Merry Minstrel Musical Circus2012/12/25 22:33

 トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの公式ページで、12月20日に開かれる何かのイベントに、マイクとベンモントが出るらしいという話は知っていた。それが何なのかは分からないでいたら、TKJさんのコメントをいただいた。なんと、ジェフ・リンが出演したというではないか!(TKJさん、ありがとうございました)

 改めて確認してみると、どうやら話はジョナサン・ウィルソンと、マイクが知り合ったところから始まったらしい。
 今年の夏、ハートブレイカーズが欧州ツアーを行った際のオープニング・アクトを務めたのが、ジョナサン・ウィルソンだった。私もロイヤル・アルバート・ホールの初日に見ている(二日目は…ごめん、割愛した)。
 この時、マイクがジョナサンと意気投合したらしい。何か一緒にやりたいね…という話が盛り上がり、やがてジョナサンからこのホリディ・ベネフィット・コンサートの話を持ちかけた。収益金は、子供達への音楽教育のための活動をしている、Little Kids Rock と、マイクのTazzy Animal Rescue Fund に寄付される。
 マイク・キャンベルというこの最高のギタリスト、コンポーザー、バンドメイトは、控えめでおとなしい人という印象がある一方、人の心をがっちり掴み、友達として人間関係を良く継続することにおいて、かなり長けているらしい。若きジョナサン・ウィルソンは音楽もさることながら、人間的にもマイクに響くものがあったのだろう。

 実際のコンサートは、告知のあったとおり、12月20日 LA の Troubadour で開かれた。
 出演者はマイクと、ジョナサン、やはりハートブレイカーズのベンモント、ボブ・ウィアーと、ジャクソン・ブラウンの出演は予告されていた。ジャクソン・ブラウンもやはりマイクの縁で呼べたのか?そもそもベネフィット関係で伝があったのか。
 そして、何と言っても驚きだったのは、ジェフ・リンが出演したことである。これは完全にマイクの人脈だろう。
 まずは、あのデル・シャノン(もしくは、ウィルベリーズ)の "Runaway"。



 ベンモントのオルガンがさすがにイカしている。そして、ジョナサンと一緒に一生懸命仕切るマイク!ジェフ・リンの歌唱もとても素敵。会場も大いに盛り上がって合唱している。ジェフりん、サムアップして、イェーイ!
 こちらは、"Rooll Over Beethoven"。マイク先生の、ドラム指導も入ります。



 マイクと、ジェフのギターソロの分け合いなどもあって、とても美味しい。
 このコンサートを見に行った人は、本当にラッキーだ。あとほんのちょっとの幸運でもあれば、トムさんまで登場しかねない。
 今年のジェフ・リン新譜2枚発売や、テレビへの出演をなどを見るにつけ、完全オリジナルのルバムも聞きたいし、ライブもやれば良いのにと思っていた。どうせなら、マイクあたりがサポートしても良いし…などと冗談で思っていたら、これが意外と冗談でもないかも知れない。本当にマイクとベンモントなら、ジェフのミニ・ツアーくらい、サポートしてくれそう。

  "Friend of Devil" や、ジャクソン・ブラウンの "Take It Easy" も良いが、やはりとどめは、ジョナサン・ウィルソンと、マイクが奏でる、素晴らしい "Isn't It a Pity" だろう。



 私はジョージの数ある名曲の中でも、この曲が一番好き。マイク、ハートブレイカーズ、もしくはオリジナル・マッドクラッチのカバーバージョンをずっと聞きたいと思いつつ、出来ないでいたのだが、今回その夢の一つがかなった。…どうせならRAHでもやってくれれば良かったのに。
 マイクのスライドも、ジョナサンのヴォーカルもさることながら、ベンモントの熱っぽいオルガンも最高。名曲を名プレイヤーが演奏して、さらにジョージへの愛が溢れれば、こうなる。言うこと無し。素敵なクリスマス・プレゼントになった。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログの制作者名最初のアルファベット半角大文字2文字は?

コメント:

トラックバック