The Apple Years 1968-752014/09/04 22:34

 少し前から話題になっていたが、いよいよジョージのアップル時代のボックスセット,[The Apple Years 1968-75] 発売が公式発表された。

Announcing The Apple Years 1968-75 Box set – Released 22nd September



 プロモーション動画がこれまたとびきり格好良い。



 9月22日発売。日本版はもうすこし遅くなるのだろうが、ここがファンとしては悩みどころ。
 いち早く輸入版を手に入れたい一方、日本での売り上げにも貢献したい。DVDもつくから、日本語字幕も欲しいし、いや、輸入版にも日本語字幕はあるかも知れないとか、ブックレットの日本語訳が欲しいとか、いや要らないとか…頭が痛い。
 さすがにボックスとなる二つ買いは…きつい…はずだが…

 ともあれ、[不思議の壁」と[電子音楽]も入っているところが面白い。実は私はこの二作を持っておらず、さていつ買ったものかと、いつまでも保留していたのだ。これは良い機会になった。

 期待されていた74年の北米ダーク・ホース・ツアーの音や映像が収録されていないことについて、残念がる声も聞こえる。
 これに関して、私の意見は微妙。たしかにジョージ・ファンとしては見たい、聴きたいお宝ライブ音源だろう。しかし、故人の遺志に反してまで ― たぶん、ジョージは公開する気がなかったと思う ― 聴きたいかというと、そうでもない。
 満足のいかなかった、いやそれどころか自分では失敗と思っている演奏を、広く人に聴かせることがどれほど嫌なことか、私も少し演奏する人間なので、良く分かる。人がどう思おうと、自分で最悪な、思い出したくない、人に聞かせたくないと思った演奏は、絶対に出したくないのだ。恥であり、プライドの問題となると、たしかに封印したくもなるだろう。
 ジョージはプロのミュージシャンなのだからそうも行かないのかもしれないが、私はしまい込んでおきたい人の気持ちも尊重したい。デモテープとか、練習、リハーサルなどを積極的に、しかも大量に商品化するのも、あまり好きではない。ミュージシャン自身が出来に満足していない、飽くまでも練習として捉えていたのなら、私たちは聞かないふり、知らないふりをするのも大事だと思う。
 予想外にこのことについて熱く語ってしまったが…まぁ、世の中には故人の鼻歌やおしゃべりまでお金にする人もいるし、それが嬉しいファンがいるのも事実。難しいところだ。

 私はダーク・ホース・ツアーがなくても十分満足。待ちに待ったアップル・イヤーズ・ボックスを、楽しみにしている。

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