Some Other Guy2017/01/07 22:06

 ランダムにiPodでアルバムを聴いていたら、ビートルズの [Live at the BBC] になった。
 このライブ・アルバムは思い出深い。発売された時はまだ学生で、CDを自由に買うことは出来なかった。ビートルズのアルバムも、まだ全て揃えきってないころだった。このアルバムは、就職してから購入したと思う。
 ビートルズの「新曲」が聴けるのも嬉しかったし、カバーデザインや、リーフレットの写真も格好良い。



 曲目として一番印象的だったのは、"Some other guy"。ビートルズのドキュメンタリー作品では必ず登場する、キャバーン・クラブでの演奏曲目が、この "Some other guy" だった。BBCライブの綺麗な演奏にまず、感動した。
 そして改めて、キャバーンでの演奏を見てみると、ライブハウスの熱量が溢れていて良い。どうやら、テレビ局もカメラが入った関係でこの時は2回演奏したようだ。たぶん、動くビートルズ演奏の映像としては、いまだに最も古いものではないだろうか。



 "Some other guy" はもともと、リッチー・バレットによる R&B の曲だった。女性コーラスが賑やかで、オルガンとブラスがゴージャスだ。



 "Please Mister Postman" もそうだが、ビートルズがカバーした途端に、唯一無二のロックンロールに仕上がり、疾走感、軽快感、幸福感が増すから不思議だ。

 ビートルズの "Some other guy" は当時リリースされなかったが、ブライアン・エプスタインと契約していたマージービートバンド,ザ・ビッグ・スリーがリリースした。それが、こちら。



 ビートルズを知ってから聞いてしまうと、やはり少し気の毒。ぼんやりした印象で、パワーに欠ける。容姿も、やはりビートルズにはるかに及ばない。