Music for Lovers ― 2023/09/20 21:21
スポーツをテレビで見るのが好きだ。音楽は実行型(自分でも演奏するし、コンサートにも出かける)なのに対して、スポーツはテレビで楽しむのが一番性に合っている。
この季節、野球はまだもう一盛り上がりだし、F1 もまだまだ、しかも今年はラグビーのワールドカップもある。四年前も書いたが、ラグビーは子供の頃から好きなのだ。そしてフィギュアスケートもシーズンが始まりつつある。大忙しだ。
フィギュアスケートはまだ練習試合程度だが、来月には GP シリーズで本格化だ。いまのところ、各スケーターの曲などをチェックしている。
私のお気に入り坂本花織は、フリーでニーナ・シモンのメドレーを使う。これはかなりクール!男子でニーナ・シモンを使うひとはいるが、女子ではなかなかのチャレンジになるだろう。
先日の試合の動画を見ると、雰囲気はかなり良さそう。出来はまだまだで、ジャンプも失敗しているので、これからの更なる仕上がりに期待できる。ショートの曲は…まぁ、それほど悪くないが、作曲者名は伏せられてた方が良かった。まぁ、フリーとのコントラストとしては良いのではないだろうか。
ニーナ・シモンといえば、ラジオの「サンシャイン・ミュージック・フェスティバル」(実際のミュージック・フェスに行かなくても楽しめるような、ライブ音源の特集番組)での、"Music For Lovers" (1966 Live at Newport Jazz Festival)が素晴らしく良かった。
イントロで、観客が "Come on!" と声を上げたのに対して、"Shut up, shut up!" と返すところが良い。「お黙り!」といったところだろうか。
スタジオ録音ではオルガンを使った曲だが、断然このアコースティック・ピアノのヴァージョンが素晴らしい。さりげないパッセージも天才的で、こうのうはニーナ・シモンとかモーツァルトにしかできないのだろう。
よくメディアなどではただスケール内のハーモニーを定型のまま派手に鳴らしているだけで、「すごいピアノ」などともてはやされているのを見るが、ああいうのは実のところ大したことはなく、本物の天才というのは、ニーナ・シモンやモーツァルトのことである。
この季節、野球はまだもう一盛り上がりだし、F1 もまだまだ、しかも今年はラグビーのワールドカップもある。四年前も書いたが、ラグビーは子供の頃から好きなのだ。そしてフィギュアスケートもシーズンが始まりつつある。大忙しだ。
フィギュアスケートはまだ練習試合程度だが、来月には GP シリーズで本格化だ。いまのところ、各スケーターの曲などをチェックしている。
私のお気に入り坂本花織は、フリーでニーナ・シモンのメドレーを使う。これはかなりクール!男子でニーナ・シモンを使うひとはいるが、女子ではなかなかのチャレンジになるだろう。
先日の試合の動画を見ると、雰囲気はかなり良さそう。出来はまだまだで、ジャンプも失敗しているので、これからの更なる仕上がりに期待できる。ショートの曲は…まぁ、それほど悪くないが、作曲者名は伏せられてた方が良かった。まぁ、フリーとのコントラストとしては良いのではないだろうか。
ニーナ・シモンといえば、ラジオの「サンシャイン・ミュージック・フェスティバル」(実際のミュージック・フェスに行かなくても楽しめるような、ライブ音源の特集番組)での、"Music For Lovers" (1966 Live at Newport Jazz Festival)が素晴らしく良かった。
イントロで、観客が "Come on!" と声を上げたのに対して、"Shut up, shut up!" と返すところが良い。「お黙り!」といったところだろうか。
スタジオ録音ではオルガンを使った曲だが、断然このアコースティック・ピアノのヴァージョンが素晴らしい。さりげないパッセージも天才的で、こうのうはニーナ・シモンとかモーツァルトにしかできないのだろう。
よくメディアなどではただスケール内のハーモニーを定型のまま派手に鳴らしているだけで、「すごいピアノ」などともてはやされているのを見るが、ああいうのは実のところ大したことはなく、本物の天才というのは、ニーナ・シモンやモーツァルトのことである。
Concert for George を見よう! ― 2023/06/25 19:37
何週間か前から告知されているのだが、このたび、ジョージ・ハリスンの誕生80年を記念して、「コンサート・フォー・ジョージ Concert for George」が劇場特別版公開されることになった。
2002年に開催され、2003年に公開されたCFGは、DVD 発売時に日本でも特別試写会があって、オリヴィアやクラプトンも会場にいた。私もその会場の大スクリーンで鑑賞したのだが、それ以降、意外なことに劇場公開はされていなかった。
これはとても良い機会なので、ぜひともCFG 未見の方も、何度も見た人も大スクリーンで楽しんで欲しい。
ジョージ・ハリスン生誕80周年記念 劇場特別版公開
私は自称、日本一の CFG ファン。何度見たか数知れないし、そのたびに号泣している。
特にジョージ・ファンでもないけれど、ある程度ロックが好きな人に何セット DVDをプレゼントしたかも覚えていない。いずれの人からも大好評だった。
あるジョージ・ファンが「だって、ジョージは出てないんでしょ?」といって見ていない。そこで「私が責任を取る!だまされたと思って見るのだ!」といって説得。結果、次に会ったとき、その人は「泣いちゃったよ…!」と言っていた。
そして、特に音楽ファンというわけではないが、「モンティ・パイソン教育」を施した友人に、その総仕上げとして CFG を見せたのだが、「あのコンサート、なんか凄くよかったね」との、感想を得た。
CFG の良さを挙げると切りが無い。
