サントリー・ホール 40周年記念 ガラ・コンサート ― 2026/11/01 23:03
昨日、サントリー・ホールの40周年記念 ガラ・コンサートに行ってきた。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、リッカルド・ムーティ指揮、コンチェルト・ピアニスト内田光子。まさに今、考えうる最高の取り合わせ、アベンジャーズというか、トラベリング・ウィルベリーズというか。
しかも注意書きには「当日は、セミフォーマル(準礼装)またはインフォーマル(略礼装)を目安とする服装でご来場ください。」とある。実のところ、私はクラシックのコンサートは特にカジュアルなものでない限り、こうあるべきだと、常々思っていた。タキシードとまではいわないが、男性はジャケット必須にしてほしい。
たしかCOVID19前のポリーニか、内田光子だったか、夜のサントリー・ホールなのに、異常に汚らしい格好で場違いなバックパックを背負った輩が居て、張り倒したい気持ちになった。あれはあれで主張があるのだろうが、演奏家にも聴衆にも失礼だ。今はユニクロにもスーツが売っている時代。無茶な話ではないだろう。
そのような訳で私も気合を入れてハイヒールをはいた。着物の女性はもちろん、羽織袴や、タキシードを決めた紳士たち、おしゃれした女性たち。私の隣の居住まいの良い男性もいい匂いをさせていてよかった。
曲目はベートーヴェンの序曲「コリオラン」、ピアノ協奏曲4番、後半が林光の「三つの映画音楽」、そしてモーツァルトの交響曲40番。
通常、モーツァルトとベートーヴェンの順番が逆だろう。しかし、今回はサントリー・ホール40周年記念なので、意図的に交響曲40番を持ってきたに違いない。
プログラムとしてはちょっと拍子抜けるので、アンコールに良い曲を持ってくるのだろうと思ったら、そのとおりだった。
先にプログラムの感想を言えば、これぞ世界最高峰のオーケストラというウィーンフィル。拝みたくなった。なにせチケットが取れないことでも有名だ。ウィーンに行ったって聞けるものではない。完璧な統制と調和、隙のない細やかな演奏で何かを考える隙を与えない。
ムーティは思っていた通りの人で、本番の指揮台ではあまりやることがないのだろう。練習での指導を確かめるようにオケを導いていた。
そして、内田光子である。世界屈指の天才ピアニストだ。コンチェルトというと、モーツァルトの弾き振りが有名だが、ムーティ相手に余裕綽々なベートーヴェンを聞かせてくれた。実に軽やかで、気負った雰囲気が微塵もない。顔芸で苦悶の表情を浮かべたり、泣きながらピアノを弾く連中なぞ、野暮ってもので、この涼しい顔した、知的でチャーミングが演奏の前には、ため息しか出ない。
アンコールの前にムーティが英語でコメントをした。ホールの良さを褒め称え、40周年を祝う言葉。そしてアンコールは何が良いかを考えたのだが、「あのヘタな拍手で例の(父の)曲をよく演奏できると思うのですが」と笑いを取り、今回はヨハンではなく、その弟、ヨーゼフ・シュトラウスの曲をやると言う。父親や、兄よりもメランコリックな曲をだという。「天体の音楽 Sphärenklänge」ー 確かに、ニューイヤー・コンサートで散々聞かされる能天気なワルツやポルカとは一味違った、素敵な曲だった。
まったく贅沢なコンサートを味わえて満足である。当たり前だが、これだけの顔ぶれが揃えば、チケットの値段もとんでもないことになっている。これまで、私がコンサートのチケットとして払ったもので最も高額なのは、ストーンズの日本公演か、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのファンクラブ限定、前から15列目まで保証チケットだったが、それらを足しても今回のガラ・コンサートには及ばない。
それにしたって、こんな豪華なコンサートはそうそう無いだろう。かなりの散財だったが、後悔はしていない。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、リッカルド・ムーティ指揮、コンチェルト・ピアニスト内田光子。まさに今、考えうる最高の取り合わせ、アベンジャーズというか、トラベリング・ウィルベリーズというか。
しかも注意書きには「当日は、セミフォーマル(準礼装)またはインフォーマル(略礼装)を目安とする服装でご来場ください。」とある。実のところ、私はクラシックのコンサートは特にカジュアルなものでない限り、こうあるべきだと、常々思っていた。タキシードとまではいわないが、男性はジャケット必須にしてほしい。
たしかCOVID19前のポリーニか、内田光子だったか、夜のサントリー・ホールなのに、異常に汚らしい格好で場違いなバックパックを背負った輩が居て、張り倒したい気持ちになった。あれはあれで主張があるのだろうが、演奏家にも聴衆にも失礼だ。今はユニクロにもスーツが売っている時代。無茶な話ではないだろう。
そのような訳で私も気合を入れてハイヒールをはいた。着物の女性はもちろん、羽織袴や、タキシードを決めた紳士たち、おしゃれした女性たち。私の隣の居住まいの良い男性もいい匂いをさせていてよかった。
曲目はベートーヴェンの序曲「コリオラン」、ピアノ協奏曲4番、後半が林光の「三つの映画音楽」、そしてモーツァルトの交響曲40番。
通常、モーツァルトとベートーヴェンの順番が逆だろう。しかし、今回はサントリー・ホール40周年記念なので、意図的に交響曲40番を持ってきたに違いない。
プログラムとしてはちょっと拍子抜けるので、アンコールに良い曲を持ってくるのだろうと思ったら、そのとおりだった。
先にプログラムの感想を言えば、これぞ世界最高峰のオーケストラというウィーンフィル。拝みたくなった。なにせチケットが取れないことでも有名だ。ウィーンに行ったって聞けるものではない。完璧な統制と調和、隙のない細やかな演奏で何かを考える隙を与えない。
ムーティは思っていた通りの人で、本番の指揮台ではあまりやることがないのだろう。練習での指導を確かめるようにオケを導いていた。
そして、内田光子である。世界屈指の天才ピアニストだ。コンチェルトというと、モーツァルトの弾き振りが有名だが、ムーティ相手に余裕綽々なベートーヴェンを聞かせてくれた。実に軽やかで、気負った雰囲気が微塵もない。顔芸で苦悶の表情を浮かべたり、泣きながらピアノを弾く連中なぞ、野暮ってもので、この涼しい顔した、知的でチャーミングが演奏の前には、ため息しか出ない。
アンコールの前にムーティが英語でコメントをした。ホールの良さを褒め称え、40周年を祝う言葉。そしてアンコールは何が良いかを考えたのだが、「あのヘタな拍手で例の(父の)曲をよく演奏できると思うのですが」と笑いを取り、今回はヨハンではなく、その弟、ヨーゼフ・シュトラウスの曲をやると言う。父親や、兄よりもメランコリックな曲をだという。「天体の音楽 Sphärenklänge」ー 確かに、ニューイヤー・コンサートで散々聞かされる能天気なワルツやポルカとは一味違った、素敵な曲だった。
まったく贅沢なコンサートを味わえて満足である。当たり前だが、これだけの顔ぶれが揃えば、チケットの値段もとんでもないことになっている。これまで、私がコンサートのチケットとして払ったもので最も高額なのは、ストーンズの日本公演か、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのファンクラブ限定、前から15列目まで保証チケットだったが、それらを足しても今回のガラ・コンサートには及ばない。
それにしたって、こんな豪華なコンサートはそうそう無いだろう。かなりの散財だったが、後悔はしていない。
ピーター・バラカン ケルト音楽特集 ― 2026/10/26 21:46
2026年10月17日に大田区民ホールアプリコで開かれた、「ケルト音楽特集」と題されたピーター・バラカンさんの講演会に参加してきた。大田区に行ったのは何年ぶりだろう?
