Dolly Parton2026/08/26 22:28

 カントリー・ミュージックのスター、ドリー・パートンが亡くなった。
 私はカントリーには疎いのだが、さすがに彼女は知っている。いろいろなことで有名な人だが(ひつじのドリーとか…)、何と言ってもカバーが超有名曲の作詞作曲、オリジナル・パフォーマーであることで、日本では認知されているのではないだろうか。
 私の好みの問題だが、ドリー・パートンのオリジナル・バージョンのほうが、かの有名なカバーよりずっと素晴らしいと思う。前半のシンプルなパートが特に良い。エンディングはフィル・スペクター風のオーバー・プロデューシングであるところが惜しいが、それを差し引いても名曲、名演だ。



 カントリーの歌手たちが、トム・ペティの曲をカバーしたアルバム、[Petty Countory] での、”Southern accents” も印象的だった。晩年まで美声は健在だったことを証明している。



 このビデオ、よく出来ているが、ドリー・パートンの良さより、トムさんの格好良さが前面に来てしまって困るなぁ。格好良い…

 「カントム」こと、[Conversations with Tom Petty] で、たしかトムさんがドリー・パートンに言及しているところがあったと、ぼんやりと覚えていた。具体的にはまったくピンと来なかったので、自分の翻訳を検索したら、アルバム [You’ve gonna get it !] の “Hurt” のところに登場した。曰く、もとはマイクが書いたリフに、トムさんがヴァースとコーラスを書いたのだが、そのコーラスのイメージは、ドリー・パートンだったとのこと。

 最高のコーラスだな。このコーラスは大好きだ。ぼくには、ドリー・パートンみたいなイメージがあったんだ。ドリー・パートンの歌みたいな、素敵なサウンドがほしかった。

 ”Hurt” はもちろん大好きだし、コーラスも格好良いが、どこがどうドリー・パートンなのかはちっとも分からない。ともあれ、トムさんにインスピレーションを与えてくれた、ドリー・パートンに感謝だ。

Rod Steward in Connecticut2026/08/16 16:14

 アメリカ、デラウェア州在住の友人が、車を5時間運転して、はるばるコネティカット州ハートフォードへ、ロッド・スチュワートのライブを見に行って、とても良かったと報告してくれた。友人曰く、「bucket list のひとつを消化した」そうだ。

 数年前、ロッドのライブ映像を見て、あまりのヘロヘロ加減、歌詞さえ怪しいのを見て、ロッドはだめだと見切りをつけてしまい、彼が輝いていた時代の録音を聞く専門になっており、ライブの様子を見ていなかった。
 友人の話を聞いて、にわかに興味が湧き、セットリストを確認して、いくつか動画なども見てみることにした。
 そもそも、ロッドの「アメリカの懐メロ・コンサート」に嫌気がしていたのだが、実際セットリストを見ても、だいたいアメリカの懐メロでかためているようだ。
 友人が行ったコネティカットの時のセットリストはこちらで見ることができる。
 
Aug 7th 2026 Rod Steward Hartford HealthCare Amphitheater

 ”Have you ever seen the rain” ってすっかり懐メロなんだなあとしみじみ。バンド編成のバンドの演奏なら聞いてみたいけど、いまのロッドの編成はいまいち。

 面白かったのは、”Forever young” に、ケルティック・ミュージックメドレーが挟まれることだ。へぇ、ロッドってそっちの演出入れるんだ!と、感心してしまった。



 最初はハイランド・バグパイプの音が使われたので、スコティッシュ。ロッドはロンドン生まれだが、父親はスコットランド出身だ。第一 Steward という姓からしていかにもスコティッシュ。
 次にコーラスのお姉さんがアイリッシュ・ステップダンスを披露。こちらはよく練習したらしい。そこへ “Galway girl” を演奏しながら入ってきたのは、本職のケルティック・ミュージシャンだろう。”Galway girl"(スティーヴ・アール) のGalwayはアイルランドのゴールウェイだし、参加ミュージシャンのシャロン・シャノンもアイリッシュ。しかし太鼓にあしらわれているのはスコットランドリーグのセルティック。アイルランドなのか、スコットランドなのかはよく分からないが、とにかくケルトだということだろう。それとも、ロッドがセルティックのファンとか?フットボールのことはよく知らない。
 続くダンスチューンは、初心者が最初に習うダンス・チューン、”Kesh Jig”だ。

