Brandeis University 19632010/12/19 23:59

 私は好きなアーチストの、日本のレコード会社のホームページというのはほとんどチェックしない。そのせいで、重要な情報をうかつにもたびたび見落としている。
 ボブ・ディランの [The Witmark Demos] はデモということで、さて買うか買うまいかしばらく考えていたし、彼の初期アルバム8作品のモノラルCDボックス、[The Original Mono Recordings] は買う気が無かった。後者に関しては、去年のビートルズ・モノ・ボックスの馬鹿売れ加減に触発されたのではないかと思われる。
 ところが、とある情報源が重大なことを知らせてくれた。なんでも、日本版 [The Witmark Demos] (3780円)と、[Mono Recordings] (18900円)の双方を購入し、付属応募券2枚をはがきに貼って応募すると(2011年1月31日応募締め切り)、特典非売品ライブ音源、[Bob Dylan In Concert Brandeis University 1963] がもれなく貰えると言うのだ!(特典の発送は2011年2月以降)これは聞き捨てならない。



 一瞬、我を忘れて22680円を放り投げそうになったが、すさまじく物知りな情報源はもっと重要なことを教えてくれた。アメリカのアマゾンなら、[The Witmark Demos] か、[Mono Recordings] のどちらか一方を買えば、[Brandeis University] がついてくると言うのだ(期間限定)。
 私は、はなからボックスを買う気が無かったので、脇目もふらずに [Witmark] の値段を確認した。13.99ドル。…なんだ、その安さは…。アメリカは凄い。無論、日本への輸送費がかかるので、合計21.97ドル。やっぱり、2000円しない。即、購入。日本で普通に買ったら22680円を費やし、来年2月以降を待つことになっていたが、[Brandeis University] は2000円たらずで、早々に私の元にとどいた。

 内容は、1963年5月10日にマサチューセッツ州のブランダイズ大学で行われたコンサートのライブ音源になっている。これは、なくなったローリング・ストーン・マガジン創刊メンバーのコレクションの中に残されていたものだそうだ。
 音質はなかなか立派なものだ。ただし、所々が切れていたりするのが愛敬。ディランも興が乗ってきて、マイクに何か(ギター?)をゴンっ!とぶつけたりもしている。
 どの曲もニューヨークに出て来たばかりの若きボブ・ディランの、生演奏の魅力が溢れている。同時に、当時のいかにもモダン・フォークが好まれていそうな大学の雰囲気が多少伝わっているような気もする。英国からやってくる可愛い容姿の、騒々しいロックンロールな坊やたちなぞ、入り込むすきもなさそうだが。実はディラン自身がビートルズに魅せられるなぞ、想像もつかない時代の空気が詰まっている。

コメント

_ さき ― 2010/12/22 15:38

私もTPやディランが大好きです。

とてもマニアックな視点で毎度感心しています。
女性でここまで語れる方は他にいないと思います。
ぶちさんを尊敬しています。 又、書き込みますね。

_ NI ぶち ― 2010/12/23 00:03

>さきさん
はじめまして!コメントありがとうございます。わぁい、トムさん&ディランファン仲間ですね、嬉しいです。
おおう、私ってばマニアックですか?きゃぁ、どうしよう褒められました。うふふ。ありがとうございます。
ほかにもこれくらい語れる人は男女問わず大勢居るとは思いますが、ただ私は書くのが好き、よく書く、と言う特徴があると思います(笑)。

また遊びに来て下さいね♪

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログの制作者名最初のアルファベット半角大文字2文字は?

コメント:

トラックバック