まず演奏される音楽の多くが、ジョージの名曲であること。そしてその名曲の数々を超一級のミュージシャン達が抜群の名演して魅せる。「コンサート・フォー・バングラデシュ」や、日本公演での思い出、ビートルズ時代の輝き、ソロ時代の豊かな音楽世界を入念なリハーサルをしたうえで披露する。この完璧な演奏が CFG の骨幹だろう。
そして、インド音楽のセクションが冒頭にあり、興味深いインド音楽の世界を紹介してくれる。多彩な音色、不思議と心沸き立つリズム感、たくさんの特徴的な楽器が奏でる世界が、更に広がり、西洋楽器のストリングスや、クラプトンのギターと相まって、壮大な世界を見せてくれる。なかなかない機会だ。
そしてモンティ・パイソンがスケッチを披露して、ジョージのチャーミングな一面を懐かしみ ―― しかも、パイソンで泣かされるとは思ってもいなかったのだが、本当に感動的なのだ。
まだ20代前半で、ジョージとうり二つのダニー、それを囲むバンド、ジョージと親しかったクラプトン、ジェフ・リン、ゲイリー・ブルッカー、ジョー・ブラウン、サム・ブラウン、ビリー・プレストン、そしてトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの名演奏は、迫力と説得力に満ちている。
終盤には狂乱のビートルズ時代を共にした、リンゴとポールが登場し、さらに会場の熱量をあげる。ハンブルグ時代からの親友、クラウス・フォアマンも加わって、あの60年代を共に生きた同士を想い、その存在、音楽、愛情を讃える、温かな瞬間のひとつひとつ ―― そうして、奇跡的なコンサートを作りあげてゆく。
最後の最後に、"Wah-Wah" を演奏するシーンは本当に圧巻だ。このパフォーマンス後、この曲をカバーするアーチストが続出するのも、納得だ。若くして亡くなった友人の追悼コンサートなのに、みんなが笑顔で幸せそうなのが印象的だ。
そしてコンサートの締めくくり ―― おそらく、ジョージ自身がリクエストするであろう、"See You in My Dream" ―― まぁ、とにかく見てくださいと言うしかない。私はこの二十年、何度見ても号泣している。
劇場版は一部コンサートをカットしているので、ぜひともDVD,もしくはブルー・レイ・ボックスを買って欲しい。
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの "I need you”での、トムさんの切ない表情が泣かせる。
ほかにも名場面を挙げたら切りが無い。"Something" でのポールの高音の素晴らしさ、ジェフ・リンのコーラスの絶妙さ、クラプトンとの名演は本当に極上。リンゴが登場するなり、ステージ上も、会場も、見ているこっちも笑顔になる不思議な魔法。
"While my guitar gently weeps" 渾身の演奏後にうつむくクラプトンに、そっと声をかけるダニー。胸がいっぱいになる。
私に CFG を語らせたら、たぶん数日はしゃべり続ける。トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのパートだけでも丸一日かける自信がある。
ジョージ・ファンも、そうでなくても音楽に興味がちょっとでもある人、そして友情をテーマにした作品を見たい人、全てにお薦めの作品である。
そう、一番大きなテーマは友情。「友達っていいな。」きっとそう想うに違いない。
2002年に開催され、2003年に公開されたCFGは、DVD 発売時に日本でも特別試写会があって、オリヴィアやクラプトンも会場にいた。私もその会場の大スクリーンで鑑賞したのだが、それ以降、意外なことに劇場公開はされていなかった。
これはとても良い機会なので、ぜひともCFG 未見の方も、何度も見た人も大スクリーンで楽しんで欲しい。
ジョージ・ハリスン生誕80周年記念 劇場特別版公開
私は自称、日本一の CFG ファン。何度見たか数知れないし、そのたびに号泣している。
特にジョージ・ファンでもないけれど、ある程度ロックが好きな人に何セット DVDをプレゼントしたかも覚えていない。いずれの人からも大好評だった。
あるジョージ・ファンが「だって、ジョージは出てないんでしょ?」といって見ていない。そこで「私が責任を取る!だまされたと思って見るのだ!」といって説得。結果、次に会ったとき、その人は「泣いちゃったよ…!」と言っていた。
そして、特に音楽ファンというわけではないが、「モンティ・パイソン教育」を施した友人に、その総仕上げとして CFG を見せたのだが、「あのコンサート、なんか凄くよかったね」との、感想を得た。
CFG の良さを挙げると切りが無い。
まず演奏される音楽の多くが、ジョージの名曲であること。そしてその名曲の数々を超一級のミュージシャン達が抜群の名演して魅せる。「コンサート・フォー・バングラデシュ」や、日本公演での思い出、ビートルズ時代の輝き、ソロ時代の豊かな音楽世界を入念なリハーサルをしたうえで披露する。この完璧な演奏が CFG の骨幹だろう。
そして、インド音楽のセクションが冒頭にあり、興味深いインド音楽の世界を紹介してくれる。多彩な音色、不思議と心沸き立つリズム感、たくさんの特徴的な楽器が奏でる世界が、更に広がり、西洋楽器のストリングスや、クラプトンのギターと相まって、壮大な世界を見せてくれる。なかなかない機会だ。
そしてモンティ・パイソンがスケッチを披露して、ジョージのチャーミングな一面を懐かしみ ―― しかも、パイソンで泣かされるとは思ってもいなかったのだが、本当に感動的なのだ。
まだ20代前半で、ジョージとうり二つのダニー、それを囲むバンド、ジョージと親しかったクラプトン、ジェフ・リン、ゲイリー・ブルッカー、ジョー・ブラウン、サム・ブラウン、ビリー・プレストン、そしてトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの名演奏は、迫力と説得力に満ちている。
