King of the Hill2019/02/04 22:13

 トム・ペティの [An American Tresure] は聞き応えのある素晴らしいボックス。まったく未公開だった楽曲も良いが、これまでに発表されたものの別バージョンなども、すごく楽しい。

 "King of the Hill" ―― ロジャー・マッグインとのデュエットが美しい。そしてきらびやかなギターサウンドに、ベンモントの特徴的なピアノ!どれをとっても素敵。



 ついでにロジャー・マッグインのライブ映像も見よう!1991年、発表当時。



 このリードギターの人は、ジョン・ジョーゲンソンという有名なお方だそうな。うーん、どうだろう。ハートブレイカーズの演奏に慣れているので、ちょっとうるさいかな・・・
 マイク・キャンベル的な控えめで、気恥ずかしそうなたたずまい、ああいうのが良いのよ。

 この動画見てて、最初から思っていたのだが、ドラムの人、スタン・リンチに似てる。1991年のスタンによく似てる。
 などと思っていたら、本当にスタンだった!ちゃんと人にも確認したのだが、スタンだった!
 スタン・リンチ、さすがのハートブレイカーズ。良いお仕事でした。

ひとり増えてる2019/01/26 22:05

 シスター・ヘイゼルのホームページを見たら、入り口のバンド・ショットが、6人になっていた。
 もともと、5人組である。フロリダ州ゲインズヴィル出身のケン、ドルー、ジェット、マーク、ライアンが1993年に結成して以来、メンバーチェンジもなく長く活動しているのだが、どうやら近年、デイヴ・ラグランデがメンバー扱いになっているようだ。

 ヘイゼルは5人とは言え、ギター3人にベース、ドラムスという構成だった。そこにツアー・サポートのキーボードなどを担当するデイヴの出番が増えて、すっかりバンドのメンバーに収まった感がある。
 Wikipedia の記述などは、まだツアーメンバー扱い。しかし、その6人でルーフトップのビデオも作っているのだから、通常の構成メンバーとし記載されるのも時間の問題だろう。ライブ映像の最後でも、6人でそろって挨拶している。

 

 大所帯なブラスなどを伴うグループとは違い、ストーンズ・タイプのバンドは、長く続くうちにメンバーの交代や、脱退などで、人数が減ってくるというのが普通だろう。中には、フロントマンだけが残って、バンド名をそのまま使っている例など、ざらにある。
 そんな中で、オリジナルメンバーに、一人純増で加わるといのは、ちょっと珍しいと思う。
 同じような例に、ハートブレイカーズのスコット・サーストンがいる。「入れ替わり」はあったものの、5人体制でいたハートブレイカーズに、1992年からツアーサポートメンバーとして加わり、その後自称 "Sidebreaker" として行動を共にしていたが、例によって人をつかんだら放さないスッポンのごときトム・ペティのおかげで、すっかり正式メンバーになってしまった。
 そういうバンドとしての雰囲気も、ハートブレイカーズ、ヘイゼルともに素敵だなと思うのだ。



 ところで ―― まったく関係ないのだが、YouTubeの話。
 このラップトップに変える前、埋め込みのサイズは横を変更したら自動で縦も同じ比率で変化するという仕掛けがあったのだが、今はそれができない。ちまちまで手で直すのだが ―― これは不便になっているような気がする。そうすれば良いのだろう?

New Laptop2019/01/22 21:28

 ノートパソコンを買い換えた。
 たぶん、7年ぶりだと思う。実のところ、それほど機械に興味がないので、適当に ―― これまでと同じメーカーで、同じ系統、在庫があって、目玉が飛び出るほど高くはないもの ―― を購入した。
 当然、OSは最新バージョンの Windows 10。まぁ、仕事では使っているから、大丈夫だろう ―― と舐めてかかったのは、まずかった。
 初期設定から、古いPCからのデータの吸い上げ、新しいPCへの移動、あのアプリケーションはどこだ、この設定はどこだ?
 いまだにアレコレが揃わず、困っている。実際、この記事も半分は古い方を使っている。

 デスクトップの壁紙デザインなど、どうでも良いようだが、実際には真っ先に変えたい。
 これまでは単色の壁紙に、好きな画像を貼り付けていた。画像はこちら。額縁のようで気に入っていたのだ。



