ビートルズがやって来た ヤァ!ヤァ!ヤァ! ― 2009/09/10 23:39
昨日帰宅すると、HMVからビートルズのリマスター・ボックス(ステレオ)が届いていた。
開封してみて、予想はしていたものの、やはり大仰な箱にまずウンザリしてしまった。帯ジャマ。外枠ジャマ。箱本体は大袈裟で、しかも扱いにくい。アルバム一つ一つが取り出しにくい。一体どういうつもりなんだろう。聴いてほしくないのだろうか。
箱の廃棄を本気で考え始める(映画 "Help !" の箱も本気で捨てようと思っている)。
しかし、中身のアルバム一つ一つは、なかなか良い感じ。写真もきれいで、容姿というビートルズの強みを最大限に生かしている。
そして、やはり目につくのはジョージの美男子ぶりだ。
ボーナスとしてついていたドキュメンタリーは、無くても別にかまわない内容だった。アンソロジーを、アルバム紹介に特化して、ダイジェストにしたような内容。新機軸も新鮮味も特になし。ただ、これからビートルズに親しむ人には、入門編として悪くないかもしれない。とにかく、私にとっては別にどうというほどでもなかった。
ただ一つ、良かったこと。ジョンの二番目の奥さんが、映りこみこそすれ、ほぼスルーされていた。うん、そういう爽やかなビートルズっていうのも、幻想かもしれないけど良いよね。ジョージとポールの公開喧嘩も無いし。
さて、肝心の音。
やはり、感想はひとことで言って、「音がきれい。」クリアな音で良いと思う。
かと言って、「今までは聞こえなかった音が聞こえて、新たな発見が!」…などというのは、大袈裟だろう。別に今までになかった音を追加した訳ではないのだから、今までだって耳には届いていたはずだ。陳列ケースの中の美術品に例えるなら、旧版はやや透明度の劣るガラス越しに見ていたものが、より透明なガラスを通して見る事ができるようになった。さりとて、旧版も色ガラスだったわけではない。
もし、以前は「聞こえていなかった」としたら、それはかなり迂闊な聞き方だろう。さすがに私にとって、もっとも愛聴キャリアの長いアーチストなのだから、新発見をするほど耳がウブではない。
ただ、何となく聞いていた音が、強調されているという表現はできる。読みなれた文章の字が大きくなり、一部は太字で強調されたようなものか。
とにかく、これからのリスナーは、この綺麗な音で聴くことができる。大変結構なことだ。
色々立て込んでいて、すべてをiPodに入れることはできず、とりあえずお気に入りのアルバムから聴くことにした。
私のお気に入り。一番は、[Revolver], [Rubber Soul], [with the beatles], [Beatles for Sale]
[Revolver], [Rubber Soul] を聴いていた時は気付かなかったのだが、[with the beatles], [Beatles for Sale] を聴いて、私は大きな失敗をしたことに気づいた。モノ・ボックスを買わなければいけなかったのだ!
やっぱりビートルズの呪いだ!TP&HBのライブ・アンソロジーに心を奪われ、投げやりな注文をした報いがここに…!
オーディオとか、音質とかには全く無頓着と言いつつ、これまでモノラルに慣れていた物を、ステレオで聴くことがこれほどキツイものだとは、思わなかったのだ。
普通のスピーカーで聴く限りは、ステレオでもあまり気にならない。しかし、私は音楽の大部分をヘッドホンで聴いている。ヘッドホンで、モノラルに慣れていた音楽を、ステレオに「分離した状態」で聴くと、色々と気になって疲れてしまう。
これは、ステレオとモノラルの、優劣の問題ではない。私の音楽の「聞き方」と、それまでの「慣れ」の問題だ。
私の場合、ビートルズのアルバム1st~4th は、モノラルに慣れていた。たとえば、[with the beatles] の"Little child" などが顕著に分かる例なのだが、今回のステレオ化によって、ハーモニカの音がかなりぶっきら棒な様子で左から右に飛んでしまう。
ボーカルも分離できないので、右耳に偏って気になる。
したがって、ヘッドホンを聴く場合のためには、モノラルが必要なのだ…!
