Buster2020/06/21 20:42

 Heartbreaker's Japan Party さんの主催するミーティングも、世情を反映して、「オンライン・ミーティング」となった。
 パソコンやタブレット、スマホの画面の中だけで人とコミュニケーションして盛り上がるというのは、それなりに技術の必要なことだが、そこは好きな音楽が同じ物同士である。楽しいひとときだった。

 そのオンライン・ミーティングで話題になったのが、「最初の洋楽アイドルは誰だったか」という案件。主に女性にとっての、最初の洋楽アイドルである。

 私は幼少期からクラシック・ピアノを習っていたので、音楽的なヒーローはベートーヴェンであり、洋楽ロックのアイドルは、12歳の時に出会ったビートルズということになる。とっくにジョンも亡くなっていたので、時流を反映したアイドルではなかった。
 一方、私より上の世代の方の洋楽アイドルを、しつこく掘り下げていったら、結局「バスター」という名前が出てきて、大笑いになった。HBJPの主催者,M さんのかつてのアイドルが、バスターだったという事は、一種のネタだったのだ。

 私はオンタイムで知らないので、バスター Buster のことを調べた。
 いわゆる Big in Japan (日本でのみ有名,人気の高いアーチスト)の代表のような彼らは、リヴァプール出身で、1977年に "Sunday(すてきなサンデー)" が日本でヒットしたのだが、結成は意外と古く、1972年だそうだ。

 まずは代表曲、「リバプールから生まれた ティーンズの新しいアイドル」の "Sunday" を聞いてみる。



 爽やかで軽快、明るくてポップな良い曲だと思う。低音でドゥワップ風のコーラスを入れているあたりがロックっぽくなくて、ちょっと笑える。
 美しいコーラスと、ハンドクラッピングの使用など、リヴァプール出身としては欲しい演出も入れている。

 日本での人気があまりにも凄かったらしく、武道館公演もしたし、CMにも起用された。今となってはなつかしの、森永チョコフレークである。



 かつてバスターがアイドルだったという人は、一様にこのCMのことを、印象深く覚えているようだ。

 曲は "Dance with Me"。日本版シングルによると、「僕達の目標はビートルズだ!」…とのこと。まぁ、ある程度その目標は達成されていたのかも知れない。



 さすがにこの路線のティーンズ・アイドルがそのまま一線で活躍し続けるのは困難なわけで、1982年には解散したそうだ。
 とはいえ、世の中にはヒットを夢見る無数のミュージシャンが生まれては、消えていった。そんな中でバスターは、いまだに多くの人のアイドルとして記憶されて続けているのだから、幸運な、成功したバンドだったと言うべきだろう。