終盤には狂乱のビートルズ時代を共にした、リンゴとポールが登場し、さらに会場の熱量をあげる。ハンブルグ時代からの親友、クラウス・フォアマンも加わって、あの60年代を共に生きた同士を想い、その存在、音楽、愛情を讃える、温かな瞬間のひとつひとつ ―― そうして、奇跡的なコンサートを作りあげてゆく。
最後の最後に、"Wah-Wah" を演奏するシーンは本当に圧巻だ。このパフォーマンス後、この曲をカバーするアーチストが続出するのも、納得だ。若くして亡くなった友人の追悼コンサートなのに、みんなが笑顔で幸せそうなのが印象的だ。
そしてコンサートの締めくくり ―― おそらく、ジョージ自身がリクエストするであろう、"See You in My Dream" ―― まぁ、とにかく見てくださいと言うしかない。私はこの二十年、何度見ても号泣している。
劇場版は一部コンサートをカットしているので、ぜひともDVD,もしくはブルー・レイ・ボックスを買って欲しい。
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの "I need you”での、トムさんの切ない表情が泣かせる。
ほかにも名場面を挙げたら切りが無い。"Something" でのポールの高音の素晴らしさ、ジェフ・リンのコーラスの絶妙さ、クラプトンとの名演は本当に極上。リンゴが登場するなり、ステージ上も、会場も、見ているこっちも笑顔になる不思議な魔法。
"While my guitar gently weeps" 渾身の演奏後にうつむくクラプトンに、そっと声をかけるダニー。胸がいっぱいになる。
私に CFG を語らせたら、たぶん数日はしゃべり続ける。トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのパートだけでも丸一日かける自信がある。
ジョージ・ファンも、そうでなくても音楽に興味がちょっとでもある人、そして友情をテーマにした作品を見たい人、全てにお薦めの作品である。
そう、一番大きなテーマは友情。「友達っていいな。」きっとそう想うに違いない。
The Commitments ― 2023/06/16 20:06
「アイルランド映画祭2023」で見た二本目の映画が、「ザ・コミットメンツ The Commitments」―― 1991年のアイルランド映画だ。特に前知識はなかったのだが、ピーター・バラカンさんがお薦めしていたので、見に行った次第。バラカンさんのトークつき上映だった。
舞台はダブリンの北側(この「北側」という点が重要らしい)で、ジミーという若者(例によって無職)が、マネージャーとしてソウル・バンドを結成しようとギタリストとベーシストの友人を誘い、新聞広告を見てきた人や、友人、その他の縁でメンバーを揃えるところから始まる。
ジミー曰く、アイルランド人(特にダブリンの北側人)は、「白人の中の『黒人』であり、ソウル・ミュージックをやるのにふさわしい」とのこと。そういうわけで、1960年代のソウル・ミュージック・バンドを演奏する、ザ・コミットメンツが結成される。
音楽は最高。ライブシーンも長く取られているので、音楽を満喫するには十分すぎる作品だ。ブラック・ソウルの異様に上手な白人,しかもアイルランド人バンド。みんな尖っていて妥協が無い。
バンド活動というものは楽しいが、まともなバンドを結成するのはとても大変であることがよく分かる。なんと言っても良いシンガーが必要だし、演奏人口の少ないドラマーに辞められると,本当に困ってしまう。人間関係はいくらでもこじれるし、長続きするバンドの方が希少なのだ。
言うなればこの映画はホワイト・ソウル・ミュージック版「荒野の七人」である。あれこれ事情はあれど、腕の立つメンバーが揃い、崩壊する様を楽しく明るく、笑いながら、音楽を聴きながら楽しむ映画だ。
英語の映画の場合、極力英語を聞きながら字幕を見ることにしているのだが、この映画は早々にあきらめた。余りにも英語が分からなすぎた。
ジミーの役者さん、容姿やしゃべり方、声が誰かに似ているなぁと思ったら、ジョン・レノンに似ているのだ。ジョンもアイルランド系移民の子孫だから、無理のない類似だろう。
バラカンさんの解説ではじめて分かったのだが、ギタリストのアウトスパンを演じていたのは、[Once] のグレン・ハンサードだった。長髪でヒゲ無しだったので、全く気付かなかった。
アイルランド人がブラック・ソウル・ミュージック。音楽は人種、文化、宗教、その他様々な違いを越えて理解することは出来るのか。日本人である私にとっても興味深い点を考えさせる良作。お薦めだ。
舞台はダブリンの北側(この「北側」という点が重要らしい)で、ジミーという若者(例によって無職)が、マネージャーとしてソウル・バンドを結成しようとギタリストとベーシストの友人を誘い、新聞広告を見てきた人や、友人、その他の縁でメンバーを揃えるところから始まる。
ジミー曰く、アイルランド人(特にダブリンの北側人)は、「白人の中の『黒人』であり、ソウル・ミュージックをやるのにふさわしい」とのこと。そういうわけで、1960年代のソウル・ミュージック・バンドを演奏する、ザ・コミットメンツが結成される。
音楽は最高。ライブシーンも長く取られているので、音楽を満喫するには十分すぎる作品だ。ブラック・ソウルの異様に上手な白人,しかもアイルランド人バンド。みんな尖っていて妥協が無い。
バンド活動というものは楽しいが、まともなバンドを結成するのはとても大変であることがよく分かる。なんと言っても良いシンガーが必要だし、演奏人口の少ないドラマーに辞められると,本当に困ってしまう。人間関係はいくらでもこじれるし、長続きするバンドの方が希少なのだ。
言うなればこの映画はホワイト・ソウル・ミュージック版「荒野の七人」である。あれこれ事情はあれど、腕の立つメンバーが揃い、崩壊する様を楽しく明るく、笑いながら、音楽を聴きながら楽しむ映画だ。