 さて、Windows 10 の設定では・・・これがよくわからない!一体どうやったら、前と同じように、額縁状に画像をはめ込む事ができるのか!七転八倒してもわからない。
 未だに分からない。多分、ちゃんとやり方があるのだろうが、最終的には諦めて、こうなった。



 全画面にどどーん!ハートブレイカーズ見参!
 なんか、悪の組織に支配されたパソコンみたいだなぁ・・・

 このフォトセッションは、[Mojo] のころだろうか。トムさんとマイクが一歩前で格好つけ、ベンモントはダンディで、スティーヴはにこやかで、ロンがけっこうイケメン。そしてスコットが極悪人・・・いや、格好良いです。

 こうなると、これ以上に良い画像はないような気がしてきた。しばらくこのデスクトップでやっていくことになりそうだ。
 それにしても、いつになったら古い方のPCを処分できるやら。めどすら立たない。

Key Rings2019/01/17 21:33

 ひとから、キーホルダーをもらった。
 …なんだこりゃ?



 くれたひと曰く、お店でこれを目にするなり、私のことが思い浮かび、買わねばならぬ!と思ったとのこと。ありがとう。
 それにしても…どういうつもりで、こういうデザインなのだろう。木製でそれなりに複雑な形をしており、しかも立体的に彫り込まれている。凝った作りの、それなりのものだ。

 ぶらぶら持っていると、なんだか…落ち武者狩りに遭った大将首みたい。
 私はもちろん、落ちてゆくディラン様の首をかいたりしないで、ちゃんと匿うよ。そのうち、トムさんが単騎で馳せ付けて、最終的にはジョージが大軍を率いて助けに来てくれて、私は褒美にあずかるのだ。

 日本語ではキーホルダー、英語では key chaine とか key ring と呼ばれる物は、世の中にごまんと溢れ、グッズを作るとしたら、もっとも手軽なアイテムの一つだろう。
 この世のキーホルダーのうち、何割がまともな目的で鍵と一緒に使われているのだろうか。

 私はあまりグッズを買わない人なので、数は持っていない。しかも、使っているキーホルダーは高校生の頃から変わらないアルファ・ロメオ。
 ともあれ、手元にあるTP&HBキーホルダーを並べてみた。ついでに、Superdry 極度乾燥(しなさい)も一緒に。



 左は、コンサート会場で買った公式グッズだと思う。2008年か、2010年か…ちょっと記憶が定かではない。ウクレレ用のバッグにつけている。
 中央は、公式サイトのグッズだったのではないだろうか。デザインとしてはすごく良いので、部屋に飾ってある。
 右は、たぶん頂き物。車のブランドもののキーホルダーによくある形だ。デザインはちょっとイマイチかな…

 さて、ディラン様はどうしよう?

Shady Grove with George's Rickenbacker 360/122019/01/08 21:49

 年末に、ジョージの Twitter が、ジョージの愛器 1963 リッケバッカー 360/12 を弾くマイク・キャンベルの動画を見てね!と、言った。



 話す声が、あまりにも、トム・ペティその人そっくりで、泣きそうになった。口調と言い、声の高さと言い…。
 本当に、本当にずっとトムさんと一緒にいて、溶け合うような人間関係だったんだな…

 ジョージの愛器を弾く ― しかもリッケンバッカーの12弦となると、どの曲のリフを弾くか?簡単なようで、意外と考える。ジョージ自身の曲が良いような、でもレノン=マッカートニーでも良い曲も沢山あるし…
 そこで、"Shady Grove" を弾くマイク・キャンベル!最高!
 極めて単純なコードにメロディのトラディショナル・ソングだが、それをマイクがジョージのギターで弾くと、輝く音の綾を織るような、素晴らしい煌めきを生み出す。

 この頃は、マッドクラッチ再結成の頃だったので、この曲が自然に指から紡ぎ出されたのだろう。
 マッドクラッチの二人のトムが歌っているが、彼らに向けるマイクの愛情深い視線まで感じられる演奏だ。

Jimmy Announces Tom Petty's 40th Anniversary Tour2018/12/09 20:13

 2年前,2016年12月9日、ジミー・ファロンの番組 [Late Night with Jimmy Fallon] にて、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのバンド結成40周年ツアーのアナウンスがあった。その動画がこちら。
 サンタ・モニカのスタジオから、トム・ペティ本人とライブ中継がつながっているということで、意気込む、トム・ペティ・ファンのジミーだったが…



