Call Me the Breeze2022/11/06 20:52

 トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの [Live at Fillmore 1997] から、公式ミュージック・ビデオ "Call Me the Breeze" が発表された。
 残念ながら全編アニメーションで、彼らの実写映像は一瞬たりとも現れない。やはり1997年のフィルモアは、映像がちゃんと残っていないことの証左のようだ。
 こういう、アニメや文字のコラージュだけの公式ミュージック・ビデオというものには、あまり興味をそそられない。"Taxman" の公式動画とか…アレはなんだろうか。音楽はいいけど、動画としての魅力はあまりないと思う。



 もう一点、この1997年のバージョンがやや残念なのが、ベンモントのピアノ・ソロが長すぎることだ。もちろん、これを最初に聴く分には、彼のピアノのスキルを満喫できるので良いのだが、後年 ―― 1999年に、ベンモントのピアノ・ソロもありつつ、最後はトムさんとマイクのダブル・リード・ギターで締めるバージョンが登場するのだ。それがもの凄く格好良く、断然好きだ。



 何が良いって、ツイン・リード・ギターその物もさることながら、トムさんとマイクが息を合わせて、完璧に揃えられるように、すごく練習したのだという跡がよく分かることだ。私は音楽を演奏する人間なので、もの凄く練習して上達した部分というのは、分かる物だ。フィギュアスケートの振り付けなども同様。そういう、猛練習の跡とその結果が素晴らしいと、満足感のレベルが違うのだ。
 トムさんがちょっと緊張しながらも、マイクに近づいてきちんと弾き、マイクは余裕を持ってトムさんに寄り添い、微笑みながら演奏を楽しんでいる様子もたまらない。こういうのを、私は眩しいと思うのだ。