MCG:ぼくのジョージ2012/08/19 20:45

 今回の「マイク・キャンベルのギター大好き!」は、Chapter 13, 「もう一つのフェンダー・ストラトキャスター」
 変わったカラー(グリーン)のストラトキャスターを語ると言うよりは、今回はマイクがウィルベリーズの "Handle with Care" と、ジョージ・ハリスンの想い出を語る回だった。
 冒頭に、すこしため息をつきながら話し始めるところから、ドキっとする。

 1988年の春、ディランの家にウィルベリーの面々が集まって(その時はまだウィルベリーを名乗っていなかった)、"Handle with Care" を録音し、トムがマイクを電話で呼び出して、ギターソロを弾くことになったというあのエピソード。
 この時は、今回紹介したグリーンとは別の、ストラトキャスターを持参した。つまり、それって Chapter 2 に登場したストラトなのだろうか?

 マイクにとって、今も昔も、ジョージは最高のヒーロー。呼び出された時はまだそれほど付き合いもなかったので、緊張してしまったマイク。
 ジェフは、「いいよー!いいよー!」などと言っているが、手は震えるし、この曲にはジョージのソロの方が良いんじゃないかと思うし…ドキドキするマイクに、ジョージはとても良くしてくれて、結局、ソロはジョージが弾くことになった。
 「ぼくのギターを使って、ジョージが弾いたあの時は、まさにスピリチュアルな瞬間だった」
 それ以来、ジョージの死によって短くはなってしまったが、深く充実した友情と絆を共有することになる。

 普通のブルースギタリストの、ブルージーな演奏と、ジョージ特有の、優しく歌うようスライドギター・ソロを引き比べ、ジョージがいかに特別なのかを語っている。

 このギターを使って、ライブで 「"Handle with Care" を弾くたびに、ぼくは殆ど泣きそうになる ―」



 「ほとんど泣きそう ― 」
 アップになったマイクが、照れくさそうに、でもとても愛おしそうに、「ジョージとのとても深い所でのつながり」を語るのが印象的だった。
 そして「泣きそう」という気持ちは、マイクだけのものではない。客席や、オーディオの前にいる私たちも、いつもあの切ないような、胸をしめつけられるような、でも愛で一杯の、温かいプレイに、泣きそうになる。きっと、隣りでニコニコしているトムさんも同じ気持ちだろう。

 "Handle with Care" が終わると、いつも天に向かって想いを捧げるマイク。
 マイクも、トムさんも、みんなみんな、ジョージをずっとずっと愛してる。照れ屋でひにくれ者のジョージは嫌がるだろうけど、何度でも言う。
 ジョージは最高のヒーローで、最高の友達。彼のあの美しい音楽があるだけでも、きっと世界は良いところなのだ。

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