The Rolling Stones in Tokyo 2014 (No. 1) ― 2014/02/27 19:27
2月26日東京ドーム。いよいよ、ストーンズのライブ初日。
チケットには18時30分開演とあり、平日にしては早いと思ったが、実際にストーンズが出てきたのは19時。5万人収容のドームが満員に見える。
私の席はスタンド1階3塁側。斜めからの眺めになるが、比較的ステージは近いほうの席だろう。下手なアリーナよりはよく見える。
セットリストは以下の通り。
Get Off Of My Cloud
It's Only Rock 'N' Roll (But I Like It)
Tumbling Dice
Wild Horses
Emotional Rescue
Doom And Gloom
Bitch
Slipping Away
Before They Make Me Run
Midnight Rambler
Miss You
Paint It Black
Gimme Shelter
Start Me Up
Brown Sugar
Jumpin' Jack Flash
Sympathy For The Devil
You Can’t Always Get What You Want
(I Can't Get No) Satisfaction
手堅く "Start Me Up" で明けると思っていたので、1曲目が "Get Off Of My Cloud" なのには少し驚いた。
スローな曲のパートとして、"Ruby Tuesday" ではなく、"Wild Horses" だったのは嬉い。"Ruby" も好きだが、"Wild Horses" はさらに好きなので。"Emotional Rescue" はさらに意外な選曲。ミックの裏声は健在の模様。"Bitch" はファン投票で選ばれたらしい。これに関しては、個人的には "All Down the Line" の方が良かった。
後半はおなじみのラインナップ。ミック・テイラーを迎えての "Midnight Rambler" はさすがに熱く、格好良い。"Paint It Black" など、47年も昔に作られたとは思えないほど、ヴィヴィッドで、ロックの進化形に聞こえる。
ライブが終わったのは21時過ぎ。約2時間の楽しい時間だった。
私は前の記事で、曲目や音響などは気にせず、「エキサイティングで胸の熱くなるようなストーンズのパフォーマンスに、没入した者勝ち」と書いた。その観点で行くと、私は…負けた。…ような気がする。
東京ドームは音響が悪い。先刻承知で行ったはずだし、去年のポールも経験している。それにしても、昨日の音響はすさまじく悪かった。以前のストーンズだって、ここまで酷くはなかったと思うのだが。
音が悪いというよりは、機材の調整の問題だろうか。機械のことはまったく分からないが、各楽器ごとのボリューム・コントロールがうまく出来ないようで、ものすごくアンバランスな音がする。せっかく “Bitch” の演奏をしても、あの特徴的なホーンセクションがほとんど聞こえない。
キースとロニーのギターのボリュームバランスも扱いづらそう…さらにいうなれば、キースは全体的に調子が良くない、もしくは演奏しにくそうに見えた。ミックとの息も合っておらず、3曲でイントロをやり直している。やっと最後の “Satisfaction” で調子の良いキースが聞けた感じ。
ロニーもがんばっているが、ストーンズは二人のギターの隙間のない絡み合いが重要なので、やや演奏がしにくそう。
演奏のしにくい雰囲気はチャーリーにも少し見えて、苦労してコントロールしている場面が散見された。キーボードのチャック・リーヴェルでさえ、”Slipping Away” 最初の和音を、完全にはずしてしまった。
さらに凄かったのは、"You Can’t Always Get What You Want" の出だしで、ギターとホルンのチューニングが全く合っておらず、さすがにのけぞってしまった。演奏しにくい感じが、色々なところに影響したのだろうか。
ミックはさすがに揺るがずに歌うのだが、マイクのハウリングがこれまた凄い。ハウリングというのはある程度あっても仕方がないそうだが、今回は私が見た中でもハウリング最多記録となるだろう。
初日というのは、こういうものだろうか。私はもう一日だけ見るので、良くなっていると嬉しいのだが。
とはいえ、全面的に「負けた」わけではない。全体的には楽しく、みんなで踊り、歌い、ストーンズのライブを目一杯満喫した。
“You Can’t Always Get What You Want” で、すぐに歌える観客の少なさにミックが本気で驚いていた。ここはひとつ、シャイな日本人にもがんばって、大声で歌って欲しい。歌詞は、
”You can’t always get what you want !!!”
次回の観客のみなさま、がんばろう!
