Interpretative Dance (Queen)2018/12/05 19:32

 クイーンの映画を見たかと訊かれた。
 見ていない。存在は知っているが。見た方が良いと言われた。
 私はクイーンの曲はの幾つかは好きだが、彼らのファンというわけではない。
 ジョン・ディーコンの佇まいは好き。シャイで大人しい感じがマイク・キャンベルっぽくない?でも半ズボンはいたり、女装もちゃんとするノリの良さもある。"You're My Best Friend" などは、かなり好きな曲だ。

 クイーンね、クイーン、クイーン。いいね、クイーン。
 そう思いつつ見てしまった動画がある。どうしても見てしまう、"Don't Stop Me Now"。
 UKのコメディアン,デイヴィッド・アーマンド(ケンブリッジ大学出身)による、名付けて Interpretative Dance !



 まず、"I feel alive" のところで、脈を取って、「生きてる、生きてる!」ってやるところがツボる。
 お下品な表現も多いのだが、英語のイメージを掴みやすくて、英語学習者にも良いのではないだろうか。

 アーマンドのこのパントマイムようなダンスを最初に見たのは、2006年シークレット・ポリスマンズ・ボール(アムネスティ・インターナショナルのイベント。かつてはモンティ・パイソンなども出演した)での、"Torn" だ。その動画は、このブログに何度貼り付けたかわからないほど大好き。
 そのアーマンドのパフォーマンスを、クイズにしたのが、このアメリカのテレビ番組 "Trust us with your life"。名案だった。

 クイーンついでに言うと、オリジナルではないが、"We Are the Champion" も最高。英語で小さい方の用を足すことを、 "wee-wee" と言うという所がみそ。"on" という前置詞のイメージも、この動きで覚えると良いだろう。

Leicester Revisited2018/12/01 20:45

 ロンドンから北へ電車で約一時間。大学町レスターを再訪した。
 レスターは、近年話題になっている町だ。まず2012年、修道院の跡地だった駐車場から、15世紀のイングランド国王リチャード三世の骨が発掘され、ニュースとなった。さらに、レスターシティFCが2016年にプレミア・リーグで初優勝を果たし、日本でもその名が知られた。

 私がレスターを訪れたのは、2013年のことだった。世界でも有数のリチャード三世ウェブサイトを運営していた、友人のATさんとともに、リチャード3世の発掘場所や、ボズワース・バトルフィールドを訪れた。
 そのATさんは、2015年12月上旬に亡くなった。
 実際にお会いしたのはこの一度だけ。不思議な友情だった。

 私はもう一度、レスターに行かなければならなかった。リチャードの発掘場所は、King Richard Ⅲ Visitor Center という博物館として整備され、リチャードはレスター大聖堂に埋葬された。
 友人への報告のために。リチャードに彼女がいたことを報告するために。そして友人との出会いと別れを想いに留めるために、 レスターに行かなければならないのだ。

 2018年11月5日。ロンドンを立ち、レスターに降り立った。まっすぐにRichard Ⅲ Visitor Center へ向かった。
 5年前は騒々しい工事現場だったが、立派な博物館ができて、感無量の観があった。



 リチャード自身や当時の遺物は特にないのだが、薔薇戦争や、リチャードの発掘に関する展示が色々と面白い。そして、展示の最後は、実際にリチャードの遺骨が出た現場のが保全されている部屋だ。
 ガラスで覆われた床の下に、王の骨はあった。リチャードはこの地下にいたのだ。



 嬉しいのは、お土産コーナー。リチャードや中世イングランドをモチーフにしたグッズが沢山売られている。レプリカコインや、アクセサリー、文房具など、ATさんがいたら、大喜びであれこれ買ったことだろう。
 私もセンターのロゴつきのアイテムをたくさん購入した。



 Richard Ⅲ Visitor Center の道を挟んだ向かい側に、レスター大聖堂がある。
 10月に起きた、レスターシティFC会長らのヘリコプター事故死を受けて、大聖堂にはレスターシティFCの半旗が掲げられていた。



 大聖堂の一角に、リチャードの墓所はあった。静かで、小さなその墓所には、乳白色の墓石があり、十字が刻まれている。その礎は黒い石で、リチャードの名とその生没年が刻まれていた。
 この墓石の下に、実際リチャードの遺骨があるのか、大聖堂の職員に尋ねると、埋葬の様子の写真を見せてくれた。
 駐車場で発見されたリチャードは、棺に納められ、王にふさわしい礼をもって葬られたのだ。

 私はレスターをあとにした。
 ATさんが亡くなって三年。やっと私はレスターを再訪した。ともに歴史や音楽の話で盛り上がり、レスター、ロンドン、ボブ・ディランを楽しんだ友人を想った。
 月日は流れ、歴史は重なり、想い出は遠くなった。いつかまた、レスターを訪れる日はくるだろうか。そんな事をおもいながら、ロンドンへ帰る電車で聴くトム・ペティは、一層、心にしみこむのだった。

