A Long December2019/12/30 19:50

 私には、特にこれといった故郷がないので、帰省もしないし、行楽地にも行かない。年末年始はただの長い休みである。
 特別感を持って祝ったり、はしゃいだりするのも好きじゃないし、大みそかに至っては日付が変わる前に寝る。ただのひねくれ者かもしれない。

 12月の音楽というと、クリスマス・ソングか、第九か。年が明けると、海の向こうからポルカとウィンナワルツが聞こえてくる。
 そんな中、12月の音楽として一番好きなのは、カウンティング・クロウズの "A Long December" のような気がする。
 1997年。アダムが若い ―


 メロディは、よくあるシンプルで胸にしみるバラードだが、ベースの動きや、アコーディオンの多用、最後のコーラスの盛り上がりなど、聴かせ方がうまい。
 アコーディオンの効果を聞いてちょっと野望を持ったのだが、私も「大人のピアニカ」を入手すれば、これの真似事ができるのではいだろうか…和音と音域の問題でダメなんだろうな。

 この曲の一番良いところは、歌詞かもしれない。
 世の中の浮かれ騒ぎからは一歩引いて、どこか孤独で、悲しい。 ― でも去年よりはましだと思う。ぼくに許しを与えてくれるなら、きみがそうすると良いと思う ―

 人生には、何かしらの後悔と悲しみが降り積もっている。それを誰かが、そして自分が、許すことができるなら。そういう小さな祈りが、この音楽には込められている。

If you think that I could be forgiven I wish you would