Unchained Melody2021/12/26 23:12

 全日本フィギュアスケート選手権が終わり、とりあえず私にとっての今年のスポーツイベントには、区切りがついた。
 女子は大好きな坂本花織が、完璧な演技で魅せてくれて大満足だ。オリンピックの表彰台はロシア勢で占められることが予想されるので、坂本がどこまで食い込めるかが注目。全日本選手権で燃え尽きずに、オリンピックにまたピークを持ってきて欲しい。

 音楽面の話だが、羽生のショート・プログラムは去年の "Let me entertain you" が凄く良かったので、謎のピアノ・バージョン「序奏とロンド・カプリチオーソ」(サン=サーンス)になったのが残念。四年前のショパンの「バラード1番」と味付けが被ってしまうのだ。
 一方、金メダル大本命のネイサン・チェンは、ショート・プログラム、フリー・プログラム、ともに二シーズン前の「ラ・ボエーム」と「ロケットマン」にする、とのニュースが入ってきた。これは正解だと思う。ショートの「ネメシス」で、四年前に取り逃した金を「取り戻す」という思いつきは、なんだか好きではなかったのだ。頑張れネイサン。応援してる。

 今回の全日本で印象的だったのは、三宅星南のショート・プログラムだった。演技が全体的に素晴らしかったし、私は生まれて初めて "Unchained Melody" が良い曲だと感じた。
 こういう甘ったるいムード歌謡みたいな音楽は好きではないのだが、三宅君の演技の熱量が素晴らしく、この曲の盛り上がりを効果的に伝えてくれていた。
 音楽ファンでありながら、フィギュアスケートのファンで良かったと思う瞬間の一つが、音楽の良さを別の切り口で感じることが出来る、こういう体験ができることだ。

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