Pray for Jules Bianchi2014/10/07 22:33

 週末、鈴鹿のF1決勝で起きた事故のことを知っている人も多いことだろう。
 雨の中スピンしてコース・アウトしたジュール・ビアンキ(マルシャ)が、スーティル(ザウバー)の車を撤去中の重機に激突して重傷を負い、今も病院で闘っている。

 私はいつもの通り、インターネットの中継で見ていた。いつもなら、あっという間にコースアウトしたマシンを撤去する鈴鹿のマーシャルたち。しかし、今回は少し時間がかかって変だなとは思っていた。
 そして出た赤旗レース中断。そのまま終了となった。実況も、川合さんも今宮さんも状況が分からない。やっとビアンキがメディカルカーで運ばれたと報じられたときにはもう、その重大さが分かっていた。タフなレースを勝ち抜いた表彰台の三人も、表情が硬かった。

 誰もが、それぞれのベストを尽くし、ベストな結果を追い求めるレースの世界。レーサーも、裏方さんも、スタッフさんも、みんなベストを尽くしている。それでも起きてしまった事故。
 今はただ、祈るだけ。どうか、良くなって。どうか、どうか良くなってビアンキ。
 「フランス人なのにビアンキ?」なんてもう言わないから。
 全てのF1関係者が、F1を愛する人が祈っている。

 そんな中、チェザリスが事故で亡くなった。
 レースファンは分かっている。レーサーは速く走りたいのだ。危ないとわかっているけど、それでも彼らは走らずにはいられない。ちょっとイカれたそんな姿に、どういうわけかレースファンは感動する。

 いっぽう、一時は昏睡、危険な状態だったミハエル・シューマッハが、快方に向かっているという話が伝わってきた。

「シューマッハは再び普通の生活に戻れるだろう」とジャン・トッド

 この「回復」がどの程度かは分からない。それでも、私たちは信じている。シューマッハはきっと良くなる。
 ビアンキもきっと。きっと良くなると信じている。
 F1を信じている。あのスリリングで泣きたくなるほどエキサイティングで、どうしようもなく素晴らしきスピードと技術と経済と精神力の世界を。

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