最後に、一つだけロニーの衣装について。真っ赤なスニーカーをミックに「ダサい」といわれたロニーが、黄色いTシャツを着ていた。何の柄かは、よくわからないが、明らかに前足を上げた馬のイラスト。馬の頭部はよく見えない。
前日はジョージの誕生日だった。私は勝手に、あれはジョージへのメッセージとしての、「ダークホース」なのだと、解釈することにした。
チケットには18時30分開演とあり、平日にしては早いと思ったが、実際にストーンズが出てきたのは19時。5万人収容のドームが満員に見える。
私の席はスタンド1階3塁側。斜めからの眺めになるが、比較的ステージは近いほうの席だろう。下手なアリーナよりはよく見える。
セットリストは以下の通り。
Get Off Of My Cloud
It's Only Rock 'N' Roll (But I Like It)
Tumbling Dice
Wild Horses
Emotional Rescue
Doom And Gloom
Bitch
Slipping Away
Before They Make Me Run
Midnight Rambler
Miss You
Paint It Black
Gimme Shelter
Start Me Up
Brown Sugar
Jumpin' Jack Flash
Sympathy For The Devil
You Can’t Always Get What You Want
(I Can't Get No) Satisfaction
手堅く "Start Me Up" で明けると思っていたので、1曲目が "Get Off Of My Cloud" なのには少し驚いた。
スローな曲のパートとして、"Ruby Tuesday" ではなく、"Wild Horses" だったのは嬉い。"Ruby" も好きだが、"Wild Horses" はさらに好きなので。"Emotional Rescue" はさらに意外な選曲。ミックの裏声は健在の模様。"Bitch" はファン投票で選ばれたらしい。これに関しては、個人的には "All Down the Line" の方が良かった。
後半はおなじみのラインナップ。ミック・テイラーを迎えての "Midnight Rambler" はさすがに熱く、格好良い。"Paint It Black" など、47年も昔に作られたとは思えないほど、ヴィヴィッドで、ロックの進化形に聞こえる。
ライブが終わったのは21時過ぎ。約2時間の楽しい時間だった。
私は前の記事で、曲目や音響などは気にせず、「エキサイティングで胸の熱くなるようなストーンズのパフォーマンスに、没入した者勝ち」と書いた。その観点で行くと、私は…負けた。…ような気がする。
東京ドームは音響が悪い。先刻承知で行ったはずだし、去年のポールも経験している。それにしても、昨日の音響はすさまじく悪かった。以前のストーンズだって、ここまで酷くはなかったと思うのだが。
音が悪いというよりは、機材の調整の問題だろうか。機械のことはまったく分からないが、各楽器ごとのボリューム・コントロールがうまく出来ないようで、ものすごくアンバランスな音がする。せっかく “Bitch” の演奏をしても、あの特徴的なホーンセクションがほとんど聞こえない。
キースとロニーのギターのボリュームバランスも扱いづらそう…さらにいうなれば、キースは全体的に調子が良くない、もしくは演奏しにくそうに見えた。ミックとの息も合っておらず、3曲でイントロをやり直している。やっと最後の “Satisfaction” で調子の良いキースが聞けた感じ。
ロニーもがんばっているが、ストーンズは二人のギターの隙間のない絡み合いが重要なので、やや演奏がしにくそう。
演奏のしにくい雰囲気はチャーリーにも少し見えて、苦労してコントロールしている場面が散見された。キーボードのチャック・リーヴェルでさえ、”Slipping Away” 最初の和音を、完全にはずしてしまった。
さらに凄かったのは、"You Can’t Always Get What You Want" の出だしで、ギターとホルンのチューニングが全く合っておらず、さすがにのけぞってしまった。演奏しにくい感じが、色々なところに影響したのだろうか。
ミックはさすがに揺るがずに歌うのだが、マイクのハウリングがこれまた凄い。ハウリングというのはある程度あっても仕方がないそうだが、今回は私が見た中でもハウリング最多記録となるだろう。
初日というのは、こういうものだろうか。私はもう一日だけ見るので、良くなっていると嬉しいのだが。
とはいえ、全面的に「負けた」わけではない。全体的には楽しく、みんなで踊り、歌い、ストーンズのライブを目一杯満喫した。
“You Can’t Always Get What You Want” で、すぐに歌える観客の少なさにミックが本気で驚いていた。ここはひとつ、シャイな日本人にもがんばって、大声で歌って欲しい。歌詞は、
”You can’t always get what you want !!!”
次回の観客のみなさま、がんばろう!
最後に、一つだけロニーの衣装について。真っ赤なスニーカーをミックに「ダサい」といわれたロニーが、黄色いTシャツを着ていた。何の柄かは、よくわからないが、明らかに前足を上げた馬のイラスト。馬の頭部はよく見えない。
前日はジョージの誕生日だった。私は勝手に、あれはジョージへのメッセージとしての、「ダークホース」なのだと、解釈することにした。
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