L-O-L-A, Lola2014/01/13 19:28

 前々回のディラン様ラジオこと、[Theme Time Radio Hour] でキンクスの "Lola" がかかって以来、この曲を何度も何度も聞いている。テーマが女性の名前ということで、ディランが選曲したのだ。しかも、「ララララローラ♪」と歌ってくれる大サービスつき。
 曲を流しただけではなく、"L-O-L-A" と綴りを読む曲としても紹介し、アルファベット順に女性の名前を列挙したときも、"L" はローラを上げた。
 ディランが流したバージョンの歌詞は "Coca-Cola" になっていたので、アルバム・バージョンということになる。特定の商品名であるため、シングル・バージョンでは 「チェリー・コーラ」と歌い替えられている。

 私は "Lola" を世紀の大名曲だと思っている。ロックの十大名曲には確実に入るし、もしかしたら五大名曲にも入るかも知れない。曲と言い、歌詞と言い、ヴォーカル、コーラス、ギターワーク、バンドワーク、プロデューシング、何もかもが完璧な曲だ。
 歌詞の内容はこれまたロック史上有名なお話。家を出たばかりのウブな少年がロンドンのソーホーで出会った、ローラと名乗る女性 ― でも実は男性だったという、なんとも凄い曲。こういう曲が、愛がどうとか平和がこうとか言う曲より名曲だと ― 少なくとも私には判定されるのだから、音楽は分からない。



 収録アルバムは、1970年の"Lola Versus Powerman and the Moneygoround, Part One"。音楽産業に対する批評(批判?)を加えたアルバムで、トム・ペティはアルバム [The Last DJ] 制作において、このアルバムに強い影響を受けたそうだ。

 これほどの名曲となると、当然カバーバージョンも多い。
 ここでは、英語以外のカバー。まず、ドイツ人 ハインツ・ルドフル・クンツェのカバー。歌詞の内容はよく分からないが…冒頭でバーに行くことくらいは分かる。"L-O-L-A" はドイツ語読みするので、「エロ・エ」となるし、"C-O-L-A" は「ツェオ・エ」となる。地名として、「ドルトムント」が出てくるらしい。
 サウンド的には80年代風の電子音が強い。あのキーボードを肩からぶら下げるスタイルは、ちょっと間抜けだ。



 こちらは、M-Clanというスペインのロックバンドのカバー。サウンド的にはかなり強いロックで、素晴らしく格好良い。電子音よりは、やはりロックサウンドが合う。
 最初にローラと出会うバーの場所は、マドリッドになっているようだ。Google の翻訳にかけてみると、どうやら英語の原詞ほど詳しくローラとのやりとりは再現していないが、ローラは男だったということにはなっている模様。
 凄い歌詞だが、名曲は言語を、国を超える。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログの制作者名最初のアルファベット半角大文字2文字は?

コメント:

トラックバック