 何を訊いても、"Yeah, Jimmy. I'm excited. It should be a fun" としか言わないトムさん。録画を繰り返されているのではと疑ったジミーが、「アメリカの第14代大統領は?」と質問すると、「フランクリン・ピアーズ」!
 下らなくて馬鹿馬鹿しいけど、すごくおかしい。

 この録画したメッセージを繰り返して使う手法は、むかしタモリとミック・ジャガーでもやっていた。ストーンズだったのか、ミックのソロだったのかは定かではないが、とにかく彼が来日するにあたり、音楽番組の司会だったタモリが、「ミック、久しぶり!」というと、ミックの録画が、「タモリさーん、こんばんはー」という日本語で返したのだった。

 さて、ジミー・ファロンといえばで、ポールのネタも一つ。
 ポールの最新アルバムの宣伝も兼ねてなのか、「エレベーターのドアが開くと、そこにジミー・ファロンとポール・マッカートニーがいたら、乗客の反応や如何に?」という企画。



 女性が奇声を上げるのが面白い。日本人ではどうなのだろう。びっくりはするが、奇声は?
 卓球をするところで、ポールの左利きっぷりがおかしかった。

 ジミー・ファロンって大好きだ。良い仕事をする。TP&HBネタも二回やっているし、ボブ・ディランの真似のクォリティの高さは凄い。そのうち、一人トラヴェリング・ウィルベリーズができるのではないかと思う。本気でやってほしい。

キャンベルズがやってくる ヤァ、ヤァ、ヤァ!2018/11/22 20:52

 あさって、11月24日(土)18時から、東京神田のイゾルデで、ザ・キャンベルズのライブが行われる。

 The Campbells

 トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズをこよなく愛するカバーバンド、その名はキャンベルズ!さぁ、みんなで行こう、キャンベルズ!



 何が良いって、大好きなTP&HBの様々な時代の、様々なアルバムから、あれもこれも演奏してくれるところ。創意工夫もあるし、何と言っても熱意がある。
 結成されてから数年して、しばらく休止状態が続いたが、去年のトムさんの死去を受けて活動再開の機運が一気に高まった。この機会を逃してはいけない。見に行かなければ!

 ところで、このTP&HBカバーバンドである、「ザ・キャンベルズ The Campbells」 というバンド名なのだが、率直に言って、珍妙な名前である。その名を聞いて、スティーヴ・フェローニが飲んでいた水を吹きそうになって爆笑したくらい。(そのインタビューについては、こちらを参照)
 メンバー達も、ちょっとこのネーミングはどうなのかと思っていたらしく、結成からしばらくは、「ザ・キャンベルズ(仮)」と言われていた。しかし、これに変わるバンド名もまま定着し、今に至る。

「いったい、誰がこんな名前をつけたんだ?」と言ったら、
「あなたですよ…」と、言われた。

 そうだっけ…?そうかな…?そうだったような気もするけど…忘れている。

 何はともあれ、土曜日の晩は、キャンベルズとともに、ハートブレイカーズで盛り上がろう!

Willin'2018/11/14 22:00

 iPod Classic を使っている。160GB。これがないと困る。スマートフォンで音楽を聴くというのがどうしても嫌で、音楽には音楽専用の器機が、しかも大容量で欲しい。これがダメになったら、次にどうしようか考えている。
 旅の間もTP&HBをずっと聴き通しだったが、あまりにも聴きすぎるのも、かえって毒かも知れないので(根拠はない)、久しぶりにiPodのアルバムシャッフルをしてみたら、リトル・フィートのアルバムになった。

 "Willin'" という彼らの代表曲の一つを聴いていたら、そういえばこの歌はトラック運転手の曲で、重量計測を逃れるために裏道を通るという歌詞があるということを思い出した。
 ついでに思い出せば、先日のF1ブラジルGPでは、我がベッテル君が車の計量器機を壊して怒られていた。