 ロッドとケルティック・ミュージックの取り合わせは初めて知った。彼自身のアイディアなのか、ライブ・プロデューサーのアイディアなのか。ともあれ、ライブでは十分に盛り上がる良い演出だ。

 他の曲目はあまりそそられないが、”Maggie May” はさすがにリストにある。



 うーん、もうちょっとマンドリンを大きくフィーチャーしてほしいのだが…それほどのマンドリン奏者ではないのか?
 ともあれ、友人もこの “Maggie May”が一番良かったとの評価だった。そりゃそうだよね。

 友人曰く、スクリーンには反戦メッセージなどもあったとのこと。そこは流石に60年代ロックスターたるもの、びしっとしている。ちょっとロッドを見直した。

I'm Gonna Be (500 miles)2026/08/08 20:52

 映画 「ひつじ探偵団 The Sheep Ditective」を見た。UK ひつじモノがすきなのだ。ひつじのショーンとか、最高。そこにこれまた大好きなミステリーが絡むとなれば、見ないわけには行かない。



 日本語吹き替えでみたのは間違いだった。後で気づいたのだが、ひつじのモップルの声は、クリス・オダウドだった。しまった!クリス・オダウドとともに、私の好きそうな映画によく出てくるのは、エマ・トンプソン。ほんと、いつ見ても大好きだ。

 日本版の予告編にもしっかり使われていたのが、エンディングテーマでもある、”I’m gonna be (500 miles)” ー 1988年、スコットランドの双子デュオである、ザ・プロクレイマズーの大ヒット曲だ。
 通常のロックのバックビートとは違い、拍の頭にアクセントを持ってくる独特のノリが格好良く、歌詞のシンプルさ、明るさが良い。さらにコーラスの裏声の使い方が絶妙で、ヒットするのは必然だったと思う。
 ここでは、プロクレイマーズ自身が、2008年のライブ8で披露したライブを。スコットランドのエディンバラなので、ナショナル・アンセムのような盛り上がりを見せていて素晴らしい。



 他国のバンドがツアーでスコットランドを訪れた際のお約束でもあるようだ。
 ここでは、イマジン・ドラゴンズが、スコットランドの音楽フェス、 T in Parkに出演した際の動画。待ってましたの演奏で、観客も大喜びだ。



 外国アーチストが海外公演の時に、地元の曲を演奏してくれるのはお決まりのサービスだが、日本においてはそれほど効果的な話を聞かない
 ボブ・ディラン with トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズは Sukiyaki song をやったらしいが、いまいちな選曲。昔、ウィーン少年合唱団が日本公演をした時に、「荒城の月」やら、「さくら」やらを歌ったが、これまたイマイチ。
 私の提案としては、クラシックだったら当年の大河ドラマのテーマ曲なんて良いのではなかと思う。さらに、ロック、ポップだったら「学園天国」とか?邦楽のことはよく分からないけど、なんとなくそう思う。

Glen Hansard2026/07/30 20:43

 グレン・ハンサードの訃報に接し、とても驚いた。バイク事故だったという。あまりにも突然、あまりにも若い。アイルランドは掛け替えのない人を失った。

 グレン・ハンサードといえば、何はともあれ映画 [once ダブリンの街角で] だろう。私もこの映画で彼を知った。代表曲、”Falling Slowly” は何度聴いても名曲。”Isn’t it a pity” や “Echo” のように、シンプルなメロディラインを積み重ねて行く、この手の名曲にめっぽう弱い。
 この映画のサントラは、彼にオスカーをもたらした。



 映画と言えば、ハンサードがまだ若かりし頃に [The Commitments] にも出演。赤毛のモップ頭のギタリスト、アウトスパン役で、とぼけた雰囲気がとても良かった。



