Bob Dylan in Tokyo 26th April 20162016/04/27 23:07

 今回のボブ・ディラン来日公演において、私にとっての最終日。場所は前二回と同じくオーチャード・ホール。唯一、25000円をはたいたSS席!嬉しい6列目!
 証拠品のポスターをもらった。なんでも、1978年初来日のときのものの、レプリカだそうだ。意外とでかい。さすがに若い。麗しい。



 さて、6列目!さすがによく見える。ディラン様の表情までよく見える!嬉しくてディラン様以外のものがほとんど目に入らない!強いて言えば、チャーリー・セクストンは白髪が増えたということと、ステージの右端に白い女性の胸像が飾ってあることが目に付いた。胸像の置いてある箱の影に水があるらしく、ディラン様が一曲歌うたびに飲みに来る。

 さて、今回のライブ、実は三回見た中でもっともミスの多い回だった。
 冒頭の "Things Have Changed" でいきなり、ディラン様のマイクが入っていない!ディラン様も一瞬「あれ?」という顔をし、私は内心ムンクの「叫び」。すぐに入って事なきを得たのだが、ドキドキする。
 演奏上のミスは、主にディラン様のせい。とくに上手くないピアノを弾いてリズムを崩したときは顕著で、チャーリーが慌ててリズムセクションに合図を出していた。
 そのチャーリーも、実は "Long and Wasted Years" のパッセージを失敗しており、ちょっと笑っていた。
 ミスをしたと言っても、演奏の雰囲気に支障を来すほどでもなく、これがライブだなぁという実感を助ける程度だった。

 肝心の演奏だが、間近に見るディランが、まさに「熱唱」しているのが印象的だった。シナトラのカバーのときは、美しく歌おうと務めているせいか、ちょっと固いのだが、自分の曲の時はつむじ風のように勢いよく、歌声を跳ね上げるのが格好良い。
 歌い終わり、バンドがコーダを弾いているときや、少し長めの間奏の時などは、ステージをウロウロする。ギターを持っていない人が踊るでもなく、ウロウロするのは、こうも間抜けなものかと思う。ギターって凄い。
 そして、演奏が終わるときは、両手を広げ、ちょっと得意げに合図する。合図するのを忘れて、先に演奏が終わっても、遅れてポーズを取る。好きです、ディラン様。

 今回の来日当初からそうなのだが、前半が終わったときは、「アリガートウ」などと言うディラン様。サービス精神旺盛。
 アンコールが終わった後は、いつもの通り仁王立ちなのだが、昨日は両手を広げて歓声に応え、とても満足げな表情が良く見て取れた。

 今回の来日公演も、残すは明日の横浜だけとなった。良いライブになることを祈っている。
 また遠からず、ディラン様とはライブでお会いすることになるだろう。そのときまで、どうかお元気で。