Sticky Fingers: Deluxe Edition ― 2015/06/11 21:01
心待ちにしていた、ザ・ローリング・ストーンズの [Sticky Fingers: Deluxe Edition] が届いた。スーパー・スペシャル・エディションは遠慮しておく。ディランの [The Basement Tapes: Complete] で懲りた…。
2枚組で、1枚は1971年リリースのオリジナルを、2009年にリマスターしたのと同じ物。私のCDはもっとふるい物なので、サウンドに期待だ。
しかし、なにはともあれ、今回の目玉はボーナストラックだ。前半の5曲は未収録の別バージョン、後半の5曲は1971年のライブ音源だ。

聴く前に目玉かと思われたのは、"Brown Suger" のエリック・クラプトン参加バージョン。何かすごく、クラプトンクラプトンしたものを聴けるのかと期待した。しかし、期待したほどクラプトンクラプトンしていなかった。いかにもチョーキングしまくりのクラプトン節というわけではない。
キースとミック・テイラー、さらにアル・クーパーもギターで参加しており、だれがどう目立つソロを弾くでもなし。結局、ボビー・キーズのサックスあっての "Brown Suger" なのか。これはちょっと期待はずれ。
一方、先に動画でも音が公開されていた、"Wild Horses" がやはり素晴らしい。アルバム収録バージョンより、こちらの方が好きかも知れない。淡々としているようで、どんどん盛り上がってゆく。胸がいっぱいになる曲だ。
未収録バージョンでもう一曲特に良かったのは、"Dead Flowers"。もともとカントリー調の曲だが、さらにそれがザ・バーズ風に始まったからびっくりしてしまった。バーズほど軽やかではないが、ギターリフが格好良い。
面白いのが、その「バーズ風」がそれほど続かないということ。後半になるとバーズ風が薄れて、いつものストーンズっぽくなる。
ライブの音は、さすがに若いストーンズ、特にミックの歌声はレコーディングされた声にまったく劣らず、再現性が凄い。
ライブ音源1曲目の "Live with Me" が、華やかなニッキー・ホプキンズのピアノから始まるのが良い。どの曲にもニッキーの音が聞こえるが、特にこの曲のイントロが目立って格好良い。
印象的なのは、"Love in Vain"。ロバート・ジョンソンの中ではこの曲が一番好きなので嬉しい。大胆に引き延ばし、観衆を惹きつけるミックが格好良い。
"Midnight Rambler" は、もちろんおきまりのギター・バトル。去年も堪能したが、ここでもたっぷり聴かせてくれる。
そして "Honky Tonk Women" で締め。女性コーラスがいないので、ミックの相手を務めるのは、もちろんキース。すごい調子っぱずれでバカみたい。でものそのバカっぽさが最高。最初のコーラスが一番ハズしていて、だんだん合ってくる。
まだ30歳になるか、ならないかというストーンズの青臭くて、そのくせ完成された時代のロックンロール。しっかり残って、こうして公式に日の目を見たのだから、本当に良かった。
2枚組で、1枚は1971年リリースのオリジナルを、2009年にリマスターしたのと同じ物。私のCDはもっとふるい物なので、サウンドに期待だ。
しかし、なにはともあれ、今回の目玉はボーナストラックだ。前半の5曲は未収録の別バージョン、後半の5曲は1971年のライブ音源だ。

聴く前に目玉かと思われたのは、"Brown Suger" のエリック・クラプトン参加バージョン。何かすごく、クラプトンクラプトンしたものを聴けるのかと期待した。しかし、期待したほどクラプトンクラプトンしていなかった。いかにもチョーキングしまくりのクラプトン節というわけではない。
キースとミック・テイラー、さらにアル・クーパーもギターで参加しており、だれがどう目立つソロを弾くでもなし。結局、ボビー・キーズのサックスあっての "Brown Suger" なのか。これはちょっと期待はずれ。
一方、先に動画でも音が公開されていた、"Wild Horses" がやはり素晴らしい。アルバム収録バージョンより、こちらの方が好きかも知れない。淡々としているようで、どんどん盛り上がってゆく。胸がいっぱいになる曲だ。
未収録バージョンでもう一曲特に良かったのは、"Dead Flowers"。もともとカントリー調の曲だが、さらにそれがザ・バーズ風に始まったからびっくりしてしまった。バーズほど軽やかではないが、ギターリフが格好良い。
面白いのが、その「バーズ風」がそれほど続かないということ。後半になるとバーズ風が薄れて、いつものストーンズっぽくなる。
ライブの音は、さすがに若いストーンズ、特にミックの歌声はレコーディングされた声にまったく劣らず、再現性が凄い。
ライブ音源1曲目の "Live with Me" が、華やかなニッキー・ホプキンズのピアノから始まるのが良い。どの曲にもニッキーの音が聞こえるが、特にこの曲のイントロが目立って格好良い。
印象的なのは、"Love in Vain"。ロバート・ジョンソンの中ではこの曲が一番好きなので嬉しい。大胆に引き延ばし、観衆を惹きつけるミックが格好良い。
"Midnight Rambler" は、もちろんおきまりのギター・バトル。去年も堪能したが、ここでもたっぷり聴かせてくれる。
そして "Honky Tonk Women" で締め。女性コーラスがいないので、ミックの相手を務めるのは、もちろんキース。すごい調子っぱずれでバカみたい。でものそのバカっぽさが最高。最初のコーラスが一番ハズしていて、だんだん合ってくる。
まだ30歳になるか、ならないかというストーンズの青臭くて、そのくせ完成された時代のロックンロール。しっかり残って、こうして公式に日の目を見たのだから、本当に良かった。
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