エリック、来てたんだ!2011/08/30 21:29

 今朝のニュースを見て初めて知ったのだが、エリック・アイドルが初来日を果たしていた。

 モンティ・パイソンのエリックが初来日

 パイソンの中では、エリックが一番好きな私。言ってよ、エリック!迎えに行ったのに!
 時期も時期だっただけに、「日本の首相になる準備のために来日しました」と、やおらかましてくれたらしい。さすがエリック!
 「スパマロット」というパイソンネタ満載のミュージカル作品が、果たして日本でウケるのかどうかは分からない。どうせなら、久しぶりにパイソン普及大作戦でどの作品も放映してくれれば良いのだが。

 エリック・アイドルと言えば、「ナッジ・ナッジ」や「旅行代理店」に代表される、喋りキャラであるとともに、音楽担当として卓越した才能を発揮した。私の一番のお気に入りパイソンがエリックであるところは、やはりこの音楽要素のせいだろうか。
 ヘンテコな宗教目白押しスケッチでは、ジョン・レノンもどきに扮している。ラットルズでの上手すぎるポールもどきも面白かったが、こちらもなかなか。



 パイソンの中からは、"Money Song" をどうぞ。まじめな経済番組だと思ったら、ひたすら現金フェチのエリックが歌い出す。可愛い。「マルクス主義とか言って、むーりむり♪」



 そんなエリックなだけに、ソロでも音楽を用いて大活躍。パイソンミュージックをライブで披露したアルバムもあって、これがなかなかの力作。"Always look on the bright side of life" など、不覚にも涙が滲んでしまう。



 ジョージとエリックの友情も有名。パイソンは「コメディ界のビートルズ」などと言われているが、そのレベルは同等とみて間違いないし、両者の関係の深さを思うと、珍しくこの表現は妥当。
 映画[George Harrison: Living in the material world] にもエリックは出演しているし、予告編に登場した写真もとても素敵。二人とも若くて輝いている。



 日本のお笑い界もそれなりに面白いし、実力もあると思うが、いかんせん英国とはテレビ番組の作り方が違いすぎる。予算はそれほど与えずとも、駆け出しの若手にチャンスは与えて、彼らがが「クリエイター」として、作品を好きなように作ってゆく英国の手法は、厳しい一方で(出来が悪ければ容赦なく打ち切る)、本物しか生き残らないので、当然レベルが上がる。
 ミュージカルが受けるかどうかは別として、何回目かとなる英国コメディブームが沸騰してくれれば、ザ・マイティ・ブーシュももっと知名度が上がるのでは無いだろうか。エリック御大にすがりたい気もする。