バラカンさんの講演というよりは、ほぼDJ 大会。つべこべいわずに、イカしたケルティック・ミュージックをどんどん紹介してくれるので嬉しい。
冒頭はアコーディオン奏者の、シャロン・シャノンが登場した。去年のケルティック・クリスマスでも彼女の演奏は楽しんだ。
シャロン・シャノンで印象的な演奏…というか、セッション?アイルランドのゴールウェイでのミュージック・フェスティバルの様子が、大盛り上がりで気に入っている。
この動画を見た時、てっきり元々アイルランドの曲を、スティーヴ・アールがカバーしたのかと思ってしまった。もちろん逆で、2000年にスティーヴ・アールが名作アルバム [Transcendental Blues] を作った時に、彼のオリジナル曲である “Galway Girl” に、シャロン・シャノンが参加したのだ。アイルランドにすっかり馴染んでいる。
先日亡くなったドーナル・ラニーも、The Bothly Bandの創設メンバーとして紹介された。ギリシャの楽器であるブズーキがアイリッシュ・ミュージックに定着したのは、彼の友達がブズーキを持ち帰ってくれたのが、きっかけだそうだ。個人的にはバンジョーよりはブズーキのほうが好みなので、彼の作ったきっかけに感謝するべきだろう。
Bothty Bandはおなじみの “Kesh Jig” からのセット。マット・モロイの頭髪に言及されるのはお約束。それにしても凄まじいフルートの演奏だ。人間離れしている。
現代ケルティック・ミュージックを語る上でチーフテンズは欠くことは出来ないが、今回紹介されたのはシンネイド・オコーナーとの共演で、これが凄まじく迫力があってよかった。シンネイドはとても若く、底力がある。彼女の音楽のことは知らないが、これはすごい。
バラカンさん曰く、ケルトのダンス・チューンは、ロックとの親和性が高いとのこと。まさにそれこそ、私がケルティック・ミュージックが好きな理由だ。
後半はヴァン・モリソンやザ・ポーグスなどで締めた。
個人的には、ルナサも入れてほしかったなぁと思ったが、十分満足な約90分だった。
バラカンさんの講演というよりは、ほぼDJ 大会。つべこべいわずに、イカしたケルティック・ミュージックをどんどん紹介してくれるので嬉しい。
冒頭はアコーディオン奏者の、シャロン・シャノンが登場した。去年のケルティック・クリスマスでも彼女の演奏は楽しんだ。
シャロン・シャノンで印象的な演奏…というか、セッション?アイルランドのゴールウェイでのミュージック・フェスティバルの様子が、大盛り上がりで気に入っている。
この動画を見た時、てっきり元々アイルランドの曲を、スティーヴ・アールがカバーしたのかと思ってしまった。もちろん逆で、2000年にスティーヴ・アールが名作アルバム [Transcendental Blues] を作った時に、彼のオリジナル曲である “Galway Girl” に、シャロン・シャノンが参加したのだ。アイルランドにすっかり馴染んでいる。
先日亡くなったドーナル・ラニーも、The Bothly Bandの創設メンバーとして紹介された。ギリシャの楽器であるブズーキがアイリッシュ・ミュージックに定着したのは、彼の友達がブズーキを持ち帰ってくれたのが、きっかけだそうだ。個人的にはバンジョーよりはブズーキのほうが好みなので、彼の作ったきっかけに感謝するべきだろう。
Bothty Bandはおなじみの “Kesh Jig” からのセット。マット・モロイの頭髪に言及されるのはお約束。それにしても凄まじいフルートの演奏だ。人間離れしている。
現代ケルティック・ミュージックを語る上でチーフテンズは欠くことは出来ないが、今回紹介されたのはシンネイド・オコーナーとの共演で、これが凄まじく迫力があってよかった。シンネイドはとても若く、底力がある。彼女の音楽のことは知らないが、これはすごい。
バラカンさん曰く、ケルトのダンス・チューンは、ロックとの親和性が高いとのこと。まさにそれこそ、私がケルティック・ミュージックが好きな理由だ。
後半はヴァン・モリソンやザ・ポーグスなどで締めた。
個人的には、ルナサも入れてほしかったなぁと思ったが、十分満足な約90分だった。
Origins 1971-1978 ― 2026/10/03 20:29
Americana Honors & Awardsでの Lifetime Achievement Awardと時を同じくして、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの公式ホームページで、新たなボックスセットの発売が発表された。題して、[Origins 1971 - 1978] ー バンドのデビュー50周年を記念して、初期のアルバムと同時代の未発表音源や、テレビ出演映像などを組み合わせた豪華なボックスだ。
一番大きいのはもちろん LPセットだが、私はLPを集める趣味がないので、CD4枚、DVD1枚のフォーマットを公式ショップで購入した。果たして、Amazon Japanで注文したほうが早く届くのかどうか分からないが、ここ最近は公式ショップで注文するクセがついている。
スタンも交えて、オリジナル・ハートブレイカーズの面々が揃ってインタビューに答えいる!これもひとえにマイクがスタンに連絡をとって良好な関係を復活させたおかげだろう。
トムさんとマイクのインタビューの声が交互に出てくると、毎回あまりにも声と喋り方が似すぎてて、本当にびっくりする。
今回のボックス、ぱっと見なにが良いって、ビジュアルが素晴らしい。若くて美形なトムさんを素晴らしくフィーチャーしたのが大成功だ。観世音菩薩よろしく、後光を放つトムさん…!美しい!