英語の映画の場合、極力英語を聞きながら字幕を見ることにしているのだが、この映画は早々にあきらめた。余りにも英語が分からなすぎた。
ジミーの役者さん、容姿やしゃべり方、声が誰かに似ているなぁと思ったら、ジョン・レノンに似ているのだ。ジョンもアイルランド系移民の子孫だから、無理のない類似だろう。
バラカンさんの解説ではじめて分かったのだが、ギタリストのアウトスパンを演じていたのは、[Once] のグレン・ハンサードだった。長髪でヒゲ無しだったので、全く気付かなかった。
アイルランド人がブラック・ソウル・ミュージック。音楽は人種、文化、宗教、その他様々な違いを越えて理解することは出来るのか。日本人である私にとっても興味深い点を考えさせる良作。お薦めだ。
Stop the New Wave ― 2023/04/06 20:52
R.I.P 坂本龍一さん。
偉大なミュージシャンが亡くなったのでそれなりの記事を書きたいところだが、いかんせん彼の音楽との接点がない。当然私が語るほどの事はなく、ちゃんと想いのある人の文章にお任せしたい。
強いて言うなら、私が最も回数多く聞いている坂本龍一 (YMO) の曲と言ったらエリック・クラプトンの "Behind the Mask" だろう。
60年代ロックヒーロー達にとって、80年代はとても難しい時代だったと思うが、クラプトンの80年代というのは意外に好きなのだ。
なんとなく YouTube を見ていたら、結局お決まりの「スネークマンショー」にたどりついてしまった。この辺りのつながりについては、割愛するが、私の中では YMO がスネークマンショーとセットになって整理されているようだ。
この「Stop the New Wave」はバンドが好きな人には、たまらないシロモノだろう。
へなちょこヴォーカルの言うことが、いちいちツボにはまる。
「YMO はもう古い!」
「さすが特注のラディック、それ500万したんだって?」
「あのーずいぶん派手ですね…ぼくもそういうの好きだな…」
「藝大はさすが、基礎が違うな」
―― くらいまでは良かったんだけど、「きみのボディはノーボディ!ノーボディ!」とかアホンダラなヴォーカル。ヤマハのエレクトーン教室も、カワイのドラム教室にも行っている。
「そこのロンドンブーツ!!!!!」
「パンク!そこのパンク!止まれ!!!!」
「聞け―!ちょっと聞いてくれよみんなー!!!」
偉大なミュージシャンが亡くなったのでそれなりの記事を書きたいところだが、いかんせん彼の音楽との接点がない。当然私が語るほどの事はなく、ちゃんと想いのある人の文章にお任せしたい。
強いて言うなら、私が最も回数多く聞いている坂本龍一 (YMO) の曲と言ったらエリック・クラプトンの "Behind the Mask" だろう。
60年代ロックヒーロー達にとって、80年代はとても難しい時代だったと思うが、クラプトンの80年代というのは意外に好きなのだ。
なんとなく YouTube を見ていたら、結局お決まりの「スネークマンショー」にたどりついてしまった。この辺りのつながりについては、割愛するが、私の中では YMO がスネークマンショーとセットになって整理されているようだ。
この「Stop the New Wave」はバンドが好きな人には、たまらないシロモノだろう。
へなちょこヴォーカルの言うことが、いちいちツボにはまる。
「YMO はもう古い!」
「さすが特注のラディック、それ500万したんだって?」
「あのーずいぶん派手ですね…ぼくもそういうの好きだな…」
「藝大はさすが、基礎が違うな」
―― くらいまでは良かったんだけど、「きみのボディはノーボディ!ノーボディ!」とかアホンダラなヴォーカル。ヤマハのエレクトーン教室も、カワイのドラム教室にも行っている。
「そこのロンドンブーツ!!!!!」
「パンク!そこのパンク!止まれ!!!!」
「聞け―!ちょっと聞いてくれよみんなー!!!」
Måneskin - THE LONELIEST ― 2023/03/13 20:30
とにかく野球好きなのでシーズンが始まると、プロ、アマチュア、ナショナルチーム、メジャー、オープン戦もテレビで放映していれば何でも見てしまう性分だ。
昨日の日本・オーストラリア戦は言うに及ばず、それが終わった後もケーブルテレビでオランダ・イタリア戦に見入ってしまった。結果、イタリアが決勝トーナメントに進み、日本と対戦することになった。
もちろん日本には勝って欲しいと思うが、負けたとしてもイタリアの快挙を応援したい。監督が日本人にもお馴染みのピアザ(イタリア語風に言えばピアッツァ?)というのも、親近感が湧く。対戦がとても楽しみだ。
ちょっと事情があって、ただいまイタリアに興味がある時期になっている。ルネサンス美術の本を読んだり、語学の番組もチラチラ見たり。
イタリアで思い出したのだが、イタリアのロック・バンドに Måneskin というのがいて人気だ。バンド名はデンマーク語とのことで、表記はマネスキンとか、モネスキンとか、揺れがある。
ジャンル的にはまったく私の守備範囲ではないのだが、何かの拍子に見た "The Loneliest" は、ちょっといいなと思った。
たぶん、このバンドにしては例外的にバラードっぽく、大人しい曲なのだろう。
惜しいのは間奏部分のギター・ソロ。この騒々しさがバンドの持ち味なのだろうが、この曲だったらジョージ・ハリスンのように控えめに、でも情感豊かにスライドを歌わせた方が断然良かったに違いない。
彼らは英語とイタリア語両方で歌うらしく、他にも何か良いと思う曲はないかと思っていくつかのビデオも見たのだが、どこもかすりもしなかった。
ともあれ、ワールドワイドな活躍で、日本でも人気があるそうだ。ロックという音楽ジャンルの若者達なので、頑張ってほしい。
昨日の日本・オーストラリア戦は言うに及ばず、それが終わった後もケーブルテレビでオランダ・イタリア戦に見入ってしまった。結果、イタリアが決勝トーナメントに進み、日本と対戦することになった。
