能を認められ、近年ではいつ優勝してもおかしくないと思われつつ、どうしても優勝だけは手が届かないでいた。時間の問題だったとは言え、やはりほっとせずにはいられなかった。
 レース終了早々、たくさんの祝福を受けるシーンには感動した。



 そもそも、ノリスくんは好きになる要素だらけなのだ。まず明るいキャラクターで、みんなに好かれる。おとぼけ発言をする。
 実は子供の頃にセバスチャンと記念撮影をしている。その縁なのか、スパで大クラッシュした時は、セブがコース上でノリスの様子を確認。セブの優しさが世界に発信される。
 スパと言えば、大雨でほとんど走らない決勝後に、優勝した(ことになった)フェルスタッペンのインタビューに乱入して、「すんばらしい走りだった!」
 フェルスタッペンと言えば、去年のハンガリーでは、優勝トロフィーをノリスくんに破壊される。



 優勝が手に届きそうになったそのとき、大雨にたたられ、意地で走り続けチャンスを逃す。寿司が嫌い。ミルクが好き。今時の UK ロックバンド好き
 今回のスプリントではあっという間にリタイアに追い込まれ、コースを無断横断して罰金を取られる…右京さんか!

 ここ2年、チャンピオン争いがつまらなかっただけに、今年はノリス、フェラーリの二人あたりがシーズンを面白い物にしてくれると良いと思う。
 角田君も連戦良い仕事をして強い印象を残している。今やドライバーランキング10位だ。成長してきている角田君にも、何か素晴らしい結果がついてくると良いと思う。

 一応、マグヌッセンの dirty な走りについて。
 ハースにはハースなりの戦い方があって、変化球を投げることだって、致し方がないだろう。チームメイトにポイントを稼がせるために、後ろをブロックするのはトップ・チームだって頻繁にやることだ。
 ただ、今回のマグヌッセンは「やり過ぎ」であり、それは許されないレベルだった。特にスプリントでルイスをコース外から押さえ込んだのは、トップ・カテゴリーらしからぬお粗末な走りだった。
 以前から散々 dirty だと言われつつ、なんだかんだと今日まで走っているマグヌッセンだ。レースを面白くしてくれる人でもあるので、ここは素直に修正してくれれば良いと思う。それはチームで取り組むべき事だろう。