前のボックスセットだったフィルモアは、内容は文句なしに良かったが、ボックスのデザインはいまいち。あのテイストのイラストはTP&HBの容姿の良さを伝えきれていなかった。
その点、今回の [Origins] はメンバー全員が20代という若さを武器に、デビューしたての尖った雰囲気も良く出ている。これは実物を見る前に歴代のボックスでも No. 1のデザインだ。
DVD は1978年、BBC の “Old Grey Whistle Test” ー これまで、YouTubeなどで見ていたものが、いよいよ公式になる!これは本当に嬉しい。これを期に、TP&HBのテレビ放映されたライブが公式になると嬉しい。特に “Story Tellers” !
CDの4枚のうち2枚は、ファースト・アルバムと、セカンド・アルバムの50周年盤で、特に曲目が加わるわけではない。1枚は1977年のライブで、もう1枚は録音されたものの、アルバムには収録されなかったものを集めた [No Sleep Til L.A.] 。良心的なことに、公式ではこの [No Sleep Til L.A.] のみのCDも販売されている。
この未収録曲からミュージック・ビデオが発表されたのが、”Parade of Loons” なのだが… うーん、ビデオの出来としては、これはいまいち。
楽しいビデオと言いたいところだが、全体にばっちい感じが受け付けない。潔癖な日本で生まれ育っているので、こういう汚いのが笑えない。TP&HBのカートゥーンも…まぁアメリカだから仕方がないけど、キャラ化が異常な日本人にとっては、どうでもいいかなぁ…
気を取り直して。ボックス [Origins] の発売は11月6日。今から届くのがとても楽しみだ。
一番大きいのはもちろん LPセットだが、私はLPを集める趣味がないので、CD4枚、DVD1枚のフォーマットを公式ショップで購入した。果たして、Amazon Japanで注文したほうが早く届くのかどうか分からないが、ここ最近は公式ショップで注文するクセがついている。
スタンも交えて、オリジナル・ハートブレイカーズの面々が揃ってインタビューに答えいる!これもひとえにマイクがスタンに連絡をとって良好な関係を復活させたおかげだろう。
トムさんとマイクのインタビューの声が交互に出てくると、毎回あまりにも声と喋り方が似すぎてて、本当にびっくりする。
今回のボックス、ぱっと見なにが良いって、ビジュアルが素晴らしい。若くて美形なトムさんを素晴らしくフィーチャーしたのが大成功だ。観世音菩薩よろしく、後光を放つトムさん…!美しい!
前のボックスセットだったフィルモアは、内容は文句なしに良かったが、ボックスのデザインはいまいち。あのテイストのイラストはTP&HBの容姿の良さを伝えきれていなかった。
その点、今回の [Origins] はメンバー全員が20代という若さを武器に、デビューしたての尖った雰囲気も良く出ている。これは実物を見る前に歴代のボックスでも No. 1のデザインだ。
DVD は1978年、BBC の “Old Grey Whistle Test” ー これまで、YouTubeなどで見ていたものが、いよいよ公式になる!これは本当に嬉しい。これを期に、TP&HBのテレビ放映されたライブが公式になると嬉しい。特に “Story Tellers” !
CDの4枚のうち2枚は、ファースト・アルバムと、セカンド・アルバムの50周年盤で、特に曲目が加わるわけではない。1枚は1977年のライブで、もう1枚は録音されたものの、アルバムには収録されなかったものを集めた [No Sleep Til L.A.] 。良心的なことに、公式ではこの [No Sleep Til L.A.] のみのCDも販売されている。
この未収録曲からミュージック・ビデオが発表されたのが、”Parade of Loons” なのだが… うーん、ビデオの出来としては、これはいまいち。
楽しいビデオと言いたいところだが、全体にばっちい感じが受け付けない。潔癖な日本で生まれ育っているので、こういう汚いのが笑えない。TP&HBのカートゥーンも…まぁアメリカだから仕方がないけど、キャラ化が異常な日本人にとっては、どうでもいいかなぁ…
気を取り直して。ボックス [Origins] の発売は11月6日。今から届くのがとても楽しみだ。
Americana Honors & Awards / Lifetime Achievement Award ― 2026/09/21 19:51
9月16日、ナッシュヴィルで行われた [Americana Honors & Awards] の授賞式で、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズが “Lifetime Achievement Award” を受賞した。
この手の受賞はよくある話だが、今回大きな話題となったのが、2017年のトムの死後、初めてハートブレイカーズのメンバーが勢揃いした、つまり再結成したことだった。しかもオリジナル・メンバーの一人である、スタン・リンチも加えての、現在出来うる限り完全なリユニオンだった。
この模様はライブ・ストリーミングで配信された。ハートブレイカーズの登場は冒頭である。
TP&HBのファンは多いに盛り上がった。 … が!!私個人的にはいま一歩…!という奇妙な感触が残った。しばらくその姿を見なかったスコット・サーストンの元気な様子も見られたし、スタンとスティーヴ両ドラマーの熱い抱擁も見られた!それなのにこの奇妙な感触は何だろう…?