 サビに出てくる、"Driven the back roads / So I wouldn't get weighed" という歌詞が、トラックの重量検査逃れだという話を何処で聴いたのかと言えば、間違いなくボブ・ディランの [Theme Time Radio Hour] 。
 確認してみると、シーズン3,エピソード9の [Street Map] の回で、ピーター・バラカンさんがディランの言葉を翻訳解説してくれていた。それを覚えていたというわけ。
 曰く、アメリカの州によって、輸送トラックには税金がかけられ、その額は決められた計量所での車の重量に基づくのだという。輸送会社側は税金逃れのために、計量そのものを逃れたい。リトル・フィートの歌に登場するこの、かなり危なっかしい運転手は、そういう輸送会社側の要望にも応えられる。つまりそれが出来る分、彼の利益にもなるというわけだ。

 この曲の良いところは、美しくて、儚くて、短いところだ。色々な意味で長くは生きられない生命力が、そっと囁くようで、ぞくっとする。

 これだけの名曲だと、無論カバーも多い。ザ・バーズにもカバーされているが、私に限ってみれば ― 残念ながら ― リード・ヴォーカルがロジャー・マッグインではない。彼の弱い声の方が向いているような気がする。
 ともあれ、ここは当然のごとく、TP&HB, 2013年の演奏。トムさんのコントラストの効いた歌声がまた、美しくて、儚くて良い。ベンモントの印象的なピアノに、マイクの切なくなるギターが絡まり、これ以上は望むべくもないだろう。

HMV/ 363 Oxford street Londn2018/11/10 20:04

 ロンドンから無事帰還。時差ボケがつらい。

 今回、地下鉄の広告で、ニューボンド・ストリートのギャラリーで、ボブ・ディランの歌詞や絵の展示会が開かれているのを知ったのはラッキーだった。昼間のスケジュールに余裕を持っていたので、とことこ出かけ、大満足したというわけ。

 ニューボンド・ストリートへ向かうオックスフォード・ストリートには、有名なHMVがある。ビートルズのデモ・テープをこのHMVに持ち込み、ジョージ・マーティンのパーラフォンとのコネクションを得るに至ったというエピソードがあるのだ。
 このHMVはいちど閉店したが、近年再開し、そのセレモニーにはポールも参加したそうだ。



 特に買う物もないが、とりあえず店内を覗き、トム・ペティのコーナーをチェック。
 [An American Tresure] は2枚バージョンではあるが、たくさん置いてあった。そして正規ではないライブ音源も色々。ちょっと買いそうになったが、もう持っているような気もするので、自重した。
 コレクションとして、買っても良かったかなと、今すこし思っている。


The Left Banke2018/10/21 21:53

 昨日は、Heartbreaker's Japan Party 主催の第65回オフ会、トム・ペティの誕生日を祝っての Tom Petty Day に参加してきた。
 美術センス優れた飾り付けや、構成力に富む主催者さんの仕切り、そしてトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズを愛する同士たちに囲まれて、楽しいひとときを過ごした。

 今回は、特別企画として四つのテーマに沿ったプレゼンが行われ、とても印象的だった。
 テーマはトム・ペティのアーカイブ(希少音源),歌詞,ギター,そしてビジュアル。ビジュアルは私がプレゼンした。好評だったと思う。
 ほぼふざけた内容の私に対し、他のお三方のプレゼンはとても勉強になるないようでもあり、とても良かった。

 トム・ペティの希少音源の中で、珍しい演奏曲目や、珍しいカバー曲が紹介された。
 その中にあったのが、"Pretty Ballerina" という曲。1999年にトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズがライブでカバーした。
 オリジナルは、ザ・レフト・バンク。

 レフト・バンク ― どこかで聴いたことがある。咄嗟に思い出させないで入ると、「バロック・ロック」という言葉が出てきた。
 ああ、そうだ、1966年 "Walk Away Renée" のバンドだ。



 私はこの曲を、フォー・トップスのカバーの方で先に知っていた。
 そのオリジナルがレフト・バンクであり、早熟の天才だったマイケル・ブラウンによって作られたということは、ボブ・ディランの [Theme Time Radio Hour] で知った。
 どれほどブラウンが早熟の天才だったかというと、1966年の時点で17歳であり、つまり生年は1949年、トム・ペティとは一歳しか違わなかったことでも分かる。
 ブラウンは、2015年に65歳で亡くなっている。

 

 さっそく、CDを注文した。オリジナル・アルバムは現在新品ではないようで、コンピレーション・アルバムになるが、楽しみだ。
 TP&HBを聞いていると、レフト・バンクやカウント・ファイブなど、様々な音楽を知るきっかけにもなる。