The Dirty Knobs at Troubadour2020/12/06 21:33

 11月20日、LAのトゥルバトゥールで、ダーティ・ノブズのライブが行われ、動画配信された。
 YouTube ではもう見られなくなっているが、ノブズの公式ホームページでは鑑賞することが出来る。1時間ほどのコンパクトなコンサートなので、ぜひとも楽しんで欲しい。



 観客こそいないが、バンドの演奏を心から楽しむマイク。曲目は主に新譜の [Wrecless Abandon] から。よく分かるのは、アルバムがライブ演奏に近い録音だったということだ。
 印象的だったのは、やはり "Wreckliss Abandon" ―― 格好良いリッケンバッカーを目一杯鳴り響かせて、熱量の高いロックンロールを堪能させてくれる。

 何曲かカバー曲もあるのだが、ハートブレイカーズの曲が "Refegee" と "Between Two Worlds" だったことは、少し驚きだった。"You Wreck Me" あたりが来ると思っていたので。
 ("You Wreck Me" がハートブレイカーズの曲か?という問題もあるが…私はハートブレイカーズの曲だと認識している)

 特に "Between Tow Worlds" はハートブレイカーズ現役時代でも、演奏機会の多い曲ではなかったと思う。歌い方がトムさんそっくりだ。
 マイクによってハートブレイカーズの隠れた名曲が演奏されるのも、なかなか面白い。

 私たちはいま、疫病の厄災に地球規模で直面している。これまでの歴史でも何度か起ったことである。多くの人がベストを尽くしてはいるが、犠牲になることも多い。音楽活動者の収入や、トゥルバドゥールのようなライブハウスの経営も、それらのうちに数えられる。
 私たちは安全に生きているからこそ、音楽を楽しむという贅沢ができる。優先順位をつけて、いまは耐えなければならない。それでもこうして、ネットを通じてライブ演奏が楽しめる。技術の進化に感謝するべきだろう。
 「雅楽鑑賞は生に限る」という結論に達した、伶楽舎の演奏会配信とは、対照的な印象を持つ結果となった。ロックという爆音音楽の強みだろうか。