無印BGM 17 / C.W. Nicol2012/05/27 19:52

 ロックのルーツを求めて、アイルランドのトラディショナル音楽を愛好するようになって、ずいぶん経つが、CDなどはあまり多くは持っていない。聴くよりは、演奏する方に重心を置いているからだろう。

 人に勧められるほど知らないアイリッシュ・ミュージックのCDだが、無印良品のBGMシリーズのアイルランド音楽は良い。
 BGM4 は、2009年2月11日に紹介済み。そしてこのたび、BGM 17が再びアイルランド音楽となった。



 曲目はいたって伝統的で、素朴な選択。演奏は主にハープ,アコーディオン,フィドル,そしてヴォーカル。フルートやホイッスルは少ない。私は笛吹きなので、ちょっと残念などと言っていたら、「笛吹きにとってのカラオケになるから良いのだ!」と、先生が凄まじくポジティブなことをおっしゃっていた。
 演奏もとても素朴で、正当派。私はイマドキの凝ったプロデューシングが苦手なので、こういう飾らない演奏が嬉しい。
 14の曲目は、エアからリール,ジグ,ホーンパイプなど、多岐にわたっているが、ややスロウな曲が多めか。なにせオシャレな生活用品店のBGMなので仕方がない。
 この充実した内容で、価格は1050円と、非常にお買い得。かなりお勧め。お店になければ、取り寄せてもらおう。

 今週の金曜日 ― 2012年6月1日金曜日、夜19時より、新宿の住友ビルの朝日カルチャーセンターにて、C.W ニコルさんのレクチャーコンサート「C・Wニコルの世界 - 語り継ぎたい物語、歌い継ぎたい音楽」が開かれる。こちらもおすすめ。

 私はネイチャー系の話題には縁が無いが、やはりケルト民族の音楽とその世界には触れてみたい。一緒に演奏する方々も、日本においては一流の面々。
 平日ではあるが、ロックのルーツと、なぜか日本人の心にぴったりくるケルトの音楽、豊かなお話を味わってみてほしい。