こうなると、私にとって理想的なリマスターの買い方は、現実には不可能ということになる。つまり、すべてをバラで、それぞれのアルバムを、慣れた旧版の方式(ステレオ or モノ)で買いそろえる、と言うやり方だ。
現状で、もっとも近いのは「モノ・ボックス」を買って、これに含まれていないアルバムをバラのステレオで買い足すことだが、[Revolver] や、[Rubber Soul] はもともとステレオに慣れているので、どうも上手くいかない。
結局、急遽アメリカのアマゾンから、モノ・ボックスを購入してしまった。22,810円の追加出費なり。やれやれ。
こうなると、ますます「ステレオ・ボックス」の、箱廃棄が決定的になりそうだ。
開封してみて、予想はしていたものの、やはり大仰な箱にまずウンザリしてしまった。帯ジャマ。外枠ジャマ。箱本体は大袈裟で、しかも扱いにくい。アルバム一つ一つが取り出しにくい。一体どういうつもりなんだろう。聴いてほしくないのだろうか。
箱の廃棄を本気で考え始める(映画 "Help !" の箱も本気で捨てようと思っている)。
しかし、中身のアルバム一つ一つは、なかなか良い感じ。写真もきれいで、容姿というビートルズの強みを最大限に生かしている。
そして、やはり目につくのはジョージの美男子ぶりだ。
ボーナスとしてついていたドキュメンタリーは、無くても別にかまわない内容だった。アンソロジーを、アルバム紹介に特化して、ダイジェストにしたような内容。新機軸も新鮮味も特になし。ただ、これからビートルズに親しむ人には、入門編として悪くないかもしれない。とにかく、私にとっては別にどうというほどでもなかった。
ただ一つ、良かったこと。ジョンの二番目の奥さんが、映りこみこそすれ、ほぼスルーされていた。うん、そういう爽やかなビートルズっていうのも、幻想かもしれないけど良いよね。ジョージとポールの公開喧嘩も無いし。
さて、肝心の音。
やはり、感想はひとことで言って、「音がきれい。」クリアな音で良いと思う。
かと言って、「今までは聞こえなかった音が聞こえて、新たな発見が!」…などというのは、大袈裟だろう。別に今までになかった音を追加した訳ではないのだから、今までだって耳には届いていたはずだ。陳列ケースの中の美術品に例えるなら、旧版はやや透明度の劣るガラス越しに見ていたものが、より透明なガラスを通して見る事ができるようになった。さりとて、旧版も色ガラスだったわけではない。
もし、以前は「聞こえていなかった」としたら、それはかなり迂闊な聞き方だろう。さすがに私にとって、もっとも愛聴キャリアの長いアーチストなのだから、新発見をするほど耳がウブではない。
ただ、何となく聞いていた音が、強調されているという表現はできる。読みなれた文章の字が大きくなり、一部は太字で強調されたようなものか。
とにかく、これからのリスナーは、この綺麗な音で聴くことができる。大変結構なことだ。
色々立て込んでいて、すべてをiPodに入れることはできず、とりあえずお気に入りのアルバムから聴くことにした。
私のお気に入り。一番は、[Revolver], [Rubber Soul], [with the beatles], [Beatles for Sale]
[Revolver], [Rubber Soul] を聴いていた時は気付かなかったのだが、[with the beatles], [Beatles for Sale] を聴いて、私は大きな失敗をしたことに気づいた。モノ・ボックスを買わなければいけなかったのだ!
やっぱりビートルズの呪いだ!TP&HBのライブ・アンソロジーに心を奪われ、投げやりな注文をした報いがここに…!
オーディオとか、音質とかには全く無頓着と言いつつ、これまでモノラルに慣れていた物を、ステレオで聴くことがこれほどキツイものだとは、思わなかったのだ。
普通のスピーカーで聴く限りは、ステレオでもあまり気にならない。しかし、私は音楽の大部分をヘッドホンで聴いている。ヘッドホンで、モノラルに慣れていた音楽を、ステレオに「分離した状態」で聴くと、色々と気になって疲れてしまう。
これは、ステレオとモノラルの、優劣の問題ではない。私の音楽の「聞き方」と、それまでの「慣れ」の問題だ。
私の場合、ビートルズのアルバム1st~4th は、モノラルに慣れていた。たとえば、[with the beatles] の"Little child" などが顕著に分かる例なのだが、今回のステレオ化によって、ハーモニカの音がかなりぶっきら棒な様子で左から右に飛んでしまう。
ボーカルも分離できないので、右耳に偏って気になる。
したがって、ヘッドホンを聴く場合のためには、モノラルが必要なのだ…!
こうなると、私にとって理想的なリマスターの買い方は、現実には不可能ということになる。つまり、すべてをバラで、それぞれのアルバムを、慣れた旧版の方式(ステレオ or モノ)で買いそろえる、と言うやり方だ。
現状で、もっとも近いのは「モノ・ボックス」を買って、これに含まれていないアルバムをバラのステレオで買い足すことだが、[Revolver] や、[Rubber Soul] はもともとステレオに慣れているので、どうも上手くいかない。
結局、急遽アメリカのアマゾンから、モノ・ボックスを購入してしまった。22,810円の追加出費なり。やれやれ。
こうなると、ますます「ステレオ・ボックス」の、箱廃棄が決定的になりそうだ。
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