理由の一つは、まずトムの代役であるクリス・ステープルトンだろう。彼自身はカントリー・ミュージックの大物でけっして遜色ない人選なのだが、どうも私の好みではないのだ。どうせなら生前のトムさんともっと密接に関わっていた人、例えばジェイコブ・ディランとかのほうが、私の気分はアガったと思う。
そしてもう一つが、会場に漂う「ド」カントリーな雰囲気だ。私はピュアすぎるドカントリーが苦手。あのスタイルのダサさや、音楽の能天気さ、マッチョなスタイルに、イラっときてしまう。会場の客席にはぞっとするようなヌーディースーツの人々が何人もいる。これがどうも私には合わなかった。
せっかくのハートブレイカーズ再結成なのに、私だけがこうもカントリー臭にやられて感動しきれなかったのは、場所の問題もある。ナッシュヴィルは音楽産業の聖地だが、要するにカントリーの聖地なのだ。トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズも無論カントリー・ロックを演奏するバンドでもあるが、それ以上に私にとってはロックンロールで、フォーク・ロックで、ブルース・ロックで、唯一無二のハートブレイカーズ。カントリーの能天気さとはちょっと違うバンドとして捉えている。うーん、惜しい。
クリス・ステープルトンは悪くないけど、マイクが全部歌ってくれて構わないのに、と思う、マイク・ファンの私だった。
パフォーマンスの後、トムさんの代わりに娘のエイドリアがスピーチ。長すぎてやや何言ってるのか分からない。ベンモントのスピーチは、杖をつく姿が痛々しすぎる。確か、膝が悪いんだと思う。例の鎮痛剤なんかにやられないよう、養生してほしい。
結局、マイクのスピーチが一番要領を得ていて面白かった。いつからこういう人になったんだ…?!「ライフ・タイム・アウォード?俺はまだ死んでないよ」「今日はロンの誕生日なのでみなさん、さぁどうぞ…!」とか。
もうトムさんは居ないので、昔話の拡張版もマイクの役割である。(トムさんが居た頃は「初めて会ったマイクのギターは1ドルだった」とか酷いこと言っていた)。ハートブレイカーズ結成のきっかけとなるベンモントのセッションを、マイクといっしょに見に来たトムさん。バンドを見るなり、「これは俺のもんだ」とのこと。
ともあれ、ハートブレイカーズが健在で本当に良かった。トムさんと同じように、一人ひとりが掛け替えのない大事なメンバーだ。それぞれの場所で頑張ってほしい。
この手の受賞はよくある話だが、今回大きな話題となったのが、2017年のトムの死後、初めてハートブレイカーズのメンバーが勢揃いした、つまり再結成したことだった。しかもオリジナル・メンバーの一人である、スタン・リンチも加えての、現在出来うる限り完全なリユニオンだった。
この模様はライブ・ストリーミングで配信された。ハートブレイカーズの登場は冒頭である。
TP&HBのファンは多いに盛り上がった。 … が!!私個人的にはいま一歩…!という奇妙な感触が残った。しばらくその姿を見なかったスコット・サーストンの元気な様子も見られたし、スタンとスティーヴ両ドラマーの熱い抱擁も見られた!それなのにこの奇妙な感触は何だろう…?
理由の一つは、まずトムの代役であるクリス・ステープルトンだろう。彼自身はカントリー・ミュージックの大物でけっして遜色ない人選なのだが、どうも私の好みではないのだ。どうせなら生前のトムさんともっと密接に関わっていた人、例えばジェイコブ・ディランとかのほうが、私の気分はアガったと思う。
そしてもう一つが、会場に漂う「ド」カントリーな雰囲気だ。私はピュアすぎるドカントリーが苦手。あのスタイルのダサさや、音楽の能天気さ、マッチョなスタイルに、イラっときてしまう。会場の客席にはぞっとするようなヌーディースーツの人々が何人もいる。これがどうも私には合わなかった。
せっかくのハートブレイカーズ再結成なのに、私だけがこうもカントリー臭にやられて感動しきれなかったのは、場所の問題もある。ナッシュヴィルは音楽産業の聖地だが、要するにカントリーの聖地なのだ。トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズも無論カントリー・ロックを演奏するバンドでもあるが、それ以上に私にとってはロックンロールで、フォーク・ロックで、ブルース・ロックで、唯一無二のハートブレイカーズ。カントリーの能天気さとはちょっと違うバンドとして捉えている。うーん、惜しい。
クリス・ステープルトンは悪くないけど、マイクが全部歌ってくれて構わないのに、と思う、マイク・ファンの私だった。
パフォーマンスの後、トムさんの代わりに娘のエイドリアがスピーチ。長すぎてやや何言ってるのか分からない。ベンモントのスピーチは、杖をつく姿が痛々しすぎる。確か、膝が悪いんだと思う。例の鎮痛剤なんかにやられないよう、養生してほしい。
結局、マイクのスピーチが一番要領を得ていて面白かった。いつからこういう人になったんだ…?!「ライフ・タイム・アウォード?俺はまだ死んでないよ」「今日はロンの誕生日なのでみなさん、さぁどうぞ…!」とか。
もうトムさんは居ないので、昔話の拡張版もマイクの役割である。(トムさんが居た頃は「初めて会ったマイクのギターは1ドルだった」とか酷いこと言っていた)。ハートブレイカーズ結成のきっかけとなるベンモントのセッションを、マイクといっしょに見に来たトムさん。バンドを見るなり、「これは俺のもんだ」とのこと。
ともあれ、ハートブレイカーズが健在で本当に良かった。トムさんと同じように、一人ひとりが掛け替えのない大事なメンバーだ。それぞれの場所で頑張ってほしい。
Real Love 2025 ― 2026/09/16 20:01
すっかり素通りしていたのだが、去年2025年に、ビートルズの長編ドキュメンタリー作品、[The Beatles Anthology] が修復、リマスターされてディズニープラスから配信されている・・・らしい。
どうしてビートルズはディズニーと組むのだろうか?とても気に食わないので全く見ていない。アンソロジーは発表当時や、DVD化された時に刷り込むように見たので、まぁいいやという感じ。
ところが、YouTubeに “Real Love” の2025年バージョンが公開されていたので、これは聞かなきゃ、見なきゃ。アンソロジーで初公開されたものは玉石混交なのだが、”Real Love” は好きな方の楽曲。よく出来たロック・バラードだと思う。
さて、2025年最先端技術を駆使した “Real Love” やいかに?
