他人のそら似2009/06/14 22:22

 ジョージのベスト・アルバム、[Let It Roll] の輸入版発売日が、16日に迫っている。ジョージ断ちの辛い日々、解禁も間近だ。もう少し、もう少し!

 若いカントリー連中とバンドを組んだり、相変わらずセッションに励んだり、そうかと思えばオフなのにトムさん&マイクというメンツでオールマン・ブラザーズのライブに飛び入り参加したり、ベンモント・テンチは相変わらずである。

 ベンモントはハンサムだ。改めて言うのもなんだが、子供のころから育ちの良さそうな可愛らしさで、それがさらに美男子に成長するあたり、まったく正統派。連続テレビドラマに登場する二枚目俳優顔とでも言うべきか。
 お手本のような美男子なので、いわゆる「ハンサムな人」には、縁もゆかりもないのにベンモントに人相が似ている人がいたりする。

 左はおなじみベンモント。さて、右は?

  

 写真映りがそうさせるのだろうが、ほとんど同一人物じゃないかと思うくらい、そっくり。
 右の人は、オペラ歌手のホセ・カレーラス。言わずと知れた1946年生まれのスペイン人。世界最高峰テノールだ。

 

 小柄ながら、若いころからとてもハンサムなカレーラス。オペラのテノールの役柄はたいてい二枚目なので、実体と設定が合うという意味でも、貴重な容姿をしていた。特に1985年,メトロポリタン・オペラでの、アグネス・バルツァとの「カルメン」では、カルメンの台詞「(ドン・ホセに惚れたのは)ハンサムだからさ」が、まさにぴったりくる感じだった。
 私はあまりベル・カントのテノールが好きではないが(頭の中が空洞なんじゃないかと…以下略)、カレーラスの声には独特の味があって、けっこう好き。今にも泣きそうな、微妙な影のある不思議な声をしている。どんなに訓練して、素晴らしいベル・カントのテナーになったとしても、こういう個性は真似しきれない。

 1987年に白血病を患い、奇跡の生還を遂げて以来、少し声質が変わった。それ以前の若々しいハンサムくんから、味のある枯れ具合を含んだ役作りがまた良かった。今年になって、オペラは限界とのことで、リサイタル形式に集中するらしい。

 私が好きなパフォーマンス。1987年のザルツブルグ,カラヤン指揮の「ドン・カルロ」から、第一幕フィナーレの二重唱(演奏形式によっては、第二幕のフィナーレ)。
 ドン・カルロ=カレーラス,ポーザ侯=ピエロ・カップッチルリ(バリトン)。名高い「友情のテーマ」。カレーラスも病気で倒れる直前で、最高の声をしているし、カップッチルリにとっても、あたり役。
 ちなみに、途中で通りかかる国王フィリポ二世は、私が一番好きなバス歌手,フェルッチョ・フルラネット。