Willie Mays2022/04/10 20:02

 フィギュアスケート・シーズンの終盤に F1 が始まったものの、私のセバスチャンが欠場で物足りない想いもあったが、今週末のオーストラリアから復帰した。マシンに慣れないという低次元でもう散々な結果ではあったが、彼が帰ってきたことをみんなが歓迎し、良くも悪くも目立ち、大好きな二輪を乗り回し、ああ、セブが帰ってきたなぁと思う。
 私が好きなドライバーで言うと、ボッタスはアルファ・ロメオでも強さをそれなりに発揮し、ノリスとリカルドのマクラーレンは苦労し、ハミルトンのマシンは盛大に "porpoising" をおこし、セバスチャンは超出遅れる。
 でもまぁ、いいや。私は今シーズン、フェルスタッペンがチャンピオンにさえならなけりゃなんでもいい。(そこまでフェルスタッペンが嫌いなのかというと…嫌いというか、好きになれないのだ。)フェラーリが復活してルクレールなり、なんなんりチャンピオンになれば盛り上がるだろう。

 そして野球も始まる。野球が始まると困るのが、ダラダラとテレビで野球を見てしまうことだ。しかも、今日のような大記録に限って見ていないときている。(だってF1の決勝だったんだもん…)困った物だ。
 そういえば最近、仕事中にボブ・ディランの "Theme Time Radio Hour" を再聴している。バラカンさんの解説付き。第1シーズンの序盤で、「野球」がテーマになる。ディラン様があれでけっこう、野球好きなのは有名だ。息子だか、孫だか、だれかの野球の試合を熱心に見に行っていた。
 それでバラカンさんは解説の最後に、そのときのテーマに合う、ディラン自身の曲を一曲流すのだが、野球の時は選曲に困ったという。さすがに野球がテーマの曲というのもはない。
 ただ、歌詞に "Willie Mays" が登場する、"I Shall Be Free" を見つけ出して、流してくれた。



 ウィリー・メイズは1950年代から60年代にかけてジャイアンツなどで活躍した名プレイヤーだ。打率、本塁打、盗塁に優れた日本の最近の選手で言えば、「トリプル3」を達成したホークスの柳田や、スワローズの山田のようなタイプだろうか。
 実は彼を最も有名にしたのは守備の方で、1954年のワールドシリーズで大飛球を捕球したことで、相手チームの勝ち越しを阻み、このプレイが "The Catch" として伝説化しているのだ。確かにまっしぐらに走っており、完全にボールが落ちる場所を把握していた名プレーだ。日本の高校野球にも「奇跡のバックホーム」というのがあるが、その手の印象的な守備だろう。
 このプレーでジャイアンツはピンチを脱し、この年のワールドチャンピオンに輝いている。
 こういうのがあるから、野球ファンってのもやめられないんだ…