 比較的最近の出来事としては、シェーン・マクガウワンの葬儀で、”Fairytale of New York” をリードしたのも、ハンサードだった。



 YouTubeは彼を悼む動画であふれかえっている。彼の突然の死をきっかけとして、ハンサードの音楽を聞き始める人もいるだろう。彼の魂の歌声が、多くの人の心に届くことを祈っている。

 最後にもう一つの動画。ハンサードにイントロクイズみたいなことをして音楽に関する知識を披露してもらう企画なのだが、のっけからディラン様大爆発。しかも “Jokerman” ー 見たこともないライブ映像の断片もあって飛び上がってしまった。
 エディ・ヴェダーとの友情の話もいい。エディ・ヴェダーというと、熱烈なトム・ペティ・ファンというくらいしか認識がなかったが、ここで登場したアルバムは買ってみようかと思う。ハンサードの置き土産かも知れない。

Foreign Tongues2026/07/25 20:45

 ストーンズの新譜、[Foreign Tongues] も、もちろんヘヴィ・ローテーションで聴いている。端的に言って、とても良いロックンロール作品で、前作よりも好きだ。ドラマーのスティーヴ・ジョーダンの音をかなり強くミキシングしてあり、重量感があって良い。
 お気に入りの曲についていくつかの感想がある。

 2曲目の ”In the stars” は、さながらシングル・カットされそうなキャッチーな曲だ。 “Steel wheels” 収録の “Rock and a hard place” のメジャー・コード版とでも言うべきか。オルガンには、我らがベンモント・テンチも参加している。
 ミュージック・ビデオが面白い。70年代(Black and Blueあたり?)のストーンズを再現して、大勢でセッションする様子が凝っている。前作の露出の多い女の子を踊らせるビデオよりずっといい。




 ”Jealous Lover” は “Hot stuff” のようなミックのファルセットを堪能できる。今年83歳になるミックとキース。録音された歌声は、どの程度加工が施されているのかは分からないが、不自然なところはまったく無い。
 この曲も含めて、何曲かにスティーヴ・ウィンウッドが参加している。ストーンズならではの豪華な布陣だ。

 ”Mr. Charm” は自信過剰な男の歌で、Aメロの語り口がディラン風で、さらにサビのメロディアスな感じの対比が素晴らしい。  ”Divine intervention” は [Begger’s banquet] に収録されていそうな雰囲気から、ぐっとポップなサビを持ってくる大人な展開が爽やかだ。かなり作り込まれたサウンドで、トランペットなども入っている。  ”Ringing hollow” はとても長閑な曲。ストーンズにはこういうほっとする一面があって好きだ。多分、ロニーと思われるスティール・ペダル・ギターが美しい。
 ”Hit me in the head” は亡きチャーリー・ワッツがドラムスを叩いている。ミックのカウントに続いて、これぞストーンズ!というチャーリーが格好良い。スティーヴ・ジョーダンを聴いてからチャーリーを聴くと、重すぎず、ドライブ感たっぷりのストーンズの心臓であったことがよくわかる。
 エイミー・ワインハウスのカバーもあるが、うーん。ロックのソングライティングにおいては、ミックとキースにはやはり叶わないだろう。それにしてもミックのハープは良い。彼のハープはどんどん上手くなっている。

 ”Some of us” はキースがリード・ヴォーカルを取るロック・バラード。キースは本当にこういうバラードを歌わせると素晴らしい。しかもミックがバックヴォーカルを担当しているのだから、鼻の奥がツンと痛くなる。ロック史上最高の親友であり、悪友であり、戦友。彼らにしかわからない絆が滲み出る名曲。私はストーンズの新譜が出るたびに、こういうロック・バラードを楽しみにしている。まず期待を裏切らない。
 それにしても、ベンモントとウィンウッドというダブル使いとは、なんと贅沢な。




 ”Covered in you” には、ポール・マッカートニーがベースで参加している。うーん。だから?…という感じ。ポールを使うなら「おお!ポールだ!」という何かが出てほしかったかなぁ。もちろんポールは優秀なベーシストだろうが、彼の真骨頂ではないだろう。