画像が鮮やかになったことはもちろんだが、音声 ー 特にジョンの声が変わったと思う。もともとのカセットテープの音はとても貧弱な音だったはずで、発表された当時も「幽霊のような声」と評されたものだ。それが今回、高度な技術を駆使してもっとジョンがちゃんと歌っているようにブラッシュアップした ー らしい。
しかし、どうにも「ジョンってこういう声だっけ?」という違和感が拭えない。オリジナルが耳に馴染んでいるので、別人のように感じるのだろうか。
それにしてもジョージのスライド・ギターは冴え渡っている。ほかのどんなサウンドより、ジョージのスライド・ギターが頭抜けて素晴らしく聞こえるのだ。
これを期に “Real Love” のカバーをしている動画などを探してみた。まずは私好みのバンド編成で。カバーしているのはたいていビートルズのカバー・バンド。最初の方は、良いかな?と思うのがだ、スライド・ギターの出番になると、あまりの落差に最後まで聞く気力を失う。やっぱりジョージの凄腕ギターに耳が慣れると、マイク・キャンベル級の名手でないと太刀打ちできない。
バンドではなく、アコースティックな演奏でのカバーや、デュオなどもあったが、こうなると当たり前だが、トム・オデールほど素晴らしい演奏には行き着かない。これはさすがだ。私はトム・オデールの苦しそうに一生懸命歌う感じが大好きなのだが、まさにその真骨頂というところだろう。
はて、私は苦しそうに歌う長金髪が好きなのか…?
どうしてビートルズはディズニーと組むのだろうか?とても気に食わないので全く見ていない。アンソロジーは発表当時や、DVD化された時に刷り込むように見たので、まぁいいやという感じ。
ところが、YouTubeに “Real Love” の2025年バージョンが公開されていたので、これは聞かなきゃ、見なきゃ。アンソロジーで初公開されたものは玉石混交なのだが、”Real Love” は好きな方の楽曲。よく出来たロック・バラードだと思う。
さて、2025年最先端技術を駆使した “Real Love” やいかに?
画像が鮮やかになったことはもちろんだが、音声 ー 特にジョンの声が変わったと思う。もともとのカセットテープの音はとても貧弱な音だったはずで、発表された当時も「幽霊のような声」と評されたものだ。それが今回、高度な技術を駆使してもっとジョンがちゃんと歌っているようにブラッシュアップした ー らしい。
しかし、どうにも「ジョンってこういう声だっけ?」という違和感が拭えない。オリジナルが耳に馴染んでいるので、別人のように感じるのだろうか。
それにしてもジョージのスライド・ギターは冴え渡っている。ほかのどんなサウンドより、ジョージのスライド・ギターが頭抜けて素晴らしく聞こえるのだ。
これを期に “Real Love” のカバーをしている動画などを探してみた。まずは私好みのバンド編成で。カバーしているのはたいていビートルズのカバー・バンド。最初の方は、良いかな?と思うのがだ、スライド・ギターの出番になると、あまりの落差に最後まで聞く気力を失う。やっぱりジョージの凄腕ギターに耳が慣れると、マイク・キャンベル級の名手でないと太刀打ちできない。
バンドではなく、アコースティックな演奏でのカバーや、デュオなどもあったが、こうなると当たり前だが、トム・オデールほど素晴らしい演奏には行き着かない。これはさすがだ。私はトム・オデールの苦しそうに一生懸命歌う感じが大好きなのだが、まさにその真骨頂というところだろう。
はて、私は苦しそうに歌う長金髪が好きなのか…?
スターボー / ハートブレイク太陽族 ― 2026/09/09 19:59
音大の仲間は、いまでもとても親しい友人たちだ。
どの仲間もべらぼうに音楽好きだが、どんな音楽が好きかは千差万別だった。そして互いがどんな音楽が好きなのかは、良く理解している。
そんな音大仲間のひとりが、「ぜったい、ぶちの好みだ」と言って紹介してくれたのがスターボー。レインボーならぬ、スター(星)ボーだそうだ。
いきなり曲を聴くと歌唱が始まって2秒で停止すること間違いないので、先にコンセプトをWikipediaから引用しておく。
太陽系第10惑星「スターボー」から脱出し、地球に「A・I(愛)」を伝えるためにやってきた性別不明の3人組アイドル。衣装に関しては若き三銃士をイメージした宇宙的なコスチュームが採用され、髪型もこの当時の若年の男性の時流を意識した刈上げのテクノカット、更に態度も無表情・無口と、徹底して性別不明で非人間的なイメージを演出。ただし、ラジオ出演した際には「悪い地球人にさらわれた母親を探しに男装して来た」という発言(設定)も明かされている。
設定だけでもやっちまった加減がハンパないが、時は1982年。昔はいろんな事があったものだし、今だっておかしなコンセプトはいくらでもあるだろう。
これを踏まえて聴く、テクノ歌謡こと、「ハートブレイク太陽族」。作詞、松本隆。作曲、細野晴臣。
これは酷い。とんでもなく酷いが、かなり笑える。ツッコミどころ満載。設定に無理があるので、歌詞にも無理がある。曲も細野晴臣のわりにはぼんやりした楽曲でいまいち。一番笑ってしまったのは、サビ「なっちまう!なっちまう!」の後にひと節、「熱いぜ太陽の季節」…と付け加える意味が全然わからない。
ついでにライブ映像でダンスも鑑賞。
衣装は三銃士をイメージって、大デュマに謝れ。私は三銃士のファンだ。
40年以上経った今となっては笑うしかないが、松本隆と細野晴臣御大たちにとっては、いわゆる黒歴史。「忘れたい」とか「悪夢」とか、大人たちが作り込んでおいてそれはどうなんだ。三人の女性たちの立場にもなってほしい。
当たり前だが、まったく売れず、この宇宙から来た設定は早々に放棄され、同じグループ名のまま、普通の女性アイドルのヘアスタイルでもう一枚売ったらしい。そちらはべつに面白くもなんともない。
音大の仲間曰く、「マリア四郎以来のヒット」だそうだ。歌の巧さから言えばマリア四郎に失礼だが。ともあれ、カラオケで歌うと盛り上がるだろう。
