The Times They Are A-Changin'2021/05/25 20:32

 昨日5月24日、ボブ・ディランは80回目の誕生日を迎えた。
 おめでとう、ディラン様!あなたがいるだけで、同じ人類として生まれたことを、誇ることが出来る。

 お祝いに、ディラン様の何を聴こうかなと思ったとき、すでに頭の中に曲が流れていた。"The Time They Are A-Changin'" ―― よし、これにしよう。
 ディランにしては、歌詞が良く聞き取れる方の曲だ。特に好きなのは、"Don't critisize what you can't understand" というところ。



 名曲なので、当然カバーも多い。
 まずは定番、ザ・バーズから。



 いかにもザ・バーズという、キラキラ・リッケンバッカーに美しいコーラス。お得意のディランのカバー…しかし、"Mr.Tambourine Man" や "My Back Pages" のような、ディランよりもバーズの方が良いというほどの名作に比べると、ちょっともの足りない。
 たぶん、サビの編曲の問題だろう。やや窮屈に詞を押し込んでしまったようで、中途半端な感じがするのだ。

 その点、こちらのフィル・コリンズは伸び伸びとやっているので、凄く良い。おそらく、1990年代のライブだろう。



 いかにも1990年代というオシャレで洗練されて、でもしっかり分厚いサウンド。
 なんと言っても、コリンズの堂々たる歌いっぷりが最高だ。さらに、シンセサイザーを用いて、ハイランド・バグパイプのようなサウンドを、フォーク風に使うところも上手い。ディランの音楽には、トラディショナル・フォークの要素がふんだんに盛り込まれていることを、しっかりとくみ取り、際立たせている。

 最後に、トム・オデールによるカバー。歌詞の紙がピアノに長々と貼り付けてある。
 私はこの金髪青年がどうも好きらしい。私が好きなあの人や、この人の要素をいろいろと部分的に持っていて、一生懸命でいじらしい。
 曲と作者の名前に負けずに力強く歌い上げ、最後のピアノ・ソロで見事のミスるのはご愛敬だ。

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