打ちものいろいろ2010/12/22 23:37

 今日は、雅楽の演奏団体,伶楽舎のコンサートだった。テーマは、「打ちもの」。打楽器にスポットをあてたコンサートである。
 曲目は、舞いものの「青海波」,芝先生による復曲の「曹娘褌脱」,後半は猿谷紀郎作曲の現代曲(初演)。「曹娘褌脱」は、べつに曹操孟徳の娘がフンドシを脱ぐ音楽ではない。どこかで字を間違えたらしいが、雅楽にはよく、この「褌脱」が出てくる。それはともかく ― 
 「青海波」は、源氏物語の「紅葉賀」で光源氏が舞うシーンがあり、そのためか知名度が高い。
 (このように書いて、私が源氏を知っているかのように誤解されると困る。私はまったく源氏に興味がない。せいぜい能の元ネタとしてチェックする程度。ああいう主人公(どこが魅力的なのだ?)の物語が延々と展開されても、困るのだ…)

 この季節の平日にコンサートというのはきつい。私も仕事が片付かず、開演時間になってもオフィスを離れられなかった。やっと抜け出して会場についてみると、もう前半が終わろうとしている。私は現代雅楽が苦手で、だんぜん古典が好きなので、がっかりしてしまった。
 休憩時間に、よし、これはアンケート用紙に、「この時期の平日はきついです!」と書いてやろうと思い、受付で渡された紙類を確認したのだが、どうもアンケート用紙が無い。
 おや、今回は無いのかしらと、周囲を見回してみると、みんな手に手にアンケート用紙と、ピンク色のプログラムを持っているではないか。

 ピンク色のプログラム…?

 私が手元のプログラムを改めて見ると、なぜかそっけない普通紙に白黒コピーしたとしか思えないプログラムがそこにある。え、なに、何なの?どうして私だけピンクじゃないの?遅刻すると、アンケートはもらえないわ、プログラムは白黒コピーだわ、そこまで虐待されるのか?!
 終演後、楽屋で友人にこの話をすると、驚くと同時に大爆笑された。
 やはり、コンサートには時間どおり行くもんだ…。

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