Jim Lovine ...?2010/08/11 23:14

 ハリー・ニルソンの [Pussy Cats] に若き日のジミー・アイヴィーンの名前を見たので、同時期のジョン・レノンのアルバムも確認してみた。

 まずは、1974年の[Walls and Bridges]。アイヴィーンの名前は、
Over-dub Engineer Jim "What it is" Iovine
と、載っている。さらにその上には、エンジニアとして、Shelly "I can't take the Pressure" Yakus とある。
 つまり、[Damn the Tormedoes] のプロデューサーと、エンジニアを務めた二人は、すでにこの時期から仕事をしていたということらしい。アイヴィーンはは1953年生まれとわかっているが、ヤクスは何年生まれなのだろう?アイヴィーンやトムさんより上の世代だと思い込んでいたが、意外にもう少し若いのかもしれない。

 さらに、ジョン・レノン1975年のアルバム [Rock 'n' Roll] 。このアルバムはジョンが好きなロックのカバー集なのだが、セッションがやや細切れ気味で、エンジニアとしてクレジットされた人数が多い。その中に、シェリー・ヤクスの名前もあった。
 そして見覚えのあるような名前もあるのだが…
 Jim Lovine
 …と、クレジットされている。どうやら、誤植らしい。私の持っているインナー・スリーブだけがこうなっているということが、あるだろうか?
 確かに、Iovine という名前はあまり多くはない。写植職人にとっても馴染がなくて、I と L を間違ってしまったのだろうか。英米人にとっても、発音しにくい名前でもありそう。

 日本語での表記もかなり揺れている。一番多い Ivoine の表記は、「アイオヴァイン」か、「アイオバイン」。もしくは、「アイオヴィン」。TP&HBの[Playback] などのライナーノーツでも、これらのいずれかを採用している。
 しかし、トムさんをはじめとして、TP&HB関係者の発音のおかげで、私は最近「アイヴィーン」で固定している。
 ともあれ、しょせんは外国語の日本語表記。完璧なものなど無い。重要なのは、符牒としての役割だろう。

 締めは、TP&HBのドキュメンタリー [Damn the Torpedoes / Classic Album] の断片。アイヴィーンや、ヤクスも登場。
 …そう言えばこの二人、[Hard Promoses] でも一緒に仕事をしている。このセッション中にジョンが死んだんだった。トムがその時のショックを語っていたが、アイヴィーンやヤクスはジョンと面識があっただろうから、トムとは違うショックを受けたことだろう。