Shooting Star2013/02/16 20:29

 アイリッシュ・セッションの本番が終わったら、俄に体調を壊してしまった。ただの風邪でインフルエンザではなかったのが幸いだが、どうにも集中力を使い果たしてバッタリきてしまったような印象だ。

 子供の頃、ちょっとした天文少女だった。何のことはない、天体に関する本や、テレビ番組が好きだっただけだが、今でも帰宅時に冬の南天を見るのも好き、Wikipediaでなんとなく天体に関する記事を読むことも好きだ。当然、星占いはまったく信じていない。そもそも、占いや血液型ナントカ判断の類いは非科学的ということで全く信じていないし、そういう話題も嫌う。

 天文好きではあるが、「ナントカ流星群」なるものを一生懸命見るようなことはしない。寒がりなので、長時間の野外活動に向いていないのだ。要するに知的好奇心としての天文好きであり、行動を伴っていない。
 従って、流れ星を見た経験は、あまり多くない。記憶している限りでは2回。1回目は、冬の八ヶ岳の麓だった。2回目は、自宅の近所。いずれも、想像していたよりもゆっくりと光が流れていったのが印象的だった。当たり前だが、願い事はしない。

 ボブ・ディランの曲のなかでも、"Shooting Star" は、すきな作品の一つだ。
 オリジナルの収録アルバムは [Oh Mercy] だが、ライブ収録の [Unplugged] が名演だと思う。



 味わい深い曲調もさることながら、歌詞が良い。
 流れ星をみて、誰かのことを思う。あの人はどうしただろうか、思いを叶えただろうか。流れ星をみて、自分自身を思う、変わらない自分、変わり目を見極められなかったのだろうか。エンジン音や、ベルの音、良き人々の祈り、最後のラジオ…
 いろいろな物が去来する様子を、ディラン独特の語り口で、徐々に盛り上げるように歌い上げてゆく。派手ではないけど、名曲であり、名演に間違いない。

 私が見たディランのライブでは、"Shooting Star" を演奏したことはないと思う。いつか、ライブで聴けると良いと思う。決して流れ星にお願いなどはしないけれど。

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