どの仲間もべらぼうに音楽好きだが、どんな音楽が好きかは千差万別だった。そして互いがどんな音楽が好きなのかは、良く理解している。
そんな音大仲間のひとりが、「ぜったい、ぶちの好みだ」と言って紹介してくれたのがスターボー。レインボーならぬ、スター(星)ボーだそうだ。
いきなり曲を聴くと歌唱が始まって2秒で停止すること間違いないので、先にコンセプトをWikipediaから引用しておく。
太陽系第10惑星「スターボー」から脱出し、地球に「A・I(愛)」を伝えるためにやってきた性別不明の3人組アイドル。衣装に関しては若き三銃士をイメージした宇宙的なコスチュームが採用され、髪型もこの当時の若年の男性の時流を意識した刈上げのテクノカット、更に態度も無表情・無口と、徹底して性別不明で非人間的なイメージを演出。ただし、ラジオ出演した際には「悪い地球人にさらわれた母親を探しに男装して来た」という発言(設定)も明かされている。
設定だけでもやっちまった加減がハンパないが、時は1982年。昔はいろんな事があったものだし、今だっておかしなコンセプトはいくらでもあるだろう。
これを踏まえて聴く、テクノ歌謡こと、「ハートブレイク太陽族」。作詞、松本隆。作曲、細野晴臣。
これは酷い。とんでもなく酷いが、かなり笑える。ツッコミどころ満載。設定に無理があるので、歌詞にも無理がある。曲も細野晴臣のわりにはぼんやりした楽曲でいまいち。一番笑ってしまったのは、サビ「なっちまう!なっちまう!」の後にひと節、「熱いぜ太陽の季節」…と付け加える意味が全然わからない。
ついでにライブ映像でダンスも鑑賞。
衣装は三銃士をイメージって、大デュマに謝れ。私は三銃士のファンだ。
40年以上経った今となっては笑うしかないが、松本隆と細野晴臣御大たちにとっては、いわゆる黒歴史。「忘れたい」とか「悪夢」とか、大人たちが作り込んでおいてそれはどうなんだ。三人の女性たちの立場にもなってほしい。
当たり前だが、まったく売れず、この宇宙から来た設定は早々に放棄され、同じグループ名のまま、普通の女性アイドルのヘアスタイルでもう一枚売ったらしい。そちらはべつに面白くもなんともない。
音大の仲間曰く、「マリア四郎以来のヒット」だそうだ。歌の巧さから言えばマリア四郎に失礼だが。ともあれ、カラオケで歌うと盛り上がるだろう。
Dolly Parton ― 2026/08/26 22:28
カントリー・ミュージックのスター、ドリー・パートンが亡くなった。
私はカントリーには疎いのだが、さすがに彼女は知っている。いろいろなことで有名な人だが(ひつじのドリーとか…)、何と言ってもカバーが超有名曲の作詞作曲、オリジナル・パフォーマーであることで、日本では認知されているのではないだろうか。
私の好みの問題だが、ドリー・パートンのオリジナル・バージョンのほうが、かの有名なカバーよりずっと素晴らしいと思う。前半のシンプルなパートが特に良い。エンディングはフィル・スペクター風のオーバー・プロデューシングであるところが惜しいが、それを差し引いても名曲、名演だ。
カントリーの歌手たちが、トム・ペティの曲をカバーしたアルバム、[Petty Countory] での、”Southern accents” も印象的だった。晩年まで美声は健在だったことを証明している。
このビデオ、よく出来ているが、ドリー・パートンの良さより、トムさんの格好良さが前面に来てしまって困るなぁ。格好良い…
「カントム」こと、[Conversations with Tom Petty] で、たしかトムさんがドリー・パートンに言及しているところがあったと、ぼんやりと覚えていた。具体的にはまったくピンと来なかったので、自分の翻訳を検索したら、アルバム [You’ve gonna get it !] の “Hurt” のところに登場した。曰く、もとはマイクが書いたリフに、トムさんがヴァースとコーラスを書いたのだが、そのコーラスのイメージは、ドリー・パートンだったとのこと。
最高のコーラスだな。このコーラスは大好きだ。ぼくには、ドリー・パートンみたいなイメージがあったんだ。ドリー・パートンの歌みたいな、素敵なサウンドがほしかった。
”Hurt” はもちろん大好きだし、コーラスも格好良いが、どこがどうドリー・パートンなのかはちっとも分からない。ともあれ、トムさんにインスピレーションを与えてくれた、ドリー・パートンに感謝だ。
私はカントリーには疎いのだが、さすがに彼女は知っている。いろいろなことで有名な人だが(ひつじのドリーとか…)、何と言ってもカバーが超有名曲の作詞作曲、オリジナル・パフォーマーであることで、日本では認知されているのではないだろうか。
私の好みの問題だが、ドリー・パートンのオリジナル・バージョンのほうが、かの有名なカバーよりずっと素晴らしいと思う。前半のシンプルなパートが特に良い。エンディングはフィル・スペクター風のオーバー・プロデューシングであるところが惜しいが、それを差し引いても名曲、名演だ。
カントリーの歌手たちが、トム・ペティの曲をカバーしたアルバム、[Petty Countory] での、”Southern accents” も印象的だった。晩年まで美声は健在だったことを証明している。
このビデオ、よく出来ているが、ドリー・パートンの良さより、トムさんの格好良さが前面に来てしまって困るなぁ。格好良い…
「カントム」こと、[Conversations with Tom Petty] で、たしかトムさんがドリー・パートンに言及しているところがあったと、ぼんやりと覚えていた。具体的にはまったくピンと来なかったので、自分の翻訳を検索したら、アルバム [You’ve gonna get it !] の “Hurt” のところに登場した。曰く、もとはマイクが書いたリフに、トムさんがヴァースとコーラスを書いたのだが、そのコーラスのイメージは、ドリー・パートンだったとのこと。
最高のコーラスだな。このコーラスは大好きだ。ぼくには、ドリー・パートンみたいなイメージがあったんだ。ドリー・パートンの歌みたいな、素敵なサウンドがほしかった。