塩野七生 特別講演会2018/11/26 22:01

 ホテルオークラ東京と文藝春秋の公演企画、塩野七生の特別講演を見に行った。

 以前、好きな作家を三者挙げたことがあるが、そのとき塩野七生を入れていたと思う。普段、作家の講演会など行かないのだが、今回はたまたま人がこの講演会の4200円という料金が高いのか、安いのかという話を耳にしたため、ちょっと行ってみるかと思った次第。
 開演前にはティータイムと称して、お茶とお菓子が振る舞われた。おいしい。



 テーマは「十七歳からの夢を達成して」とのことだったので、青春時代に地中海世界の歴史に憧れ、八十一歳となった今、「ギリシア人の物語」を書き終わったことに関して自身を語るのかと思ったら、そうでもなかった。
 事前に「質問」を募集しており、それに答える形で講演をすすめたのだ。
 本人曰く、講演は得意ではないとのこと。たしかに、講演の名手という感じはしなかったが、話自体は面白かった。
 私は彼女の作品が好きではあるが、深い「質問」をするほどのマニアではないので、何も出していない。ちょっと出せばよかったかなと思う。

 「現代は英雄が育っていないと思いますが?」という質問に対し、「育っていないのではなく、育てていないのだ。それは人は平等だという原則があり、突出した才能を認めないからだ」との答え。なるほど。
 「傑出した才能というものはある」と断言する塩野七生。これには大いに同意する。どうにもならない、「人は平等だ」という概念からは逸脱する「才能」はある。そういうものがあるからこそ、それに接した「凡人」は、時に感動し、心を動かされるのだ。

 「いい男はみんな書き尽くした」という塩野七生。
 駄作が無いとも言えない。ちょっとしたミステリーっぽいシリーズは失敗だったと思う。
 私が好きなのは、「海の都の物語」と、「ローマ人の物語Ⅱハンニバル戦記」。
 「ギリシア人の物語」も相変わらず面白く、分かり易かったが、やや筆がいい加減になり、似たような表現が続いたのは残念だった。
 ともあれ、歴史の面白さをうまく伝えてくれる貴重な存在。これで終わりなどとは言わず、まだ歴史エッセイを書いて欲しい。

キャンベルズがやってくる ヤァ、ヤァ、ヤァ!2018/11/22 20:52

 あさって、11月24日(土)18時から、東京神田のイゾルデで、ザ・キャンベルズのライブが行われる。

 The Campbells

 トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズをこよなく愛するカバーバンド、その名はキャンベルズ!さぁ、みんなで行こう、キャンベルズ!



 何が良いって、大好きなTP&HBの様々な時代の、様々なアルバムから、あれもこれも演奏してくれるところ。創意工夫もあるし、何と言っても熱意がある。
 結成されてから数年して、しばらく休止状態が続いたが、去年のトムさんの死去を受けて活動再開の機運が一気に高まった。この機会を逃してはいけない。見に行かなければ!

 ところで、このTP&HBカバーバンドである、「ザ・キャンベルズ The Campbells」 というバンド名なのだが、率直に言って、珍妙な名前である。その名を聞いて、スティーヴ・フェローニが飲んでいた水を吹きそうになって爆笑したくらい。(そのインタビューについては、こちらを参照)
 メンバー達も、ちょっとこのネーミングはどうなのかと思っていたらしく、結成からしばらくは、「ザ・キャンベルズ(仮)」と言われていた。しかし、これに変わるバンド名もまま定着し、今に至る。

「いったい、誰がこんな名前をつけたんだ?」と言ったら、
「あなたですよ…」と、言われた。

 そうだっけ…?そうかな…?そうだったような気もするけど…忘れている。

 何はともあれ、土曜日の晩は、キャンベルズとともに、ハートブレイカーズで盛り上がろう!

Kinky Boots2018/11/18 19:56

 ロンドンでは、ミュージカルも見た。
 もともと、オペラはある程度好きだが、ミュージカルは好きではない。ポップスの曲をベースにしながらの、テンションの高い演技にちょっと入り込めない。
 ただし、ニューヨークのブロードウェイで世界一のクォリティのミュージカルは、見ることにしている。今回の場合、ロンドンでも良さそうなので一つ見たというわけ。

 2015年にロンドンに行ったときから広告が気になっていたのが、「キンキー・ブーツ Kinky Boots」。ザ・キンクスと何か関係あるのだろうかと思ったりした。

 ノーザンプトンの老舗靴メーカーの若社長となったチャーリーは、ロンドンでドラァグ・クイーンのローラと出会い、それをきっかけに傾いた会社を立て直すために、ドラァグ・クイーン用のブーツを作ることを決心する。
 ノーザンプトンに来たローラのアドバイスをもとにブーツの製造を行い、様々な困難を乗り越え、チャーリーはミラノの品評会に出ることを目指す。




