Daisuke, the Trailblazer ― 2023/05/05 21:12
高橋大輔が、アイスダンスのパートナーである、村元哉中と共に、競技から引退することを発表した。
村元には心から感謝している。高橋がこどものころから憧れていたアイスダンスの世界に誘ってくれた上に、世界の第一線の競技舞台に立たせ、彼らは世界トップ・イレブンのカップルとなった。日本のフィギュアスケート史において、大きなターニングポイントになったことだろう。
高橋大輔という、希代のフィギュアスケーターの業績を見守ることが出来て、本当に幸せだったと思う。とても優しい性格の持ち主ながらも、厳しい勝負の世界で怪我と、自分と、ライバルと戦い頂点に立ち、世界中におおくのファンを作った。
20歳でオリンピックに出場,入賞したのをはじめ、2007年世界選手権で銀(このときの金はランビエール)。本田さんが果たせなかった夢を、彼なら果たしてくれるのではないかという期待を抱かせる若者だった。
しかし、高橋は競技人生に関わる大怪我を負う。それでも四回転に果敢に挑んだバンクーバーオリンピックで日本男子史上初めての銅メダル獲得。これで引退してもおかしくないほどのことをやり遂げた。
持ち前の美しいスケーティング、ジャンプ姿勢と着氷姿勢の美しさ、世界一のステップに、スポーツマンにしておくのはもったいないくらいの表現力。彼は氷を離れてもダンサーとして食えるほどの素晴らしい表現者だった。表情、視線、首の動き、手足の表現。何もかも彼以上に表現できるスケーターはいなかった。
これまで、表現力でここまで点数を獲得できた人も珍しく、おそらく日本人選手としては、ほぼ最初の「表現力のスケーター」にふさわしかった。
三回目のオリンピック入賞を経て引退をしたが、なんと3シーズン後に競技に復帰し、熾烈な日本選手権の表彰台争いで、二位に入ってファンの度肝すらも抜いて見せた。
これだけでもびっくりなのに、さらにびっくりなのが、エイプリルフールのネタだった、「アイスダンスへの転向」を本当にやってのけたのだ。
アイスダンスはおなじフィギュアスケートでも、靴からして違う。滑り方を最初から学び直し、女子を持ち上げるために筋力を強化し、そして持ち前の表現力で見る者を魅了した。同時に、日本においてこれまになかったアイスダンスの盛り上がりをもたらした功績も大きい。
そしてとうとう、高橋はアイスダンサーとして世界選手権に戻ってきた。世界は限界に挑戦すること、夢を追うこと、そして成功を手にすることを現実として目撃した。
これほど充実したフィギュアスケーターがこれまでにいただろうか。約20年に渡って先駆者であり、人の目標であり続けた。
私の中の好きなスポーツ選手殿堂入りしているのは、野球の野茂英雄、イチロー、F1 のデイモン・ヒル、セバスチャン・ベッテルだが、高橋大輔はフィギュアスケーターとしては、鈴木明子に続いて殿堂に加わった。
村元には心から感謝している。高橋がこどものころから憧れていたアイスダンスの世界に誘ってくれた上に、世界の第一線の競技舞台に立たせ、彼らは世界トップ・イレブンのカップルとなった。日本のフィギュアスケート史において、大きなターニングポイントになったことだろう。
高橋大輔という、希代のフィギュアスケーターの業績を見守ることが出来て、本当に幸せだったと思う。とても優しい性格の持ち主ながらも、厳しい勝負の世界で怪我と、自分と、ライバルと戦い頂点に立ち、世界中におおくのファンを作った。
20歳でオリンピックに出場,入賞したのをはじめ、2007年世界選手権で銀(このときの金はランビエール)。本田さんが果たせなかった夢を、彼なら果たしてくれるのではないかという期待を抱かせる若者だった。
しかし、高橋は競技人生に関わる大怪我を負う。それでも四回転に果敢に挑んだバンクーバーオリンピックで日本男子史上初めての銅メダル獲得。これで引退してもおかしくないほどのことをやり遂げた。
持ち前の美しいスケーティング、ジャンプ姿勢と着氷姿勢の美しさ、世界一のステップに、スポーツマンにしておくのはもったいないくらいの表現力。彼は氷を離れてもダンサーとして食えるほどの素晴らしい表現者だった。表情、視線、首の動き、手足の表現。何もかも彼以上に表現できるスケーターはいなかった。
これまで、表現力でここまで点数を獲得できた人も珍しく、おそらく日本人選手としては、ほぼ最初の「表現力のスケーター」にふさわしかった。
三回目のオリンピック入賞を経て引退をしたが、なんと3シーズン後に競技に復帰し、熾烈な日本選手権の表彰台争いで、二位に入ってファンの度肝すらも抜いて見せた。
これだけでもびっくりなのに、さらにびっくりなのが、エイプリルフールのネタだった、「アイスダンスへの転向」を本当にやってのけたのだ。
アイスダンスはおなじフィギュアスケートでも、靴からして違う。滑り方を最初から学び直し、女子を持ち上げるために筋力を強化し、そして持ち前の表現力で見る者を魅了した。同時に、日本においてこれまになかったアイスダンスの盛り上がりをもたらした功績も大きい。
そしてとうとう、高橋はアイスダンサーとして世界選手権に戻ってきた。世界は限界に挑戦すること、夢を追うこと、そして成功を手にすることを現実として目撃した。
これほど充実したフィギュアスケーターがこれまでにいただろうか。約20年に渡って先駆者であり、人の目標であり続けた。
私の中の好きなスポーツ選手殿堂入りしているのは、野球の野茂英雄、イチロー、F1 のデイモン・ヒル、セバスチャン・ベッテルだが、高橋大輔はフィギュアスケーターとしては、鈴木明子に続いて殿堂に加わった。
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