“Back in your life” アルバムの終盤を飾る壮大なロックバラードだ。名曲過ぎて怖くなる。60年代のロックスターが、60年経ってもこれほどの力を発揮するのだから、ロックンロールという音楽ジャンルの強さと、ストーンズの凄さを思い知らされる。
 ギターソロのロニーが最高。特にミックが “Comon’ Ronnie!” というところは、やや「やりすぎ」感があるほどだ。一部は、ジョージ風のスライドも活かしている。あまりにも感動的なので、映画が一本できてしまいそうだ。



 最後はチャック・ベリーのカバー。今年は生誕100年だそうだ。バス・ドラムは、チャド・スミス…ってレッチリのチャド・スミスか。あのウィル・フェレルとドラムス対決してた人。

 さすがのストーンズも、もうツアーは辛いとのこと。そりゃそうだろう。キース曰く、やるなら一箇所で数回のライブとなるだろうと。
 あまり大きすぎるところでやって欲しくないというのが本音。見えないんだもの。ロイヤル・アルバート・ホールなんかが良いなぁと思ったりして。でもそうすると、チケットが取りにくい。RAHで3ヶ月くらいかけて30回くらいやってくれないかなぁ。絶対に行くんだけど。

Mission of Mercy2026/07/11 08:26

 うかうかしている間にストーンズの新譜が届いてしまったので、慌ててマイク・キャンベル&ザ・ダーティ・ノブズの新譜 [Missioin of Mercy] の感想をあげなければ。

 まず冒頭の “No redgrets” 後悔なく旅立つという内容のフォーク・ロック。過剰にオーバー・レコーディングせず、トム・ペティ風に仕上がっている。冒頭を飾るにふさわしい曲だ。



 ”Let me back in my dream” はダーティ・ノブズ独特のダークで不思議なロック。スピード感が良い。
 ”My mama told me” はミドル・テンポのギター・リフが印象的。これもまたダークで不思議なサウンドだ。

 ”I remember” はイントロのピアノが印象的。このアルバムのピアノは、どうやらクリス・ホルトが弾いているようだ。ブリッジの緊張からギター・ソロへのつながりが格好良く、さらにそれが短いところがマイクらしい。
 この曲のミュージック・ビデオが面白い。有名無名、バンドメンバーの今昔、いろいろな写真が出てくるのだが、途中でジョンとポールがマッシュルームのころの写真が出るからには、ジョージも出てくるんだろうなと、睨むように観察。そして本当に最後になかなか良い写真が出てきて満足。



 ”More than gold (feat. Morgane Stapleton)” では、マイクのダミ声が意外と女声と合うことがよく分かるデュエット・バラードが披露される。控えめなホーンセクションも良い。

 このアルバムのタイトルにもなっている、”Mission of Mercy” が、一番のお気に入りだ。A メロは静かに始まり、掴みどころがない。マイクのヴォーカルも控え目だ。ところがサビは一転、マイクがファルセットで歌っている。彼がファルセットを使うのは稀だし、初めてではないだろうか。まるでパーニース・ブラザーズのような雰囲気でとても素敵。
 マイクにとっても、75歳にして新たなチャレンジをした、記念碑的な作品で、だからこそアルバム・タイトルにもしたのではないだろうか。
 エンディングのジョージ系スライドの応用も良い。
 ミュージック・ビデオがこれまた、ジョージ風。フォントからしてジョージ風だ。



 ”Bongo Mania (feat.Kate Pierson)” はタイトルそのままにボンゴの連打が印象的。聴いたことのない曲調に、疾走感たっぷりのエンディング・ソロが最高。
 ”Wrecking ball” はTP&HBの [Mojo] にあるようなヘヴィなブルース・ロック。
 ”Done to me” はちょっとしゃれた一曲。 ブリッジの ”Oh, my mine” が良い。
 ”Armagedon" はタイトルの通り壮大で、迫力のある一曲。マイクの終末観だろうか?
 ”Vicious hangover” はエッジの効いた、イカしたロックンロール。
  最後を飾る ”Vagrant” は放浪する、さすらいの、気まぐれなといった意味のタイトルだが、マイクの語りが印象的で、謎を残すようにアルバムを締めくくる。ちょっと悪魔の笑い声のようで面白い。