もちろん日本には勝って欲しいと思うが、負けたとしてもイタリアの快挙を応援したい。監督が日本人にもお馴染みのピアザ(イタリア語風に言えばピアッツァ?)というのも、親近感が湧く。対戦がとても楽しみだ。
ちょっと事情があって、ただいまイタリアに興味がある時期になっている。ルネサンス美術の本を読んだり、語学の番組もチラチラ見たり。
イタリアで思い出したのだが、イタリアのロック・バンドに Måneskin というのがいて人気だ。バンド名はデンマーク語とのことで、表記はマネスキンとか、モネスキンとか、揺れがある。
ジャンル的にはまったく私の守備範囲ではないのだが、何かの拍子に見た "The Loneliest" は、ちょっといいなと思った。
たぶん、このバンドにしては例外的にバラードっぽく、大人しい曲なのだろう。
惜しいのは間奏部分のギター・ソロ。この騒々しさがバンドの持ち味なのだろうが、この曲だったらジョージ・ハリスンのように控えめに、でも情感豊かにスライドを歌わせた方が断然良かったに違いない。
彼らは英語とイタリア語両方で歌うらしく、他にも何か良いと思う曲はないかと思っていくつかのビデオも見たのだが、どこもかすりもしなかった。
ともあれ、ワールドワイドな活躍で、日本でも人気があるそうだ。ロックという音楽ジャンルの若者達なので、頑張ってほしい。
ダサい MV ― 2023/03/09 20:34
F1 が始まれば、当然野球も始まる。まずは WBC である。
ベスト 4 に入ってくれれば良いなぁという感じ。短期決戦。勝負は時の運である。
それにしても野球の国際試合の中継となると、きまってジャーニーの "Separate ways" が流れまくるのには、参ってしまう。そもそも曲がダサ気味で、そのミュージック・ビデオはロック史上もっともダサい。
WBC のたびに同じ事をこのブログでも話題にしているし、そのダサいビデオも、そのパロディも貼り付けている。
ダサいとばかり言っては悪い。ちゃんと見ないとね。
ああ…やっぱり無理だ。何が無理って、スティーヴ・ペリーのあの目線が無理。
同じような時代に、同じようにシンセサイザーを前面に押し出して、ダサいビデオを作ったバンドがあるけど…恥ずかしいけど、ファンだからまだ耐えられる。
最近はまともにミュージック・ビデオというものを見る機会も少ない。
1980年代はまさにミュージック・ビデオのビックバンの起った時代で、なんでもありだったろう。そんな中で様々な試みが行われ、やっている当人達も戸惑ったり、楽しんだり、いろいろあったに違いない。
そういう映像がインターネット動画で広く見られるようになったのだから、嬉しいのやら、恥ずかしいのやらと言ったところだろうか。
ベスト 4 に入ってくれれば良いなぁという感じ。短期決戦。勝負は時の運である。
それにしても野球の国際試合の中継となると、きまってジャーニーの "Separate ways" が流れまくるのには、参ってしまう。そもそも曲がダサ気味で、そのミュージック・ビデオはロック史上もっともダサい。
WBC のたびに同じ事をこのブログでも話題にしているし、そのダサいビデオも、そのパロディも貼り付けている。
ダサいとばかり言っては悪い。ちゃんと見ないとね。
ああ…やっぱり無理だ。何が無理って、スティーヴ・ペリーのあの目線が無理。
同じような時代に、同じようにシンセサイザーを前面に押し出して、ダサいビデオを作ったバンドがあるけど…恥ずかしいけど、ファンだからまだ耐えられる。
最近はまともにミュージック・ビデオというものを見る機会も少ない。
1980年代はまさにミュージック・ビデオのビックバンの起った時代で、なんでもありだったろう。そんな中で様々な試みが行われ、やっている当人達も戸惑ったり、楽しんだり、いろいろあったに違いない。
そういう映像がインターネット動画で広く見られるようになったのだから、嬉しいのやら、恥ずかしいのやらと言ったところだろうか。
Farewell to the Gold ― 2023/03/05 21:36
音楽を聴きながら仕事ができるのは、数ある在宅勤務の良いところの一つだ。
CD やラジオを聞くこともあるが、多くは Walkman に入力している全曲をシャッフルして流している。結果として自分が好きなジャンルの音楽ラジオを聞いているような感じだ。
ラジオといえば、ボブ・ディランが DJ を務めた [Theme time radio hour] もWalkman にほとんど全て入っている。実は前代の iPod が故障したときにデータがほとんど無くなったので青くなったのだが、持つべきは友人である。ディラン仲間がデータを保管していたくれたので、助けてくれた。
そういうわけで、仕事中に [Theme time radio hour] を聞くのも楽しい。ディラン様の好きな曲を流すので、私の趣味よりも何十年も昔の曲が多いが、意外と新しい音楽が流れることもあるし、知らない音楽を教えてもらって、思わずメモを取ったりすることもある。
先日聞いた [Money] の回では、ニック・ジョーンズの "Farewell to the Gold" が流れて、とても感動した。
ニック・ジョーンズは70年代に活躍したブリティッシュ・フォーク・リバイバルの重要人物とのこと。ちょっと惜しいのは、ベースとドラムスを加えたバンド編成ではないところ。もしそうだったら私のど真ん中なのだが。
ともあれ、この "Farewell to the Gold" は骨太で、美しく、女声コーラスもカラフルな素晴らしい曲だ。ボブ・ディラン風であり、ザ・バーズ風でもある。
あまりにも良い曲なので、誰かカバーしていないかしらと思ったら、ディラン様本人がしていた。
これは良いな!シナトラなんかより何倍もいいよ!日本公演でやってくれたらめちゃくちゃ喜ぶよ!私が!
