Bob Dylan / Tempest2012/09/11 23:26

 楽しみにしていた、ディラン様の新譜 [Tempest] の発売日。昨日にはAmazonから発送のお知らせが来ていたので、帰宅すればアルバムが届いているという手はず。

 しかし、今朝、あさ一番からどうしても聞きたくて仕方が無い。早朝6時。
 「そもそも、盤が届くことになっているんだから、半日くらい我慢すれば良いじゃ無いか」というまっとうな理屈は、私には通じないのだ。

 こんな時こそ、ダウンロードだ!早速 iTunes Store のUSに乗り込む。6時半。ドル(のギフト・カード)なら、たんまり持っている!はっはっはー!金ならあるぞ!さぁ、ディラン様の新譜をよこせ!
 Oh, dear!なーんてこった!アメリカはまだ10日なので、発売になっていない!

 ふふーん、Far East Mania をなめちゃいけない。こちとら、日本に住んでいるんだ!極東はとっくに11日だもんね!日本の iTunes は割高だが、ディラン様の新譜の前では、小さな事だ!
 さぁ、ディラン様の新譜を…なぬぅ?!まだ発売になっていないだとぉ?9月12日?!なんじゃぁ、そりゃ!ゆるさん!ディラン様をどなたと心得る!

 あったま来たので、UKに走る。こっちにもID作ってあるもんね!ざまぁ見ろ、iTunes US & JPめ!食事のまずい国に未だに後れを取るとはな!見ろ、UKではもう発売になっている!なになに、値段は…7ポンドだな!よぉし、分かった!あーっと、ちょっと待て!ポンドが3ポンドしかない。あれ、なんでだろ?[Sherlock] 買ったっけ?その前に[The Mighty Boosh] だったかも?
 待て待て、慌てるな、こういうときにフットワーク軽く買い物が出来るのが、ネットの良いところだ。ちょっと待っててくれ、iTunes UK!ミュージック・ギフト・カードのショッピングサイトで、ちょっくらポンド買ってくる!
 よしよし、このサイトで、ポンドをしこたま買うのだ…「ただいま、ポンドの取り扱いを停止しております」…?!
 なにぃ?!なんだと、どういうつもりだ!これは陰謀だ!私にディラン様を聞かせまいとする、巨大犯罪組織の仕業に違いない!おのれ、モリアーティ!犯罪界のナポレオンめ!お前なんかバーツの上から突き落としてやる!

 時間切れ。7時。身支度をして仕事へ向かう。
 帰宅してみると、届いていた。ディラン様の新譜、[Tempest]。



 サウンドとしては、ここ十年ほどのディランの踏襲。60年代や70年代のように、いきなりガツンとやられるような強烈さはないが、何度か聞いている内に、だんだん染みこむように好きになってくる感じ。

 特に良かったのは、冒頭の "Duquense Whistle"。軽快で良い。
 短い曲だけど、"Long and Wasted Yeards"。リフの下降音階がウィルベリーズっぽい。今のところ、一番好きな曲かも知れない。
 ややロック寄りの "Pay in Blood" も良い。間奏で、一瞬だけ転調するところが格好良い。
 ブルースっぽい曲が続く中、"Tempest" はフィドルなどもフィーチャーされて、アイリッシュの民謡っぽい。そしてそれが13分も続く!このあたりはいかにもディラン様。

 最後は、すでにかなり話題になっていた、ジョン・レノンを歌った、"Roll on John" 。かなり具体的な表現でジョンのことを歌っている。彼のゆかりの地名や、彼のバンド名、曲名など。
 ディランというと、あれで意外とジョンとのつながりって具体性のある話がそれほど伝わっていないのだけど(むしろ、ジョージとの友情の方が有名)、やはりジョンには深い思い入れがあるようだ。歌詞は、泣ける。

I pray the lord my soul to keep
In the forest of the night
Cover him over and let him sleep
Shine your light, move it on, you burn so bright, roll on John

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