Inkspots, Cugat, Charo2009/07/18 23:33

 先日Cool Dry Placeにアップした、「カントム」のチャプター8に登場したアーチストを、確認することにした。

 まず、ディランとベンモントだけが知っていて、セッションを楽しんだ、"Inkspots" から。
 「カントム」では Inkspots になっているが、本当は The Ink Spots らしい。1930年代から40年代にかけて活躍した、黒人ヴォーカルグルー プで、結成はインディアナポリス。オリジナル・メンバーは既に全員故人だ。
 美しいハーモニーに乗せた、テノールの優しげなメイン・ヴォーカルが印象的。いかにも、ディランが好きそうな感じがする。ベンモントはど うして知っていたのだろう?育ちが違うから、家にレコードがあったとか?
 ビデオを見ると、昔風の素朴さと、小芝居が笑える。



 次に、トムさん一家が火事の後に仮住まいした所の関連。Xavier Cugat の奥さんの家だったところに、越したとのことだが…

 Xavier Cugat という名前は、どう発音すれば良いのやら。私は日本人なのであのファースト・ネームを見ると、どうしても「ザビエル」と読ん でしまう。1900年生まれのスペイン出身エンターテイナーで、もとはヴァイオリニストだった。キューバに住んでいた時期が長く、そのためアメ リカに渡ったあと、アメリカにおけるラテン音楽の発展に多大なる貢献をした。
 トムさんは「ラス・ベガスで活躍した」と言っているが、実際はニューヨークや、西海岸の映画制作にもかかわった、マルチ・タレント。バンド ・マスターであり、シンガー、ソングライターに、俳優、脚本家もこなした。ビートルズがカバーしたことでも有名な、"Besame Mucho" の、最 初期録音も手掛けている。

 このご機嫌なラテン音楽。さらに楽しいおしゃべりに、魅力的な女性ヴォーカリスト。まさに、古き良きアメリカのエンターテインメント



 Cugatの4人目の妻が、家の前の持ち主、チャロである。1951年生まれ、スペイン出身。本名はものすごく長い。
 アメリカでパワフルなシンガーとして活躍したのだが、66歳のCugatと結婚したのは、15歳の時…と、言うことになっている。…え?本当? !
 びっくりしたところで、彼女のビデオを見ると、さらにびっくりす。なんだかすごいぞ、チャロ!



 すさまじいパワー!圧倒される。家を下見するためにチャイムを押して、彼女が玄関に出てきたら、トムさんなんか頭から丸飲みにされち ゃいそうだ。
 アメリカでは、歌手のみならず、女優としても活躍している。しかも侮るなかれ、スパニッシュ・ギターの名手でもある。日本でも放映された ドラマ、「ラブ・ボート」のテーマ曲を歌い、ゲスト出演もしていた…と言えば、ピンと来る人も居るだろう。
 要するに凄い有名人なのだが、トムさんによれば「Xavier Cugatの奥さんだった」…ということになる。自分より1歳下なのに、16歳で66歳 のラテンミュージックの重鎮と結婚したことが、よっぽど印象的なんだろう…。

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