CD やラジオを聞くこともあるが、多くは Walkman に入力している全曲をシャッフルして流している。結果として自分が好きなジャンルの音楽ラジオを聞いているような感じだ。
ラジオといえば、ボブ・ディランが DJ を務めた [Theme time radio hour] もWalkman にほとんど全て入っている。実は前代の iPod が故障したときにデータがほとんど無くなったので青くなったのだが、持つべきは友人である。ディラン仲間がデータを保管していたくれたので、助けてくれた。
そういうわけで、仕事中に [Theme time radio hour] を聞くのも楽しい。ディラン様の好きな曲を流すので、私の趣味よりも何十年も昔の曲が多いが、意外と新しい音楽が流れることもあるし、知らない音楽を教えてもらって、思わずメモを取ったりすることもある。
先日聞いた [Money] の回では、ニック・ジョーンズの "Farewell to the Gold" が流れて、とても感動した。
ニック・ジョーンズは70年代に活躍したブリティッシュ・フォーク・リバイバルの重要人物とのこと。ちょっと惜しいのは、ベースとドラムスを加えたバンド編成ではないところ。もしそうだったら私のど真ん中なのだが。
ともあれ、この "Farewell to the Gold" は骨太で、美しく、女声コーラスもカラフルな素晴らしい曲だ。ボブ・ディラン風であり、ザ・バーズ風でもある。
あまりにも良い曲なので、誰かカバーしていないかしらと思ったら、ディラン様本人がしていた。
これは良いな!シナトラなんかより何倍もいいよ!日本公演でやってくれたらめちゃくちゃ喜ぶよ!私が!
Never Enough ― 2022/12/26 19:58
フィギュア・スケートの全日本選手権が終わった。
女子は念願の、坂本 vs 三原の真っ向勝負となり、世界女王の坂本が二連覇を果たした。私としてはとても満足な対決,結果だった。
ペアはなんとエース・カップルが出場できないというアクシデントがあったが、実力的には間違いないので、彼らが世界選手権でメダルを取ることを期待している。
アイス・ダンスは、とうとう村元・高橋組が小松原組を破って日本一になった。しかも予想外に点差がついた。本当にここまで来たのだという、感慨もひとしおである。あの高橋大輔が、アイス・ダンスで世界選手権に帰ってくる!これだけでもワクワクだが、さらに言うならフリー・スケーティングにぜひとも進んで欲しい。後半組に入るのは難しいかも知れないが、最低限フリー進出。期待している。
男子のフリーは最終組が、ある意味考えさせられる結果だった。6分間練習では、全員4回転ジャンプが絶好調で、文句のつけようが無かったのだ。
ところが、本番になってみるとほぼ全員がミスの連発である。実は私も先週末ピアノの発表会だった。これまたミスの連発だった。練習で出来ていたことが、びっくりするくらい再現できない。本番というものは、まったくの別物なのだと再認識した。あの絶好調の宇野でさえ得意のフリップで転倒したのだ。本当にびっくりした。
結局、誰の演技が一番良かったかと言えば。やっぱり友野を挙げたい。確かにジャンプのミスはあった。しかし、あんなに完璧な「こうもり序曲」があるだろうか。あそこまで表情豊かに演じきれる人が、ほかに居るだろうか。私の「好み」で言うと、彼が世界選手権代表に選ばれて嬉しい。
二位という快挙の島田は、確かに世界選手権に行かせてあげたいと言う気もするが、今回の全日本の結果だけでは難しいところだろう。ランビエール同門の宇野としては、島田も一緒に行きたいという気持ちもよくわかる。女子は坂本と三原の同門二人が揃って出場するのだからなおさらだ。ただ、演技力で言うと島田と友野の間には差があったと思う。これまでも友野は世界選手権で結果を残して、日本の三枠獲得に貢献してきた経験もある。私はそれを買いたいと思う。
さて、今回の全日本選手権で印象的な曲を使ったのは、ショート・プログラムで5位に入った三宅咲綺だった。去年は26位に沈んだという彼女だが、今年のSPは会心の出来で、全てのSPの中で一番感動させてくれた。
コーチは坂本、三原と同じ中野園子コーチ。中野コーチ、凄いな!しかも振り付けは私が大好きな鈴木明子と来ている。これで感動しないはずがない。
曲は、映画 [The Greatest Showman] の "Never Enough" ―― この映画は、確か飛行機で見たと思う。有名なオープニング・タイトル曲や、"This Is Me" などはちょっと大袈裟すぎて好きではないが、"Never Enough" だけは素晴らしかった。劇中ではオペラ歌手が歌うことになっていたが、まったくオペラ的な歌唱ではなく、ポップスの発声で違和感がすごくあったが、曲と歌唱自体は良かった。
女優自身が歌ったのではなく、ローレン・オルレッドというプロの歌手が歌っている。最近、"Briten's got talent" に出たりして、やっとスポットライトを浴びつつある。
女子は念願の、坂本 vs 三原の真っ向勝負となり、世界女王の坂本が二連覇を果たした。私としてはとても満足な対決,結果だった。
ペアはなんとエース・カップルが出場できないというアクシデントがあったが、実力的には間違いないので、彼らが世界選手権でメダルを取ることを期待している。
