It's All Too Much2014/11/30 21:33

 ジョージ・ハリスンが亡くなったのは2001年11月29日。LAで亡くなったのだが、日本では当然30日になっていた。
 ジョージのオフィシャル・サイトは毎年なんらかの映像,音声をアップするのだが、今年は "It's All Too Much" だった。画像が動かないのは、私だけだろうか…?



 これは好きな曲。ジョージの明るく弾けた曲には、爽快感がある。祝祭的な雰囲気も楽しく、晴れやか。私は以前、勝手に裏CFG! という記事を書いたことがあるが、この時、最後に "Wah-Wah" の代わりに演奏する曲として、この "It's All Too Much" を選んだ。

 Wikipedia を見ると、この曲の録音は1967年の5月から6月にかけて。収録されたアルバムは [Yellow Submarine]。アルバムのリリースは1969年1月だが、アニメ映画「イエロー・サブマリン」の公開は1968年7月なので、録音から1年後のお披露目ということになるか。
 この曲は、アニメ映画のサントラであることを意識して作られたのか、それともそれは特に意識されなかったのか、よく分からない。[Yellow Submarine Songtrack] の日本語解説を見ると、「映画のために提供された曲」とある。やはり良く分からない。

 サイケデリック、ジミ・ヘンドリックス、アシッド・ロック、様々な影響が指摘されているが、私には単純に、ジョージのソロ・ワークへの助走に聞こえる。この明るく軽やかな曲調は [All Things Must Pass] の何曲かに見いだせるし、祝祭的な賑やかなサウンドもしかり。
 むしろ、冒頭のポールによると言われているギターの音と、エンディングのホーンの使い方こそがビートルズ的で、ジョージのソロ・ワークにはないものだろう。

 これらのジョージの曲を聴いて、彼のソロ・アルバムを聴いてみたいと思った人は、当時いなかったのだろうか?そういう風に考える隙間もないのが、ビートルズだったのだろうか。ジョージのソロ・ボックスを眺めながら、後生からビートルズを眺めるときに、そんなことを思うのだ。

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