Joe Brown2023/07/12 19:55

 CFGこと「コンサート・フォー・ジョージ」に出演しているミュージシャンたちは、ほとんどが説明無用の有名人だが、ジョー・ブラウンに関しては少し説明が必要かも知れない。この、ジョー・ブラウンこそが、CFG 最大の感動ポイントの重要人物なので、なおさらだ。

 ブラウンは1941年生まれのイングランド人。ビートルズと同じ年代で、ほんの少し先にデビューしている。ロックンロール・バンド・シンガーとして活躍して、長くそのキャリアを重ねている。エレキギターの名手でもあり、UKでは広く知られたミュージシャンだ。
 ちなみに、彼が1921年の映画音楽 "The Sheik of araby" を1961年にロックンロール版として歌ったのを聴いたのがレコード・デビュー前のビートルズだった。



 1962年1月に、ビートルズがデッカのオーディションを受けて落ちるという有名なエピソードがあるが、このときジョージがリード・ヴォーカルになって歌ったのが、この "The Sheik of araby" であり、その録音は [Anthology] で有名になった。



 ジョージとブラウンは、ヘンリー・オン・テムズのご近所さんとして非常に親しかった。家族ぐるみの付き合いで、娘のサム・ブラウンのことは幼い頃からよく知っていたし、ダニーもまた、ブラウン一家とは非常に親密な関係で、CFG からもその雰囲気が良く伝わる。
 こちらは、1988年にカール・パーキンス・トリビュートとしてジョージ、ブラウン、パーキンスが共演した映像。ちょこっとエリック・アイドルが登場するのがご愛敬だ。ジョージというのは、自分自身よりも、友人のために演奏するとリラックスして良いパフォーマンスを見せるタイプである。



 ジョー・ブラウンがジョージと公私ともに親しく、家族ぐるみの絆があったことや、娘のサム・ブラウンがジョージ生涯最後の録音に参加していることをを踏まえてCFG を鑑賞すると、その感動具合がぐっと上がる。

 それにしても、劇場上映版のセットリストは、歯抜けだらけだ。
 断然「完全版」がお薦めなので、中古でも何でも良いので、完全版を手に入れて欲しい。"Wah-Wah" って劇場版でカットされていたっけ?あまりにも名演奏過ぎて、絶対カットされようが無いと思っていたのだが…

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