アイス・ダンスは、とうとう村元・高橋組が小松原組を破って日本一になった。しかも予想外に点差がついた。本当にここまで来たのだという、感慨もひとしおである。あの高橋大輔が、アイス・ダンスで世界選手権に帰ってくる!これだけでもワクワクだが、さらに言うならフリー・スケーティングにぜひとも進んで欲しい。後半組に入るのは難しいかも知れないが、最低限フリー進出。期待している。
男子のフリーは最終組が、ある意味考えさせられる結果だった。6分間練習では、全員4回転ジャンプが絶好調で、文句のつけようが無かったのだ。
ところが、本番になってみるとほぼ全員がミスの連発である。実は私も先週末ピアノの発表会だった。これまたミスの連発だった。練習で出来ていたことが、びっくりするくらい再現できない。本番というものは、まったくの別物なのだと再認識した。あの絶好調の宇野でさえ得意のフリップで転倒したのだ。本当にびっくりした。
結局、誰の演技が一番良かったかと言えば。やっぱり友野を挙げたい。確かにジャンプのミスはあった。しかし、あんなに完璧な「こうもり序曲」があるだろうか。あそこまで表情豊かに演じきれる人が、ほかに居るだろうか。私の「好み」で言うと、彼が世界選手権代表に選ばれて嬉しい。
二位という快挙の島田は、確かに世界選手権に行かせてあげたいと言う気もするが、今回の全日本の結果だけでは難しいところだろう。ランビエール同門の宇野としては、島田も一緒に行きたいという気持ちもよくわかる。女子は坂本と三原の同門二人が揃って出場するのだからなおさらだ。ただ、演技力で言うと島田と友野の間には差があったと思う。これまでも友野は世界選手権で結果を残して、日本の三枠獲得に貢献してきた経験もある。私はそれを買いたいと思う。
さて、今回の全日本選手権で印象的な曲を使ったのは、ショート・プログラムで5位に入った三宅咲綺だった。去年は26位に沈んだという彼女だが、今年のSPは会心の出来で、全てのSPの中で一番感動させてくれた。
コーチは坂本、三原と同じ中野園子コーチ。中野コーチ、凄いな!しかも振り付けは私が大好きな鈴木明子と来ている。これで感動しないはずがない。
曲は、映画 [The Greatest Showman] の "Never Enough" ―― この映画は、確か飛行機で見たと思う。有名なオープニング・タイトル曲や、"This Is Me" などはちょっと大袈裟すぎて好きではないが、"Never Enough" だけは素晴らしかった。劇中ではオペラ歌手が歌うことになっていたが、まったくオペラ的な歌唱ではなく、ポップスの発声で違和感がすごくあったが、曲と歌唱自体は良かった。
女優自身が歌ったのではなく、ローレン・オルレッドというプロの歌手が歌っている。最近、"Briten's got talent" に出たりして、やっとスポットライトを浴びつつある。
Yesterday ― 2022/11/18 22:08
フィギュアスケート、NHK杯の季節がやってきた。本命は、(世界ランキング的にも、わたし的にも)女子が坂本、男子が宇野。そしてアイスダンスの日本勢の争いに注目。なにせ村元・高橋組のリズム・ダンスがイケているので、小松原組も油断はできない。それから、個人的に贔屓にしているのが友野一希。あの表情ができるスケーターは本当に少ないので、推しなのだ。
さて、金曜日、第一ラウンド終了。本命の二人がいきなり軽く躓いたのだが、まぁ、明日のフリーで逆転する流れなんだろうなぁ…と思う。坂本も、宇野も準備段階であまり良い手応えがしていなかったらしく、あれくらいになると自己分析も精密になる。でもそこは百戦錬磨の世界チャンピオンズである。フリーでは充分に魅せてくれるだろう。
村元・高橋組が後半グループに残ったのはびっくり。最初はおっかなびっくり、昨シーズンは派手にミスってたりしたのに。やはり高橋大輔という希有なスケーターには本当に驚かされる。大谷翔平以上の驚異である。
もうひとつびっくりしたのは、私が不覚にも "Yesterday" で感動してしまったことである。山本草太のSP, 歌っているのはマイケル・ボルトン。曲目もさることながら、この歌手で感動するというのもまたびっくり。すべて山本君のスケートの良さのおかげである。
山本君、怪我に悩まされ、ジャンプがきまらず、なかなかトップ・オブ・トップには届かないスケーターだったが、独特の優雅さがあって、とても好かれている。今年はそこにジャンプの調子の良さも相まって、曲と歌手の重さに負けていない。
何せ、"Yesterday" は「あまり好きでは無いビートルズの曲」のうちの一つである。なんというか… [Help!] というロック色の強いアルバムの中で浮いている。バラードとしては "I Need You" の方が上等だと思っている。しかもマイケル・ボルトン…私との接点がなさ過ぎで、意外な取り合わせだが、山本君のおかげで素晴らしい作品になったと言えるだろう。
そういえば、フィギュアスケートの曲にビートルズを選ぶということを、かなり先進的にやったのは高橋大輔だ。まだヴォーカル入りが使えなかった頃に、インストゥルメンタルのビートルズ・メドレーを使ったのだ。あれもまた、高橋という希代の表現者だからチャレンジできたのであって、その後たくさんの人がビートルズやストーンズを使うきっかけになった。
マイケル・ボルトンだけでこの記事を終わらせるのもどうかなぁと思ったが、かといってディラン様の "Yesterday" は、台無し感が半端ない。でも載せる。ディラン様とジョージの楽しい時間だからね。