”Hurt” はもちろん大好きだし、コーラスも格好良いが、どこがどうドリー・パートンなのかはちっとも分からない。ともあれ、トムさんにインスピレーションを与えてくれた、ドリー・パートンに感謝だ。
Rod Steward in Connecticut ― 2026/08/16 16:14
アメリカ、デラウェア州在住の友人が、車を5時間運転して、はるばるコネティカット州ハートフォードへ、ロッド・スチュワートのライブを見に行って、とても良かったと報告してくれた。友人曰く、「bucket list のひとつを消化した」そうだ。
数年前、ロッドのライブ映像を見て、あまりのヘロヘロ加減、歌詞さえ怪しいのを見て、ロッドはだめだと見切りをつけてしまい、彼が輝いていた時代の録音を聞く専門になっており、ライブの様子を見ていなかった。
友人の話を聞いて、にわかに興味が湧き、セットリストを確認して、いくつか動画なども見てみることにした。
そもそも、ロッドの「アメリカの懐メロ・コンサート」に嫌気がしていたのだが、実際セットリストを見ても、だいたいアメリカの懐メロでかためているようだ。
友人が行ったコネティカットの時のセットリストはこちらで見ることができる。
Aug 7th 2026 Rod Steward Hartford HealthCare Amphitheater
”Have you ever seen the rain” ってすっかり懐メロなんだなあとしみじみ。バンド編成のバンドの演奏なら聞いてみたいけど、いまのロッドの編成はいまいち。
面白かったのは、”Forever young” に、ケルティック・ミュージックメドレーが挟まれることだ。へぇ、ロッドってそっちの演出入れるんだ!と、感心してしまった。
最初はハイランド・バグパイプの音が使われたので、スコティッシュ。ロッドはロンドン生まれだが、父親はスコットランド出身だ。第一 Steward という姓からしていかにもスコティッシュ。
次にコーラスのお姉さんがアイリッシュ・ステップダンスを披露。こちらはよく練習したらしい。そこへ “Galway girl” を演奏しながら入ってきたのは、本職のケルティック・ミュージシャンだろう。”Galway girl"(スティーヴ・アール) のGalwayはアイルランドのゴールウェイだし、参加ミュージシャンのシャロン・シャノンもアイリッシュ。しかし太鼓にあしらわれているのはスコットランドリーグのセルティック。アイルランドなのか、スコットランドなのかはよく分からないが、とにかくケルトだということだろう。それとも、ロッドがセルティックのファンとか?フットボールのことはよく知らない。
続くダンスチューンは、初心者が最初に習うダンス・チューン、”Kesh Jig”だ。
ロッドとケルティック・ミュージックの取り合わせは初めて知った。彼自身のアイディアなのか、ライブ・プロデューサーのアイディアなのか。ともあれ、ライブでは十分に盛り上がる良い演出だ。
他の曲目はあまりそそられないが、”Maggie May” はさすがにリストにある。
うーん、もうちょっとマンドリンを大きくフィーチャーしてほしいのだが…それほどのマンドリン奏者ではないのか?
ともあれ、友人もこの “Maggie May”が一番良かったとの評価だった。そりゃそうだよね。
友人曰く、スクリーンには反戦メッセージなどもあったとのこと。そこは流石に60年代ロックスターたるもの、びしっとしている。ちょっとロッドを見直した。
数年前、ロッドのライブ映像を見て、あまりのヘロヘロ加減、歌詞さえ怪しいのを見て、ロッドはだめだと見切りをつけてしまい、彼が輝いていた時代の録音を聞く専門になっており、ライブの様子を見ていなかった。
友人の話を聞いて、にわかに興味が湧き、セットリストを確認して、いくつか動画なども見てみることにした。
そもそも、ロッドの「アメリカの懐メロ・コンサート」に嫌気がしていたのだが、実際セットリストを見ても、だいたいアメリカの懐メロでかためているようだ。
友人が行ったコネティカットの時のセットリストはこちらで見ることができる。
Aug 7th 2026 Rod Steward Hartford HealthCare Amphitheater
”Have you ever seen the rain” ってすっかり懐メロなんだなあとしみじみ。バンド編成のバンドの演奏なら聞いてみたいけど、いまのロッドの編成はいまいち。
面白かったのは、”Forever young” に、ケルティック・ミュージックメドレーが挟まれることだ。へぇ、ロッドってそっちの演出入れるんだ!と、感心してしまった。
最初はハイランド・バグパイプの音が使われたので、スコティッシュ。ロッドはロンドン生まれだが、父親はスコットランド出身だ。第一 Steward という姓からしていかにもスコティッシュ。
次にコーラスのお姉さんがアイリッシュ・ステップダンスを披露。こちらはよく練習したらしい。そこへ “Galway girl” を演奏しながら入ってきたのは、本職のケルティック・ミュージシャンだろう。”Galway girl"(スティーヴ・アール) のGalwayはアイルランドのゴールウェイだし、参加ミュージシャンのシャロン・シャノンもアイリッシュ。しかし太鼓にあしらわれているのはスコットランドリーグのセルティック。アイルランドなのか、スコットランドなのかはよく分からないが、とにかくケルトだということだろう。それとも、ロッドがセルティックのファンとか?フットボールのことはよく知らない。
続くダンスチューンは、初心者が最初に習うダンス・チューン、”Kesh Jig”だ。
ロッドとケルティック・ミュージックの取り合わせは初めて知った。彼自身のアイディアなのか、ライブ・プロデューサーのアイディアなのか。ともあれ、ライブでは十分に盛り上がる良い演出だ。
他の曲目はあまりそそられないが、”Maggie May” はさすがにリストにある。
うーん、もうちょっとマンドリンを大きくフィーチャーしてほしいのだが…それほどのマンドリン奏者ではないのか?
