Wilburys Reunion2023/07/24 20:37

 CFG こと「コンサート・フォー・ジョージ」では、様々な奇跡のコラボレーションが実現したがその最大の物は、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズに、ジェフ・リン、そしてジョージの代理としてのダニーが加わった、トラヴェリング・ウィルベリーズの reunion ―― "Handle with Care" のパフォーマンスだった。

 トラヴェリング・ウィルベリーズは、1988年の春、ジョージがプロデューサーのジェフ・リンと急遽シングルB面用の曲を録音する必要に迫られ、たまたま一緒に食事をしていたロイ・オービソンも誘い、スタジオを借りるためにボブ・ディランに電話したら快諾され、ジョージがギターをトムさんの自宅に取りに行きがてら、トム・ペティも誘ったため、この五人が奇跡的に集い、"Handle with Care" が作られたという、歴史的大事件を発端とする。
 ディラン邸で五人揃って楽しく曲ができあがったついでに、さらなる数の録音をしてアルバムを発売するに至ったのが、[Volume One] であり、ロイ・オービソンの死後に四人で作ったのが [Volume Three] である。



 ウィルベリーズはライブ活動をしなかったので、その曲のライブ演奏は基本的にだれもしなかったが(ディランが個人的に "Congratuations" を演奏をしたことはある)、とうとう CFG において、"Handle with Care" の演奏となったのだ。
 ハートブレイカーズはもちろん手練れ揃いであり、マイク・キャンベルによるジョージ・スライドの再現は完璧、スコット・サーストンによるハーモニカもしっかり仕事をしている。
 トムさん、ジェフ、ダニーが揃っていることだけでも涙ものなのに、オリジナル・ウィルベリーズでドラムスを担当したジム・ケルトナー(サイドベリー Sidebury と言う。これはハートブレイカーズに対する、Sidebreakers に由来するジョーク)と、パーカッショニスト,レイ・クーパーも揃っているのだから、完璧だ。
 CFG で演奏されたという情報だけでも泣きそうだったし、その映像をみたらもう号泣だし、その後トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのライブでお馴染みのナンバーとなって、ライブ映像もあるし、私も何度か生で聞くことができた。
 "Handle with Care" のカバーも続出し、バンドがいくつか集まってコラボとなれば、この曲が選ばれる。まさに、"Handle with Care" は、友情の象徴である。友情の素晴らしさ、尊さ、友人の愛しさを優しく歌い上げ、讃える名曲。CFG の中でも最高潮にみどころの一つだろう。

 さぁ、CFG のスクリーン上映まであとわずか!この機会を逃すな!そして完全版のソフトを手に入れて映画を上回る感動を得るのだ!

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