さて、金曜日、第一ラウンド終了。本命の二人がいきなり軽く躓いたのだが、まぁ、明日のフリーで逆転する流れなんだろうなぁ…と思う。坂本も、宇野も準備段階であまり良い手応えがしていなかったらしく、あれくらいになると自己分析も精密になる。でもそこは百戦錬磨の世界チャンピオンズである。フリーでは充分に魅せてくれるだろう。
村元・高橋組が後半グループに残ったのはびっくり。最初はおっかなびっくり、昨シーズンは派手にミスってたりしたのに。やはり高橋大輔という希有なスケーターには本当に驚かされる。大谷翔平以上の驚異である。
もうひとつびっくりしたのは、私が不覚にも "Yesterday" で感動してしまったことである。山本草太のSP, 歌っているのはマイケル・ボルトン。曲目もさることながら、この歌手で感動するというのもまたびっくり。すべて山本君のスケートの良さのおかげである。
山本君、怪我に悩まされ、ジャンプがきまらず、なかなかトップ・オブ・トップには届かないスケーターだったが、独特の優雅さがあって、とても好かれている。今年はそこにジャンプの調子の良さも相まって、曲と歌手の重さに負けていない。
何せ、"Yesterday" は「あまり好きでは無いビートルズの曲」のうちの一つである。なんというか… [Help!] というロック色の強いアルバムの中で浮いている。バラードとしては "I Need You" の方が上等だと思っている。しかもマイケル・ボルトン…私との接点がなさ過ぎで、意外な取り合わせだが、山本君のおかげで素晴らしい作品になったと言えるだろう。
そういえば、フィギュアスケートの曲にビートルズを選ぶということを、かなり先進的にやったのは高橋大輔だ。まだヴォーカル入りが使えなかった頃に、インストゥルメンタルのビートルズ・メドレーを使ったのだ。あれもまた、高橋という希代の表現者だからチャレンジできたのであって、その後たくさんの人がビートルズやストーンズを使うきっかけになった。
マイケル・ボルトンだけでこの記事を終わらせるのもどうかなぁと思ったが、かといってディラン様の "Yesterday" は、台無し感が半端ない。でも載せる。ディラン様とジョージの楽しい時間だからね。
Turn On Your Love Light ― 2022/10/07 20:27
携帯音楽プレイヤーをウォークマンに切り替え、日々Boseのスピーカーで聴いている。どうやら前代のガジェットに収納し忘れていたようで、ヴァン・モリソンのゼムが、"Turn On Your Love Light" をレコーディングしたのを初めて聴いた。
これは格好良い。スペンサー・デイヴィス・グループを彷彿とさせるサウンドで、この曲の魂を熱く伝える。アウトロのコーラスのしつこさも、とてもソウルで、ロックで素晴らしい。
ゼムの録音は1964年頃だが、オリジナルは1961年のボビー"ブルー"ブランド。ゴスペル歌手である。このゴスペルの信仰心の発露の仕方は、宗教の枠を越えて人の心を動かす力がある。
ワイルドなホーンセクションから、ジャングルビートと、ピアノの細やかなリズムに乗って、熱唱するブランド。これは大人数のゴスペル・クワイアがやったら、もっと格好良いだろう。
私が最初に "Turn on Your Love Life" を聴いたのは、映画「ブルーズ・ブラザーズ2000」においてだ。映画としてはオリジナルに遠く及ばないが、同窓会的な楽しさがあるし、やはり音楽は最高。
バンド対決に登場したブルーズ・ブラザーズ・バンド。さすがの演奏技術である。ゼムやブランドの録音とは格が違うという上手さである。このバンドはシンガーが最高ではなくても愛嬌があって、ダンスが格好良く、人を食った感じがとても好きだ。
そしてこういうのは、反則だと思うのだが、最後に少年のバスターが歌い出すところは、泣かせにかかっている。こういうベタな演出でも、音楽は素直に聴いて、素直に感動すると,心が晴れやかになる。ゴスペルの良いところはそういうところだ。
これは格好良い。スペンサー・デイヴィス・グループを彷彿とさせるサウンドで、この曲の魂を熱く伝える。アウトロのコーラスのしつこさも、とてもソウルで、ロックで素晴らしい。
ゼムの録音は1964年頃だが、オリジナルは1961年のボビー"ブルー"ブランド。ゴスペル歌手である。このゴスペルの信仰心の発露の仕方は、宗教の枠を越えて人の心を動かす力がある。
ワイルドなホーンセクションから、ジャングルビートと、ピアノの細やかなリズムに乗って、熱唱するブランド。これは大人数のゴスペル・クワイアがやったら、もっと格好良いだろう。
私が最初に "Turn on Your Love Life" を聴いたのは、映画「ブルーズ・ブラザーズ2000」においてだ。映画としてはオリジナルに遠く及ばないが、同窓会的な楽しさがあるし、やはり音楽は最高。
バンド対決に登場したブルーズ・ブラザーズ・バンド。さすがの演奏技術である。ゼムやブランドの録音とは格が違うという上手さである。このバンドはシンガーが最高ではなくても愛嬌があって、ダンスが格好良く、人を食った感じがとても好きだ。
そしてこういうのは、反則だと思うのだが、最後に少年のバスターが歌い出すところは、泣かせにかかっている。こういうベタな演出でも、音楽は素直に聴いて、素直に感動すると,心が晴れやかになる。ゴスペルの良いところはそういうところだ。
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