 バンドの演奏はさすがのヴィルトゥオーソ揃い。スティーヴ・フェローニがすっかり正式 メンバーになっているのも嬉しい。
 アルバム・ジャケットは明らかにビートルズの “Let it be” のオマージュだろう。

 日本のアマゾンではなかなか CDで買えるようにならなかったので、さっさとアメリカから取り寄せた。やっぱりCD、物理的な盤がないと我慢できない。
 トムさん亡きあとのマイク・キャンベル&ザ・ダーティ・ノブズのアルバムも、これで四枚目。この夏はツアーも行うとのこと。さらなる活躍を期待している。

Baseball for the People2026/07/01 10:18

 トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ公式からのメールによると、ハートブレイカーズデビュー50周年に向けて、70年代の貴重な音源を順次公開していくとのこと。
 TP&HBのファースト・アルバムのリリースは1976年11月9日なので、その頃にまとまった形のボックスでも出そうな気配だ。
 第一弾として、Extended, Remixed “American Girl” と “Breakdown” をきくことができた。たぶん、これは公式ファンクラブの会員限定だろう。

 ”American Girl” を聴いた感想は…なんだか、思っていたのとは違った。
 いつものライアンがリミックスしているのだが、その加減はよく分からない。私が期待していたのは、マイクのギターソロがたっぷり聞けるということだったのだが…ちょっと中途半端だった。私の期待は後年のライブでの長いエンディング・ソロ。今回聴いたのは、アルバム録音当時のエンディングであり、フェイド・アウトせずにちゃんと終止しているのだ。
 うーん、まぁ最初はこんなものかな?これから70年代の、できれば聴いたことのない曲なんかが出てきてくれると嬉しい。

 同じ公式からのメールによると、メジャー・リーグ・ベースボールの250周年を記念した動画に、 “American Girl” が使われているとのこと。トムさんも野球好きだったので、ぴったりだ。



 これはいい!とてもいい!ロングバージョン求む!
 野球が大好きな私としてもこの組み合わせは嬉しい限り。メジャー・リーグのファンも、応援しながら手を合わせて祈るんだなぁと感心した。日本では高校野球をはじめ、プロ野球でも応援するひとがやたらと手を合わせるなり組むなり、正座するなりして祈る。私は野球のこういうところが好きだ。祈る時間がある。ピッチクロックが導入されてもまだ、祈る時間がある。あの緊張感、胸がつぶれるような思い。野球のそういうところが好きだ。
 まぁ、ダラダラと時間がかかり、誰かどうにかしろよ…と思うようなところも好きなんだけど。

 50周年を記念したグッズも出ていて、ポスターやTシャツがある。ポスターはあまり集める趣味がないし、Tシャツも公式は大体ダサいので、買ったことがない。ライブ会場近くで売っている違法アイテムのほうが格好良いってのはよくある話だ。
 なにかとびきりかっこいい何かがあれば買うかも知れない。

コンコルド協定に基づく話し合いのため、FIA本部に呼び出された!2026/06/20 21:59

 パリから戻ってくるやいなや、私的な事情でほとんど自由な時間のない生活がはじまった。そのことは、このブログの更新が止まっていたことでも、よく分かる。
 あまりの危機的な状況に、音楽さえ聴くことが出来ない。マイク・キャンベル&ザ・ダーティ・ノブズの新譜さえ、聴けていないのだ。せっかくアメリカから取り寄せたのだが…

 そういうわけで、今回はパリの土産話など。
 一応シャンゼリゼ通りくらいは見て、凱旋門を遠くに見るかと考えている頃 ―― 既にパリに滞在していたのだが ―― そうだ、F1 を主催する組織、FIA の本部はパリにあるんだったと気付いた。ググってみると、コンコルド広場に面したところにある。だから「コンコルド協定」なのだ。
 建物にロゴぐらいあるだろうと思って、行ってみた。

