George Fest (その1)2016/02/27 21:21

 いよいよ、お待ちかねの [George Fest: A night to celebrate the music of George Harrison] のBru-Ray とCDのセットが届いたので、昨日は試験勉強はそこそこに、ピアノは完全にサボって早速Blu-Rayを観賞した。
 購入したのは、もちろん日本語字幕と、本秀康さんのイラスト付き国内版。先日のCRTでもらったCRT200回記念ステッカーと一緒に撮影!



 まず結論から言うと、これは買いだ。出演者の誰も知らなくても、ジョージの音楽が好きだったら、絶対に買い。

 当然比較対象となる、2002年の [Concert for George] はジョージの音楽のみならず、その人生を称え、出演者達は直接の友人,家族としてのジョージに想いを捧げている。言わばジョージその人と密着し、ほぼ溶け合ったような濃密なイベントだった。
 一方、今回2014年の [George Fest] では、演奏者の多くはジョージを直接は知らず、ファンとして、ジョージの音楽の素晴らしさをお祭り的に発散している。「ジョージの音楽ってこんなに凄いんだ!」という軽やかな感情は、私たちのうような一般的なファンと大差がないだろう。
 [Concert for George] はあれだけハッピーな雰囲気なコンサートではあっても、やはりジョージを喪った悲しみという、痛みがどこかにある。[George Fest]にはそれが無い。むしろ感傷などなくても、純粋にジョージの音楽には影響力があり、それを愛する人はどんどん増えていくだろうという、いちファンとして、他人ながら自信に満ちた、前向きで晴れやかな躍動感をみなぎらせている。

 もちろん、今回の [George Fest] の出演者の中に、自分の好きなミュージシャンが居れば、とてもラッキーだ。
 私はそういう幸運には恵まれていない。知っている人といえば、ダニーとベン・ハーパー,ノラ・ジョーンズ,ブライアン・ウィルソン,アル・ヤンコヴィックくらいのもので、アン・ウィルソンがハートの人だということは、気がつかなかった。
 Blu-Rayを見始めた頃は、いちいちウィキペディアで演奏者を確認していたのだが、そのうちどうでも良くなってきた。誰が演奏しているのかもさることながら、いずれもジョージの名曲で、それを深い理解と喜びで、素晴らしい演奏に再現しているのを見るだけでも幸せだ。
 つまり、純粋にジョージの楽曲の良さを思い知ることが出来た。ジョージがあれほどのハンサムかどうか、度を超した友達想いか、インド哲学に傾倒していたか、ユーモアが大好きだとか、とにかくジョージの良さの他の諸々のことはさておき、音楽単独だけでジョージの凄さを知ることが出来る。

 ジョージのカバーアルバムとしても優れているし、それが一夜のライブコンサートで行われたという凄まじい事実の記録としても特筆するべきものだろう。もしかして、来年のグラミーを獲るかも知れない。少なくとも、ノミネートくらいはされるような気がする。

個々の楽曲についてはまた次回。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログの制作者名最初のアルファベット半角大文字2文字は?

コメント:

トラックバック