レココレプレゼンツ CRT Vol. 199 ジョージ・ハリスン祭り2016/02/23 22:20

 エリック・クラプトンの新譜に、Angelo Mysteriosoの名前でジョージがフューチャーされているらしい!という情報に驚喜してたら、今度はそれを否定する記事が出てきた。

Update: Eric Clapton posts that George Harrison does not appear on his new album

 ECのFacebookに、“There is no truth to the rumor that George Harrison plays or sings on the forthcoming album 'I Still Do".....,” というコメントがあったというのだ。
 しかし、訳が分からないのが、そのコメント自体が、削除されているということ。本当に否定するなら削除する意味が分からない。
 それよりも、Angelo Mysteriosoとクレジットしておいて、それがジョージでは無いという方が、よっぽど意味が分からない。本当に「アンジェロ・ミステリオーソ」というイタリア人がセッション・ミュージシャンとして参加しているならともかく。
 たしかに、クリームの時は冠詞がついて L'Angelo ではあったが。実はジョージ以外の別人、EC自身、想像(妄想)上の人物、ダニー、などなど、いろいろ想像しても、やっぱり変だ。これがジョージではないとしたら、すごくセンスが悪い。
 「聴いてのお楽しみ☆」なんてお気楽でいる訳にはいかない。ジョージか否かで、買うか、買わないかの瀬戸際なのだ!

 日曜日は、毎年恒例「レココレ プレゼンツ CRT Vol.199 ジョージ・ハリスン祭り」だった。毎度の事ながら参加。萩原さんに「ジョージ以外の時も来てね」と言われる。すみません。トムさんやって。
 今回は、間近に迫った、「ジョージ・フェスト」の話題で持ちきりだった。

 めでたいことに、この度、本秀康さんがオフィシャルな仕事で参加するとのこと。これは素晴らしい。
 通常、私は国内版の解説とか、ブックレットとかにはあまり魅力を感じないし、要らぬ小説だの、詩だのを追加された日には激怒するのだが、本さんは別格。めでたいことこの上ない。日本版が絶対お勧めだ。

 パネリストのみなさん、2002年の [Concer for George] から12年経って、ダニーが立派に成長したことに感無量。たしかに、あのときは本当に可愛くて涙を誘うだけのマスコットのような存在だったが、今回は貫禄のある立派なミュージシャンとして活躍している。さらに、豪華でジョージへのリスペクトのあふれる素晴らしいコンサートを、プロデュースしたその手腕も絶賛されていた。
 いくつか観賞した演奏では、ますますジョージに声や発音が似てきている。しかし、ジョージほど柔軟で滑らかではなく、固くてエッジの聴いた声や演奏をしている。それも個性として中々好感が持てる。

 面白い企画だったのが、「コンサート・フォー・ジョージ」と、今回の「ジョージ・フェスト」の、 "Handle With Care" を見比べるという試み。
 両者は貫禄、余裕、上手さ、初々しさ、一体感、色々な所が違って、同時に同じだったりるする。





 どちらも、涙が出るほど素敵だ。
 ただし、ギター・ソロに関してはマイク・キャンベルが際立っている。「フェスト」の方も凄く頑張っているけど、やっぱりマイクの伸びやかさ、清々しさ、突き抜けた爽やかさとパワーは凄い。それから、ハーモニカもやっぱりあった方が良いな。
 "Everybody got somebody..." のところは、みんなでマイクに飛びつく感じで、「フェスト」が素敵。とにかく、どちらも捨てがたい。

 ジョージのファンなら、[Goegrge Fest]必須のアイテムになりそうだ。もちろん、[Concert for George] は言うまでもなく。ジョージが亡くなった翌年も、そして13年後も、沢山の人に、様々な世代の人に愛されて、愛され続けるジョージへの想いを再認識できるだろう。