Tom Petty Farewell2017/11/06 21:13

 Heartbreaker's Japan Partyさんの主催で、トム・ペティをしのび、感謝を捧げる会が行われ、私も参加した。



 たくさんの写真や、花などで彩られた飾り棚を目にすれば、そろそろ本当にトム・ペティの死を実感して悲しくなるのだろうかと思ったら。これが意外と、そうでもない。
 ずっと流れている彼の音楽や映像を楽しみながら、いつものように楽しくおバカな話で盛り上がっていた。
 トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズが大好きな人が、集っていた。最近見た人、昔見た人、見ることは出来なかったけど、心から楽しんでいた人。同じ音楽が好きだという共感は、楽しみと喜び以外の、なにものでもない。

 いつものオフ会のように、出席者それぞれから、一言ずつということになり、そして何となく私の順番がきた。

 「あの日」は、私のブログのアクセス数が凄かった。しかも、二日連続で。しばらくアクセスが多い状態が続いた。
 あの日以来、トムさんが死んだということが、まったく実感を伴っておらず、素晴らしい「祭壇」を見ても、ちっとも信じられない。音楽を聴いても、べつに涙も出ない。
 ただ、残されてしまったハートブレイカーズのことを思うと。彼らは立派な大人だから、心配するようなことはないのだけれど。彼らが、トムさんを失ったのだと思うと。すごく胸がいたむ。つまり。要するに。私は、悲しいのだと。とても、悲しいのだと。やっと分かってきた。

 自分が、涙で声を詰まらせるだなんて、まったく想像していなかった。

 トム・ペティは、私の青春だった。
 学生のころ出会って、大好きで、ずっと今まで。まさに、長い、長い、青春そのものだった。

 トム・ペティは、最高のロックミュージシャンで、私の導き手だった。彼がいなかったら、きっとバーズの良さも分かっていなかったに違いない。彼がいなかったら、せいぜいビートルズとストーンズどまりだったに違いない。
 彼がいたから、ディランや、バーズや、CS&Nや、彼らのフォロワーも、そういう。豊かな音楽を知ることができたのだ。
 トム・ペティは、私の、導き手だった。

 こんな楽しい会で、涙がをこらえようと必死になるなんて。結局、失敗するなんて。本当に、まったく想像していなかった。

 でも、私には分かっている。ものすごい商売になるのだから。これから、膨大なものが出てくるに違いない。私はジョージで経験済みだ。どえらくお高いものが、ホイホイ出てきて、ジェネシスなんてのが、数万円の本を売るに違いない。買うに違いない。

 Tom. You were my mentor and hero of Rock 'n' Roll music.
 And you will be forever.
 Thank you.

 すっかり遅くなって、タクシーで帰宅する道すがら、流れてゆく街灯と、ヘッドライトを眺めながら聴くアルバム [Echo] は、とてつもなく美しかった。

 Nil Desperandum (Horatius, Odes, I.vii.27 )

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログの制作者名最初のアルファベット半角大文字2文字は?

コメント:

トラックバック