Hard Times Come Again No More2022/04/05 19:45

 "Hard Times" と言う曲は、すっかりボブ・ディランのオリジナル曲だと思い込んでいた。実際は、スティーヴン・フォスターが1854年に発表した曲で、当時からそれなりに売れたらしい。正式には "Hard Times Come Again No More"という。
 この曲のことを確認するに至るきっかけは、ラジオでこのバージョンを聞いたからだ。



 美しいハーモニーが印象的。
 "Hard Times" の A メロは同じくフォスターの "My Old Kentucky Home" と非常に似ているが、サビは大きく異なる。かつ、この曲最大の特徴となっているのが、サビの "the sigh of the weary" ―― 半音進行するするところだ。原調は G-dur だが、一瞬 D-durに転調して、Cisを聴かせるのだ。
 YouTube で色々な演奏を見たのだが、中にはハイランド・バグパイプで演奏している物があったが、この楽器だとこの一瞬の転調を特徴付ける半音進行ができなくて、ちょっと消化不良になる。

 ボブ・ディランは 1992年の [Good as I Been to You] で歌っている。この録音ではちゃんと半音進行している。
 しかし、ライブとなると、そこは「さすが」というかなんというか、ボブ・ディラン。ちゃんと半音進行するのが照れくさいのか、ちょっとごまかし、しまいにはメロディラインを上げてしまう。
 格好良い。この時期のディランのライブ・パフォーマンスが大好きだ。

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