 音楽はシンディ・ローパー。キンクスとは関係がないのだが、ただドラァグ・クイーンの名前が「ローラ Lola」というのは、キンクスを意識しているのだろう。
 この作品の白眉は、なんといっても大挙して現れるドラァグ・クイーンたちの圧倒的な存在感と、華麗なるダンス。へたな女性のドレスより、よっぽど格好良くて素敵。
 ローパーはミュージカルの曲を作るのは、これが初めてだったそうだが、アレンジ陣の腕も良かったのか、とてもうまくマッチしていた。

 最初から最後まで楽しかったのだが、ただちょっと途中で思ったのが、やはりポップスの曲を何かの物語の枠の中にはめこみ、どこからか降ってきたテンションで歌い上げるというスタイルには、ちょっと居心地の悪さを感じないでもない。
 ロックオペラとか、コンセプトアルバムというアイディアを、あまり買ってないので、致し方ないか。

 ともあれ、会場は最初から最後まで、舞台と一体感を持って盛り上がっていた。[Kinky Boots] はもう一度見たいな、と思った。
 夏にはトラファルガー広場でライブもやっており、楽しそうだ。私が見た舞台とほぼ同じキャストだ。みんな楽しそう。

Willin'2018/11/14 22:00

 iPod Classic を使っている。160GB。これがないと困る。スマートフォンで音楽を聴くというのがどうしても嫌で、音楽には音楽専用の器機が、しかも大容量で欲しい。これがダメになったら、次にどうしようか考えている。
 旅の間もTP&HBをずっと聴き通しだったが、あまりにも聴きすぎるのも、かえって毒かも知れないので(根拠はない)、久しぶりにiPodのアルバムシャッフルをしてみたら、リトル・フィートのアルバムになった。

 "Willin'" という彼らの代表曲の一つを聴いていたら、そういえばこの歌はトラック運転手の曲で、重量計測を逃れるために裏道を通るという歌詞があるということを思い出した。
 ついでに思い出せば、先日のF1ブラジルGPでは、我がベッテル君が車の計量器機を壊して怒られていた。



 サビに出てくる、"Driven the back roads / So I wouldn't get weighed" という歌詞が、トラックの重量検査逃れだという話を何処で聴いたのかと言えば、間違いなくボブ・ディランの [Theme Time Radio Hour] 。
 確認してみると、シーズン3,エピソード9の [Street Map] の回で、ピーター・バラカンさんがディランの言葉を翻訳解説してくれていた。それを覚えていたというわけ。
 曰く、アメリカの州によって、輸送トラックには税金がかけられ、その額は決められた計量所での車の重量に基づくのだという。輸送会社側は税金逃れのために、計量そのものを逃れたい。リトル・フィートの歌に登場するこの、かなり危なっかしい運転手は、そういう輸送会社側の要望にも応えられる。つまりそれが出来る分、彼の利益にもなるというわけだ。

 この曲の良いところは、美しくて、儚くて、短いところだ。色々な意味で長くは生きられない生命力が、そっと囁くようで、ぞくっとする。

 これだけの名曲だと、無論カバーも多い。ザ・バーズにもカバーされているが、私に限ってみれば ― 残念ながら ― リード・ヴォーカルがロジャー・マッグインではない。彼の弱い声の方が向いているような気がする。
 ともあれ、ここは当然のごとく、TP&HB, 2013年の演奏。トムさんのコントラストの効いた歌声がまた、美しくて、儚くて良い。ベンモントの印象的なピアノに、マイクの切なくなるギターが絡まり、これ以上は望むべくもないだろう。

HMV/ 363 Oxford street Londn2018/11/10 20:04

 ロンドンから無事帰還。時差ボケがつらい。

 今回、地下鉄の広告で、ニューボンド・ストリートのギャラリーで、ボブ・ディランの歌詞や絵の展示会が開かれているのを知ったのはラッキーだった。昼間のスケジュールに余裕を持っていたので、とことこ出かけ、大満足したというわけ。

 ニューボンド・ストリートへ向かうオックスフォード・ストリートには、有名なHMVがある。ビートルズのデモ・テープをこのHMVに持ち込み、ジョージ・マーティンのパーラフォンとのコネクションを得るに至ったというエピソードがあるのだ。
 このHMVはいちど閉店したが、近年再開し、そのセレモニーにはポールも参加したそうだ。



 特に買う物もないが、とりあえず店内を覗き、トム・ペティのコーナーをチェック。
 [An American Tresure] は2枚バージョンではあるが、たくさん置いてあった。そして正規ではないライブ音源も色々。ちょっと買いそうになったが、もう持っているような気もするので、自重した。
 コレクションとして、買っても良かったかなと、今すこし思っている。


66th The Mousetrap2018/11/08 04:22

 The Mousetrap
 けっこう入っている!

Witness for the procecution2018/11/07 05:58


Mondo scripto / Bob Dylan2018/11/07 05:55