R.I.P. D. Duck Dunn2012/05/14 21:03

 ドナルド・ダック・ダンの突然の訃報に、心底驚いている。職場で新聞を見て、思わず息をのんでしまった。
 東京のブルーノートでの公演を終え、帰国するという日の朝、眠ったまま息を引き取っていたとのこと。盟友,親友のスティーヴ・クロッパーがファンたちに報告してくれた。亡くなったホテルは、私の職場にも近いようだ。
 最近、こういう話題が多いのだが、ダック・ダンの訃報はことさら衝撃的だ。

 アメリカ・ツアー中の、TP&HBの楽屋に姿を現したのは、つい先日 ― 5月2日フロリダ州エステロでのこと。TP&HBのホームページにも、詳しく載っている。

Estero FL. US

 トムやマイク、ベンモントがフロリダから出てきたばかりのお上りさんだった頃から、お世話になったり、一緒に仕事をしたり、なにかと縁のあったTP&HBと、ダック・ダン。
 このフロリダでのライブでは、ひとまずハートブレイカーズが "Runnin' down a dream" を演奏し終えて、いったんバックステージに引っ込むと、ダック・ダンが奥さんと一緒に来ていたそうだ。ハグしたり、笑ったり、ジョークを飛ばしたり、つかの間の楽しい時間を過ごした、旧友たち。
 そして、オーディエンスのハートブレイカーズを呼ぶ声がたかまり、ステージに戻る ― 

waving goodbye to Dunn and his wife with promises to stay in touch.

"Good to see those boys," Duck said with a chuckle.




 ― これが本当のさようならになってしまうなんて。
 この記事をもう一度読み返して、私は少し混乱してしまった。この記事が上がったときから、文章はこうなっていただろうか…?!今日になって、書き換えられたのではないかという感覚すら覚える。

 私にとってのダック・ダンと言えば、ブルース・ブラザーズ・バンドであり、さらに、「ボブ・フェスト」の時もベースを弾く姿が印象的だった。リハーサル不足気味のこのライブの最中、アタフタするG.E.スミスに、なにやら譜面台に載った紙を指さして教えてくれていた姿が、目に焼き付いている。
 どうか、安らかに。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログの制作者名最初のアルファベット半角大文字2文字は?

コメント:

トラックバック