Give Me Love ( Live ) ― 2014/10/01 21:52
"Petty Fest" でもお馴染み、[The Best Fest] の、"George Fest 2014" が、9月28日LAのザ・フォンダで開催された。ダーニはもちろん、ほかにも豪華なメンバーが揃って、ずいぶんたくさん演奏している。
セットリストなどはこちらから。
Setlist: George Fest at The Fonda Theatre Sept. 28, 2014
ベン・ハーパーはダーニのお友達でもある。難曲 "Give Me Love" に挑戦した。
この曲は演奏するのが本当に難しいと思う。
まず、テンポ感が難しい。印象的なエレキのリフで始まるわけではなく、単純なアコギのストロークをどういうテンポで始めるか。始めてしまったらテンポの修正が難しい。このベン・ハーパーの演奏も、最初の数小節はテンポがフラフラしている。
バンド・サウンド構成的には非常にシンプル。一方、ヴォーカル・ラインはマントラ的。リズムがフラットで、音程に飛躍がない。お経のようにズラズラズラズラと流れる。そのくせ、コードはあくまでも明るくポップ。声を張り上げるわけにも行かない。
ベン・ハーパーの演奏もやや固く、慎重に演奏しているように見える。
CFGこと、[Concert for George]ではジェフ・リンのヴォーカルで名演奏を聴かせてくれている。どこかで、ジェフ・リンがこの曲のリハーサルには苦労したと言っていた。やはり難曲。
クラプトンもアコギのストロークに終始する贅沢な構成で、最初から最後まで綿密にリハーサルしたことが覗える。私は大好きな演奏だ。
こちらはさすがに最初からテンポがガッチリはまっている。ジェフ・リンのソフトな語り口もこの曲の滑らかさに良くあっていた。
最後に大役を終えたジェフが「テヘッ」と笑ってみせるのが可愛い。そしてこの動画の最後の一瞬では、客席にスティーヴ・ウィンウッドの姿が見える。
"Give Me Love" は1991年ジョージの来日公演でも演奏されている。
これが実は世紀の名演なのではないかと思っている。
まず、原曲に近い押さえたテンポ。ここまでテンポを押さえると、どこかで崩れるのではないかと、演奏する側としてはハラハラするのではないだろうか。ちょうど、自転車でゆっくり走行する感じに似ている。
しかしジョージのヴォーカルはゆるがず、それどころか余裕まで感じさせる。もちろんバンドも良いし、リハーサルも入念に行った事がよく分かるのだが、それにしてもジョージの安定感が凄い。
さらに、やや重めのテンポから始まったのが、実は曲の半ばで少し速くなっているのだ。ころんだ訳でも、つんのめったわけでもなく、ごく自然に、当然の流れでのテンポアップ。ジョージのヴォーカルの遊びも好調で、でもやり過ぎない。
これが長年ライブ活動をしていなかった人の、1973年の曲なのだろうかと、地味な存在ながら、驚き一杯の演奏だ。
セットリストなどはこちらから。
Setlist: George Fest at The Fonda Theatre Sept. 28, 2014
ベン・ハーパーはダーニのお友達でもある。難曲 "Give Me Love" に挑戦した。
この曲は演奏するのが本当に難しいと思う。
まず、テンポ感が難しい。印象的なエレキのリフで始まるわけではなく、単純なアコギのストロークをどういうテンポで始めるか。始めてしまったらテンポの修正が難しい。このベン・ハーパーの演奏も、最初の数小節はテンポがフラフラしている。
バンド・サウンド構成的には非常にシンプル。一方、ヴォーカル・ラインはマントラ的。リズムがフラットで、音程に飛躍がない。お経のようにズラズラズラズラと流れる。そのくせ、コードはあくまでも明るくポップ。声を張り上げるわけにも行かない。
ベン・ハーパーの演奏もやや固く、慎重に演奏しているように見える。
CFGこと、[Concert for George]ではジェフ・リンのヴォーカルで名演奏を聴かせてくれている。どこかで、ジェフ・リンがこの曲のリハーサルには苦労したと言っていた。やはり難曲。
クラプトンもアコギのストロークに終始する贅沢な構成で、最初から最後まで綿密にリハーサルしたことが覗える。私は大好きな演奏だ。
こちらはさすがに最初からテンポがガッチリはまっている。ジェフ・リンのソフトな語り口もこの曲の滑らかさに良くあっていた。
最後に大役を終えたジェフが「テヘッ」と笑ってみせるのが可愛い。そしてこの動画の最後の一瞬では、客席にスティーヴ・ウィンウッドの姿が見える。
"Give Me Love" は1991年ジョージの来日公演でも演奏されている。
これが実は世紀の名演なのではないかと思っている。
まず、原曲に近い押さえたテンポ。ここまでテンポを押さえると、どこかで崩れるのではないかと、演奏する側としてはハラハラするのではないだろうか。ちょうど、自転車でゆっくり走行する感じに似ている。
しかしジョージのヴォーカルはゆるがず、それどころか余裕まで感じさせる。もちろんバンドも良いし、リハーサルも入念に行った事がよく分かるのだが、それにしてもジョージの安定感が凄い。
さらに、やや重めのテンポから始まったのが、実は曲の半ばで少し速くなっているのだ。ころんだ訳でも、つんのめったわけでもなく、ごく自然に、当然の流れでのテンポアップ。ジョージのヴォーカルの遊びも好調で、でもやり過ぎない。
これが長年ライブ活動をしていなかった人の、1973年の曲なのだろうかと、地味な存在ながら、驚き一杯の演奏だ。
最近のコメント