Photograph2011/09/05 21:57

 Rolling Stone誌の最新号(#. 1139)の表紙はジョージ。特集記事もジョージだ。週末にこの情報を得てからもう2回書店に足を運んでいるが、まだ手に入らない。そもそも、Rolling Stoneが日本で何日発売なのかを、把握していない。10日くらいだったろうか…?

 無論、この特集はジョージが亡くなって10年、そしていよいよドキュメンタリー映画 が公開になるのに合わせてる。
 何件かの映画祭ではすでに上映されており、いくつかのエピソードがネット上でも紹介されていた。ジョージは女性にもてたし、ジョージも大歓迎だったとか。クラプトンとの関係がどうだとか。
 しかし、一番印象的なのは、リンゴのこの話。

 Beatle Ringo Starr is brought to tears by the memory of his final conversation with Harrison, who managed a joke as he lay dying in Switzerland. Starr had to leave because his daughter was undergoing emergency brain surgery in Los Angeles: “George said: ‘Do you want me to come with you?’ They were the last words I heard him say.”
 ビートルズのリンゴ・スターは、ハリスンと最後に交わした会話を思い出しながら、涙を見せている。ハリスンはスイスで死の床につきつつも、ジョークを言っていた。スターの娘がロサンゼルスで脳の緊急手術を受けるため、彼(リンゴ)は出発しなければならなかった。
「ジョージは言ったんだ。『一緒に行ってあげようか?』それが彼の言葉を聞いた最後だった。」
(出典 Opposing Views


 これは泣く。リンゴじゃなくても泣く…。
 リンゴの娘というのは、モーリーンとの娘,リー・スターキーのこと。彼女は今でも闘病中だ。
 ジョージがリンゴに言った最後の言葉は、直訳すれば「ぼくに一緒に来て欲しい?」だが、日本語のニュアンスとしてふさわしいのは「一緒に行ってあげようか?」だと思う。
 たしか、スイスでリンゴやポールが最後にジョージ会った時はもう、ジョージに死が間近に迫っていたはず。二人とも大泣きだったと聞いている。そんな時でも、こんな強烈な ― あるいみ凄みのあるジョークを言うジョージ。そして限りなく優しくて、リンゴを愛してるジョージ。
 人は生涯に一人でも、こんな親友を持てれば十分幸せなのはないだろうか。ジョージの場合、ひどく大勢の連中が「一番の親友はジョージ」と言うだけに、この手の幸せをたくさん、たくさんもたらした人と言える。ディランの言う、ジョージは「太陽だった」という表現は、その点を表しているのかも知れない。

 ジョージとリンゴと言えば、やはり "Photograph"。オリジナル録音も、ジョージの声がしっかり聞こえて好きだが、ここはCFGの映像で。
 どういう訳だが、舞台上の人々が一斉に大笑いし始めるのがおかしい。ずっとむっつり気味だったジェフ・リンも、リンゴには敵わないのか、テヘっと笑ってしまっている。 この映像ではカットになっているが、「今となっては歌詞の意味も変わってしまったけどね」と、サラリと言ってのけるリンゴの悲しみと、ジョージに会えた幸せが胸に迫る。何度見てもグッと来る演奏だ。

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