 コンコルド広場は、オリンピック後の大改修中でグチャグチャしており、18世紀末にギロチンを置いた場所はよくわからない。ともあれ、目指す建物はコンコルド広場に面したイカついもので、同じ場所に国際サッカー連盟のオフィスも入っていることが旗からも分かる。



 FIAの入り口は容易に分かるので、びびりながら中に入ると、意外にも廊下のようなアプローチに、ディスプレイがあった。



 これまでの F1 名シーンが映像でながされ、歴代チャンピオンたちの使ったアイテムも飾られている。
 おお!キミ・ライコネンのヘルメットと、セバスチャン・ベッテルのシューズ!パリでキミセブ!アガるー!



 実感したのは、ミヒャエル・シューマッハという人は、FIAにとっても重要で思い出深い人なのだと言うこと。この来訪者向けのディスプレイでも、彼の写真やディスプレイが多かった。こちらは、フェラーリ時代のレーシング・スーツ。



 誰も居ないし、誰も来ないので、私ひとりがウヒャウヒャ言いながら写真を撮りまくる。ごく小さなスペースだったが、ルーヴルで人の山を見るより、よほど充実したスポットだった。
 更に奥にはもう一つのドアがあり、人こそいないが厳重なセキュリティが掛かっていそうだった。モナコのペナルティがああだ、こうだという人々が、このドアを通っていくのだろう。

 大きなスポーツイベントと言えば、私のパリ滞在中に、ローラン・ギャロスでテニスの全仏オープンが始まった。ちょっとそれらしい入り口あたりで写真でも撮って友達にみせようかと思い、のこのこ出かけたのだが、こちらは FIA ほど甘くなかった。
 ローラン・ギャロスの一番外側から既に規制されており、私はほうほうの体で(実は地下鉄の駅を間違えたので、ものすごく歩いたのだ)、追い返されたのだった。
 ただ、小さな売店があったので、ローラン・ギャロス・グッズを爆買いした。変な日本人だと思われたことだろう。

ロック・ファン、パリへ行く2026/05/18 00:49

 昨日からパリに滞在している。フランスの首都、パリ。しかも4区。ルーヴル美術館のすぐそばである。

 そもそも、音楽の話題にまったく、ついていっていなかった。あ、ローリング・ストーンズが新譜出すんだ!まだYouTube見てない!ええ、マイク・キャンベル&ザ・ダーティ・ノブズも新譜を出すんだ!もちろんついていっていない!
 あまりの忙しさにF1でさえ展開についていけず、マイアミの決勝は録画し直して見るに至る。坂本花織の世界選手権制覇を祝い、ひとしきり彼女を語ろうとかと思ったら、彼女から結婚の報告があり、ぶっ倒れる。
 そして果たしてパリへ行くのか、行かないのか?!ギリギリまで迷ったあげく、結局パリに来た。

 そもそも、私はパリに興味がない。私の興味は音楽に偏っており、ロンドン、ニューヨーク、せいぜいウィーンというところだ。そこに絵画好きが加わり、フィレンツェ5泊、アムステルダム5泊という遠征を企てたのだが、どうしてもパリというのは食指が動かない。
 印象派はそれほど好みではないし、フランスの文化にもそれほど興味がない。 しかも世界一のオーバーツーリズムの街である。
 ただ、今回は旅のお供という名目でのパリ行きという提案があった。パリこそ初めてだが、海外旅行慣れしているし、英語もできるということで。結局お供する相手が不都合になり、私だけが行くことになったというわけ。

 
それにしても、パリというと、何十年か前のバブルの頃に行った人による前評判が散々である。 世界一、スリ・置き引きが多い。現地人はそもそも親切ではないので、声をかけてくれる人は危ない人だ、英語を意地でも使わない、ホテルのお湯が出ない、部屋の鍵も怪しいなどなど…そりゃぁ、東京にくらべれば色々ね…

