愉快な Free Fallin'2011/09/28 21:22

 英会話を習っているが、初めて会うアメリカ人講師に自己紹介をするときは、きまってトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズが好きだと言う。クイズにすることもある。

「私が好きなアメリカ人ロッカー、あててごらん。」
「ヒントちょうだい。」
「アメリカの超大物バンド。」
「ふむふむ」
「フロントマンが金髪。」
「Guns N' Roses!」
「ちがぁう!!」


 …と、言うのもよくある会話だ。

 [Playback] のライナーによると、トムさんのところにアクセル・ローズが電話してきて、"Free Fallin'" のあの吸血鬼の歌詞はどうやって思いついたのかと訊かれたとのこと。要するに、アクセルも "Free Fallin'" が大好きということらしい。
 その後どういう巡り合わせになったのか知らないが、1989年のMTV Video Music Award 授賞式で、TP&HBとアクセルが "Free Fallin'" で共演…したのだが…



 初めて見たときは大爆笑した。どこからどう突っ込むべきやら、いや、突っ込まない方が良いのやら。とにかく、ジェフ・リンが見て卒倒したんじゃないかと心配になる。
 なにが凄いって、あまりのキャラの違い。同じなのは金髪だけ。やっぱりトムさんはイン・ドア派のおとなしいアート男子なのだ。自分でも認めているとおり…。
 そもそも、何もトムさんが歌わなくても良いような気がする。ハウイのコーラスとか、異常に無駄じゃないだろうか。さらに言えば、なにもハートブレイカーズじゃなくても…。こころなしか、ハートブレイカーズが「固まっている」ような印象。そうかと思えば、マイクが魂が抜けるのを防ぐために変に動いているようにも見えるし。雪山で凍死するのを防ぐために動き続ける…みたいな。

 でも、要するにアクセルはこの曲が好きなのだろう。好きである以上、TP&HBとの共演は嬉しかっただろう。そして、いつもの自分と同じような(多分。私はGNRには詳しくない)パフォーマンスをしたところも、おそらくアクセルの良いところなのだろうな。