ともあれ、友人もこの “Maggie May”が一番良かったとの評価だった。そりゃそうだよね。
友人曰く、スクリーンには反戦メッセージなどもあったとのこと。そこは流石に60年代ロックスターたるもの、びしっとしている。ちょっとロッドを見直した。
I'm Gonna Be (500 miles) ― 2026/08/08 20:52
映画 「ひつじ探偵団 The Sheep Ditective」を見た。UK ひつじモノがすきなのだ。ひつじのショーンとか、最高。そこにこれまた大好きなミステリーが絡むとなれば、見ないわけには行かない。
日本語吹き替えでみたのは間違いだった。後で気づいたのだが、ひつじのモップルの声は、クリス・オダウドだった。しまった!クリス・オダウドとともに、私の好きそうな映画によく出てくるのは、エマ・トンプソン。ほんと、いつ見ても大好きだ。
日本版の予告編にもしっかり使われていたのが、エンディングテーマでもある、”I’m gonna be (500 miles)” ー 1988年、スコットランドの双子デュオである、ザ・プロクレイマズーの大ヒット曲だ。
通常のロックのバックビートとは違い、拍の頭にアクセントを持ってくる独特のノリが格好良く、歌詞のシンプルさ、明るさが良い。さらにコーラスの裏声の使い方が絶妙で、ヒットするのは必然だったと思う。
ここでは、プロクレイマーズ自身が、2008年のライブ8で披露したライブを。スコットランドのエディンバラなので、ナショナル・アンセムのような盛り上がりを見せていて素晴らしい。
他国のバンドがツアーでスコットランドを訪れた際のお約束でもあるようだ。
ここでは、イマジン・ドラゴンズが、スコットランドの音楽フェス、 T in Parkに出演した際の動画。待ってましたの演奏で、観客も大喜びだ。
外国アーチストが海外公演の時に、地元の曲を演奏してくれるのはお決まりのサービスだが、日本においてはそれほど効果的な話を聞かない
ボブ・ディラン with トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズは Sukiyaki song をやったらしいが、いまいちな選曲。昔、ウィーン少年合唱団が日本公演をした時に、「荒城の月」やら、「さくら」やらを歌ったが、これまたイマイチ。
私の提案としては、クラシックだったら当年の大河ドラマのテーマ曲なんて良いのではなかと思う。さらに、ロック、ポップだったら「学園天国」とか?邦楽のことはよく分からないけど、なんとなくそう思う。
日本語吹き替えでみたのは間違いだった。後で気づいたのだが、ひつじのモップルの声は、クリス・オダウドだった。しまった!クリス・オダウドとともに、私の好きそうな映画によく出てくるのは、エマ・トンプソン。ほんと、いつ見ても大好きだ。
日本版の予告編にもしっかり使われていたのが、エンディングテーマでもある、”I’m gonna be (500 miles)” ー 1988年、スコットランドの双子デュオである、ザ・プロクレイマズーの大ヒット曲だ。
通常のロックのバックビートとは違い、拍の頭にアクセントを持ってくる独特のノリが格好良く、歌詞のシンプルさ、明るさが良い。さらにコーラスの裏声の使い方が絶妙で、ヒットするのは必然だったと思う。
ここでは、プロクレイマーズ自身が、2008年のライブ8で披露したライブを。スコットランドのエディンバラなので、ナショナル・アンセムのような盛り上がりを見せていて素晴らしい。
他国のバンドがツアーでスコットランドを訪れた際のお約束でもあるようだ。
ここでは、イマジン・ドラゴンズが、スコットランドの音楽フェス、 T in Parkに出演した際の動画。待ってましたの演奏で、観客も大喜びだ。
外国アーチストが海外公演の時に、地元の曲を演奏してくれるのはお決まりのサービスだが、日本においてはそれほど効果的な話を聞かない
ボブ・ディラン with トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズは Sukiyaki song をやったらしいが、いまいちな選曲。昔、ウィーン少年合唱団が日本公演をした時に、「荒城の月」やら、「さくら」やらを歌ったが、これまたイマイチ。
私の提案としては、クラシックだったら当年の大河ドラマのテーマ曲なんて良いのではなかと思う。さらに、ロック、ポップだったら「学園天国」とか?邦楽のことはよく分からないけど、なんとなくそう思う。
Glen Hansard ― 2026/07/30 20:43
グレン・ハンサードの訃報に接し、とても驚いた。バイク事故だったという。あまりにも突然、あまりにも若い。アイルランドは掛け替えのない人を失った。
グレン・ハンサードといえば、何はともあれ映画 [once ダブリンの街角で] だろう。私もこの映画で彼を知った。代表曲、”Falling Slowly” は何度聴いても名曲。”Isn’t it a pity” や “Echo” のように、シンプルなメロディラインを積み重ねて行く、この手の名曲にめっぽう弱い。
この映画のサントラは、彼にオスカーをもたらした。
映画と言えば、ハンサードがまだ若かりし頃に [The Commitments] にも出演。赤毛のモップ頭のギタリスト、アウトスパン役で、とぼけた雰囲気がとても良かった。
比較的最近の出来事としては、シェーン・マクガウワンの葬儀で、”Fairytale of New York” をリードしたのも、ハンサードだった。
YouTubeは彼を悼む動画であふれかえっている。彼の突然の死をきっかけとして、ハンサードの音楽を聞き始める人もいるだろう。彼の魂の歌声が、多くの人の心に届くことを祈っている。
最後にもう一つの動画。ハンサードにイントロクイズみたいなことをして音楽に関する知識を披露してもらう企画なのだが、のっけからディラン様大爆発。しかも “Jokerman” ー 見たこともないライブ映像の断片もあって飛び上がってしまった。
エディ・ヴェダーとの友情の話もいい。エディ・ヴェダーというと、熱烈なトム・ペティ・ファンというくらいしか認識がなかったが、ここで登場したアルバムは買ってみようかと思う。ハンサードの置き土産かも知れない。
グレン・ハンサードといえば、何はともあれ映画 [once ダブリンの街角で] だろう。私もこの映画で彼を知った。代表曲、”Falling Slowly” は何度聴いても名曲。”Isn’t it a pity” や “Echo” のように、シンプルなメロディラインを積み重ねて行く、この手の名曲にめっぽう弱い。
この映画のサントラは、彼にオスカーをもたらした。
映画と言えば、ハンサードがまだ若かりし頃に [The Commitments] にも出演。赤毛のモップ頭のギタリスト、アウトスパン役で、とぼけた雰囲気がとても良かった。
比較的最近の出来事としては、シェーン・マクガウワンの葬儀で、”Fairytale of New York” をリードしたのも、ハンサードだった。
YouTubeは彼を悼む動画であふれかえっている。彼の突然の死をきっかけとして、ハンサードの音楽を聞き始める人もいるだろう。彼の魂の歌声が、多くの人の心に届くことを祈っている。
最後にもう一つの動画。ハンサードにイントロクイズみたいなことをして音楽に関する知識を披露してもらう企画なのだが、のっけからディラン様大爆発。しかも “Jokerman” ー 見たこともないライブ映像の断片もあって飛び上がってしまった。
エディ・ヴェダーとの友情の話もいい。エディ・ヴェダーというと、熱烈なトム・ペティ・ファンというくらいしか認識がなかったが、ここで登場したアルバムは買ってみようかと思う。ハンサードの置き土産かも知れない。
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