 しかしまぁ、実際に来てみると、そうでもない。私はイタリアでもオランダでも盗みの被害に遭ったことも未遂に遭ったこともないという、ハリネズミ人間のせいか、いまのところ嫌な思いはしていない。あいさつとお礼はフランス語で言うが、それ以外は英語で通 している。
 今日、ルーヴル美術館に行ったのだが、聞きしに勝る大群衆。しかその大群衆の約8割はモナリザを見に来ている。パリのそういうところがちょっと嫌だったのだ。他にも沢山良い絵はあるが、その密度でいうなら、フィレンツェにはとうてい勝てないのだ。
 まぁ、洗礼者ヨハネも、岩窟の聖母も、聖アンナと聖母子も見たし、ラファエロも1枚あったから良しとしよう。さぁ、私の本命のドラクロワ、「民衆を率いる自由の女神」ー が、ない!なんとそのギャラリーは閉鎖中だというのだ。そんな馬鹿な!むしろこっちが本命だろう!民衆蜂起を要求する…!が、そう言っているのはどうやら私だけのようだ。あまりみんな気にしていない。
 そんな、飛行機を15時間も乗ってきたのだから、ここで引き下がるわけにはいかない。美術館の係員さんに、ドラクロワによるショパンの肖像も見られないのかと聞くと、そこはなんとまたく離れたところにあるのだという。

 2階、オランダ絵画の傑作レンブラト(バテシバ、テオ、自画像…)それにフェルメールのレースを編む女もあるのに、ガラガラに空いている。そして、あの有名なショパンの肖像と、ドラクロワ自身の肖像もあったが、これまたガラガラに空いた部屋だった。

 ニケや、ミロのヴィーナスなどもあるが、群衆を作る要因の八割以上はモナリザだろう。
 「モナリザは別に見なくてもいいけど、ルーヴルには行きたい」という人のために、モナリザだけの別館でも建ててがどうだろうか。ほどんどの群衆はそちらに行っていただき、「モナリザだけのルーヴル」と「モナリザ抜きルーヴル」の二本立ててで経営すれば、入場料も取れるし、メンテナンスにもお金がかけられるのではないだろうか?

Hoolie 2024 / Talisk / ECHO2026/04/22 20:31

 YouTube に私の好きなケルティックバンド、タリスクが 2024 年のフェスティバル,Hoolie でパフォーマンスした代表曲 “Echo” があがっていたので、早速鑑賞。
 タリスクの公式動画では男性2人はスーツ、女声もブラックドレスと正装しているが、このミュージック・フェスティバルではとてもカジュアルである。うーん、私の好みとしてはスーツのほうが良いけれどなぁ…などと思いながら、相変わらずの超絶技巧を堪能した。盛り上がっていると思ったら、なんと最後にサプライズが…!



 なんと、これまた私が好きなアイリッシュ・ダンス・デュオの、ガーディナー・ブラザーズが登場!華麗なステップを披露してくれた。
 そもそも、”Echo” は “Aye right” というフィドルのリール(四分の四拍子の速いダンス)である。盛り上がりに盛り上がったところでブラザーズ登場は、興奮せずにはいられない。

 久し振りに ”Aye Right” の動画を検索してみると、多少増えたが、思ったほどでもない。どの演奏もタリスクの演奏に影響されていることがよく分かる。あれだけ格好良ければ誰でも真似してみたくなるだろう。と同時に、タリスクほどの技量はなかなか持ち合わせないので、動画サイトにアップするほどの演奏もないのだろう。
 かく言う私も演奏を企んだことがある。しかしもともとフィドルの曲のため、私が主に演奏するティン・ホイッスルでは難しいものがある。でも本当にそうなのか?もっと腰を据えて練習すれば芽が出るだろうか。
 最近は仕事が忙しすぎて、ピアノにしろウクレレにしろ、ホイッスルにしろ練習時間が足りていない。音楽が欠乏するとストレスになって病気になりやすいので、早く演奏にもっと時間が割けるようになりたい。