It's Just Not Cricket2013/07/04 21:45

 野球はもうすぐオールスター。
 私はあまりオールスターというものにそそられない。楽しいお祭りではあるが、真剣勝負という点ではちょっと物足りなく、テレビ中継の雰囲気もだらけていて好きではない。もっとも、オールスターならではの珍妙な事件は色々おこって、それはそれで面白いのだが。
 パ・リーグは応援しているチームが良いところを走り、セ・リーグはいつもの通り低迷している。

 一方、F1はヨーロッパラウンド。シルバーストーンでのブリティッシュGPはとんでもないことになった。
 タイヤバーストした車が…5台?6台?
 タイヤバーストなんて、1年に1回か2回、あるかないかのはずが、1日でドッカンドッカン大発生してしまった。次戦のドイツまで休みがなく、大騒ぎになっている。
 F1は技術と政治と経済がその要素に加わるスポーツなので、ゴタゴタには慣れているし、それもF1の面白さだと思っている。しかし、さすがにレーサーの命を危険にさらすのはやめてほしい。
 いつだったか、アメリカでミシュラン・タイヤの車が決勝を棄権してしまったことがある。今回は全チームが同じピレリ・タイヤだ。最悪はレース中止だが、死傷者が出るよりは良いだろう。それにしても、ファンとしてはレースが見たい。さて、どうなることやら。

 スポーツを自分がやるならともかく、観戦するだけで熱くなるのは、ある意味バカバカしいが、それでもやめられない。

 一方、興味はあるけど、なかなか触れる機会がなくて結局分からないでいるスポーツもある。それがクリケット。
 英国連邦では絶大な人気を誇り、UKカルチャーにもたびたび登場する。「銀河ヒッチハイクガイド」シリーズにも登場したが、クリケットが分からない私には分からないネタがほとんどだった。
 モンティ・パイソンにも頻出。
 試合が長すぎることをネタにして、心臓発作で倒れる人あり、動かないプレイヤーに変わって登場するソファーあり、そして飲んだくれる中継解説者。特にグレアムの酔いっぷりが可愛い。



 この中継解説者が飲んだくれるというのは、よくある事なのだろうか。クリケットをテーマにしたアルバムを作っている、ザ・ダックワース-ルイス・メソッドの "It's just not cricket" にも登場する。
 この珍妙なバンド名は、どうやらクリケット界では有名なセオリー…たぶん、データに基づいた作戦とか、守備体型の考え方とか、そういうものらしい。
 音楽はすごくポップで高クォリティ!ボンゾ・ドッグや、XTC, そしてELOやMoveを彷彿とさせる作りが素晴らしい。ビデオに登場する青いリッケンバッカーも格好良い!アルバム、買おうかな。