Bob Dylan "ROUGH AND ROWDY WAYS" WORLD WIDE TOUR in Tokyo ― 2023/04/17 21:15
イタリアから帰国した翌日、ディラン来日公演のうち、最後の東京公演に駆け込むように行ってきた。
予想していたよりずっと良かった!
前回来日までの「シナトラ・シリーズ」には心底辟易していたので、ディラン自身の曲を並べた今回のツアーには多大な期待をしていた。しかし、その期待を上回る、素晴らしいステージだった。
前回までのバンドは、なんだか内にこもって硬直したようにディランのシナトラ賛美を護っていたが、今回は堂々と外向きにディランの曲を発光させるように奏で、躍動していた。特にドラムスの勢いの良さは1990年代後半を思わせるもので、凄く素敵だった。
そして肝心のディラン。相変わらずピアノのタッチは下手だが、歌唱のほうがシナトラをやっていたころよりも、断然力強く、自信に満ちて、自由自在、しなやかで、凄みのある素晴らしい出来だった。そうだ、この人はやっぱりライブでこうやって力強くロックしてくれる人だったのだ。
最新作である [ROUGH AND ROWDY WAYS] からの曲が当然多かったが、アルバム録音で聞くよりも活き活きとしていて魅力的だった。家に帰ってすぐ、「聞くCD」の一番上に置いた。
そして彼の長いキャリアからの曲はやはり、会場も盛り上がる。"When I Paint My Masterpiece" は感動的だったし、私が一番心動かされたのは、 "Gotta Serve Somebody"。この「宗教期」のディランも、私は大好きなのでこの選曲の妙、演奏のハードさがたまらなかった。
開演時間ちょうどに観衆が拍手をしてディランを呼び出し、彼が登場して大いに盛り上がり、そして満足そうに会場を見渡して帰って行った。終始ゴキゲンで(もっとも、私は彼がゴキゲンじゃないライブというのは見たことが無い)、サービス精神にも満ちあふれていた。
今回は一回しか行けなかったのが本当に惜しい。今回のツアーに関しては、ライブ・アルバムを出しても良いと思う。
とかく60年代ロックヒーローたちは、高齢化しており、「もうライブは見られない」と言われがちだが、ディラン様は相当にしぶといと思う。日本でかどうかはともかく、また彼のパフォーマンスを楽しみたい。
予想していたよりずっと良かった!
前回来日までの「シナトラ・シリーズ」には心底辟易していたので、ディラン自身の曲を並べた今回のツアーには多大な期待をしていた。しかし、その期待を上回る、素晴らしいステージだった。
前回までのバンドは、なんだか内にこもって硬直したようにディランのシナトラ賛美を護っていたが、今回は堂々と外向きにディランの曲を発光させるように奏で、躍動していた。特にドラムスの勢いの良さは1990年代後半を思わせるもので、凄く素敵だった。
そして肝心のディラン。相変わらずピアノのタッチは下手だが、歌唱のほうがシナトラをやっていたころよりも、断然力強く、自信に満ちて、自由自在、しなやかで、凄みのある素晴らしい出来だった。そうだ、この人はやっぱりライブでこうやって力強くロックしてくれる人だったのだ。
最新作である [ROUGH AND ROWDY WAYS] からの曲が当然多かったが、アルバム録音で聞くよりも活き活きとしていて魅力的だった。家に帰ってすぐ、「聞くCD」の一番上に置いた。
そして彼の長いキャリアからの曲はやはり、会場も盛り上がる。"When I Paint My Masterpiece" は感動的だったし、私が一番心動かされたのは、 "Gotta Serve Somebody"。この「宗教期」のディランも、私は大好きなのでこの選曲の妙、演奏のハードさがたまらなかった。
開演時間ちょうどに観衆が拍手をしてディランを呼び出し、彼が登場して大いに盛り上がり、そして満足そうに会場を見渡して帰って行った。終始ゴキゲンで(もっとも、私は彼がゴキゲンじゃないライブというのは見たことが無い)、サービス精神にも満ちあふれていた。
今回は一回しか行けなかったのが本当に惜しい。今回のツアーに関しては、ライブ・アルバムを出しても良いと思う。
とかく60年代ロックヒーローたちは、高齢化しており、「もうライブは見られない」と言われがちだが、ディラン様は相当にしぶといと思う。日本でかどうかはともかく、また彼のパフォーマンスを楽しみたい。
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