目指せ、The Bothy Band !2009/08/23 21:24

 今日は半年に一度の、アイリッシュ・パブ・セッションだった。
 先生が、プロのサポートメンバー(今回は、バウロン[太鼓],ギター,フィドル,キーボード,先生自身によるアイリッシュ・フルート,一部チェロ)をセッティングし、ホイッスルの生徒たちがセッションをするという、贅沢な企画だ。
 今回、私はかなりの冒険に出た。私のソロに、ダンス・チューンの中でもひときわハードな、リールのセットを選択したのである。しかも、ジグ(6/8拍子)から、リール(4/4拍子)に飛び込むという、格好良いが、かなり難しいセットである。
 お手本は、70年代トラディショナル・アイリッシュ・バンドの雄,ザ・ボシー・バンド(The Bothy Band)。私のセットとは曲目が違うが、ボシーのリールとしては、こんな映像で雰囲気が分かる。

 私のセットの曲目。The Leitrim Fancy(Double Jig), Round the World for Sport(Reel), The Enchanted Lady(Reel),The Holy Land(Reel)。
 ボシーのアルバムとしては、[Out of the Wind into the Sun](1977)収録の、"Rip the Calico" にあたる。

 さすがにこれだけの大曲ともなると、必死になって練習しなければならなかった。この数週間はほぼ毎日ピーピー弾きまくり、ホイッスル用に買った小さなメトロノームの鳴りっぱなし。
 ピアノの練習はほぼ停止状態(どうすんだよ、シューマンのゲーモール・ソナタ!)。

 さて、本番の結果は?
 まぁ、昔から「本番では、練習ベストの70%しか出ない」が、私の常識である。素人なりに、よくやったというところか。サポートのみなさまのお陰で、録音した感じでは、まぁまぁ格好良く聞こえる(プロも参加しての演奏なので、ネット上には公開できません)。
 PAシステムにも助けられた。困ったのは、私があがっているせいか、呼吸のコントロールに難があり、高音がひっくり返り気味になったこと。

 ともあれ、今回の場合、選曲から聴音,楽譜おこしも自分でこなしたので、良しとする。
 次回は、コードもつけてくるようにと言われたが、困ったな。私は和声がまったくダメなのだ。

 ところで、今回キーボードとギターを担当してくださったプロ・サポーターのTさん。かなり多才な方で、歌とギターで一曲披露してくださった。先生が冗談で「ボブ・ディランとか?」と言うので、私が即座に賛同。"Blowin' in the wind" を格好良くプレイした。
 さらに、他のゲストにチェロがあった。休憩時間、Tさんはこのチェロを触らせて欲しいと言いだし、快諾された。なんでも、Tさんは構え方だけは知っているとのこと・・・だったが、たちまち3音ほどまともに出したので、私はびっくりしてしまった。
 シンセサイザーを駆使し、ギターを弾き、歌い、しかもチェロって、そんなジェフ・リンみたいな人って・・・。いや、ジェフ自身はチェロ弾きではないか。